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関根崇暁

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BlueBlue.jpg 「背中に背負う蒼色は鳥から見た海の色」 「お腹に抱く蒼色は魚から見た空の色」 「BlueBlue 海を愛する人へ―」 「Where's your Blue?」 ima_banner.gif 株式会社アムズデザイン運営のima公式web site。シーバスルアーkomomo,sasuke等の紹介。ルアーテスターの釣行記、コラム等も掲載。

筑後川シーバス 無我霧中

今夜の釣行もソロのドライブから始まる。
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車の助手席に、今夜の作戦BOX を載せて、逃亡者の様に深夜の自宅を抜け出す。

今回はゴールデンウィーク中の平日深夜だけあって各ポイントにはアングラーの気配はない、如何様にも釣りを選ぶことが出来るのであるが、今夜は降雨の後、冷え込んだ夜、厳しい状況に違いは無いだろう?と考えた。

そうなると、河川流入の冷たい真水、海からの暖かな海水を二択したら、有明海からの多少温かな潮を狙うほうが、可能性があるのではないかと踏んだ。

海からの潮の影響を大きく受ける河口域には、実際、漁港や係留している漁船があり、杭やロープで岸際は釣りにならない場所が多く、それと海苔漁の繁忙期は、船の出入りも激しく、静かな釣りには向かないが普段の雨の匂いがするフィールドではなく、潮の匂いのする、エリアがやはり気になった。季節は5月、水温上昇と共に有明海の海苔漁が一段落する。フィールドも静寂を取り戻しているであろう、そんな河口エリアへ向かった。

筑後川フィールドは、広大である、至る所に未開のフィールドが点在している、下流で本流は、分流と合流を繰り返し有明海に注ぎ込む。

そんな広大なエリアから、小さなスポットを探し当てるのも楽しみのひとつである。確実な釣果を求めるなら、支流、クリークに差して来る魚を仕留める手もあるが、この釣りにて小場所での釣りを好まない事と、本流を釣るものからすれば、逃げになってしまう気がして、そこには気が向かない。

これをサクラマス釣りに例えるなら、本流に背を向けて、支流のヤマメに逃げた瞬間、本命であるサクラマスは遠いものになってしまう。

目差すべき場所かありながら、自ら遠ざけて、目標に距離を開けてしまう行為である。

調査釣行と実績のバランスは難しいが、調査釣行無くして僕の釣りは無いと思うから、確実性を求めない瘦せ我慢の美学的な、自虐釣行は続く。

釣れても釣れなくても、自分で決めた場所で、憶測を確かめる為に。
ルアーを投げ続ける、ダメならなぜダメなのかを理解できるその時まで立ち続ける。
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5月といえ、外気温は9℃、防寒装備はまだ早春のそれと変わらない。

今夜も、然るべき場所を丁寧にひとつ、またひとつチェックして行く。
大変地味で単調な作業の様な釣りだけれど、その積み重ねが大切だという事は、今までの長い釣り人生で学んだ大きな事。

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 有明海テレメーターより (福岡県水産海洋技術センター) ※5月現在は観測停止

海苔漁が終わるとこの観測も止まる、この観測が止まる頃、海水温は15℃を超える。関東型の小型サクラマスが河川遡上を開始する水温と同じである。

サクラマスが落ち着くと、故郷の大河の本流域にもスズキは姿を見せはじめる。僕等、川鱸釣師の本当の意味でのシーズンインはこの時期からなのである。

それまでの季節も、勿論、釣ることは出来るし、釣は成立するのだけど、速い流れの中で、流し込む釣をするのに適したシーズンはやはり初夏から晩秋まであることは間違い無いだろう。

投げ続けること1時間。
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今夜のファーストバイトは、 Blooowin! 140S。しかし、乗せ切れず残念。
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唯一、釣れてきた生き物、シバエビの仲間か?その直後、シンペンをエビっぽく流して、カッ!とバイトしたけどコレも乗らず。

その後は何も無く、冷え込み、挙句川霧に包まれ視界を失う。

深夜、霧が出ている時に、良い釣りをした事は無い。あっという間に過ぎた時間だったが、時計は午前5時を刻もうとしていた。
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幻想的なのか、不気味なのかはわからないけど、出口の無い霧の中、今夜の釣行で釣が見えない部分が重なって感じた。

連休明けの来週に再度、挑んでみよう、その時アリアケヒメシラウオの遡上が始まるはずだ。

釣れない夜も、釣れる夜も、筑後川フィールドの広大な魅力は変わらない。



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