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関根崇暁

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BlueBlue.jpg 「背中に背負う蒼色は鳥から見た海の色」 「お腹に抱く蒼色は魚から見た空の色」 「BlueBlue 海を愛する人へ―」 「Where's your Blue?」 ima_banner.gif 株式会社アムズデザイン運営のima公式web site。シーバスルアーkomomo,sasuke等の紹介。ルアーテスターの釣行記、コラム等も掲載。

そのシーズンは静に幕を開ける。

  • ジャンル:日記/一般

正月休みを終えて最初の休日、夜は当然の如く筑後川へ向かい今年の初ボーズを決めて、釣れない釣を続ける決心をした。翌日、元旦の大雪で行けなかった太宰府天満宮へ三社参りの締めに行く。昨年は家庭の事情で悶々と釣に行けない日々を過していたから、今年はそれがない事を祈り、正月気分を終えた。

そして今日は、何時か敗れたサーフを眺め、まだ見ぬ魚への想いを巡らせている。
というと聞こえはいいが、実は家族サービスで来ているのでロッドは持ってきていないだけである。

しかし、何時見ても、幾つに成っても海は良い。
原始の時代、全ての生命体は海から生まれ海岸線から陸地を目差して行ったと言われる。陸地で暮らす僕等が懐かしさや心地よさを覚えるのはその為なのかはわからないが、海に来るとそんな事も考える様になる。よく母なる海というが正にそのとうりだと思う。

僕のフィールドはそれでも筑後川。
例年であれば、鱸のファーストランがあるこの時期、当れば大型で記録的なサイズを拝む事が出来るのであるが、その道は険しく、これでもかと言わんばかりにアタリも無く、寒さに心折れる者にはチャンスさえ巡って来ない。

そして相変わらず誰も居ないフィールド。
ハイシーズンには釣り人で溢れるポイントも全て貸切で、まるで自分の家の庭で釣をしているのでは?という錯覚さえ起こる。ボトムの変化に気をつけながらルアーで川底を小突く。まるでそれは、CTスキャンの様に頭に川底を描いて行く。砂・砂・ゴミ溜り・ゴロタとボトムを感じながらの釣りも楽しい。この時期の為にフロロラインにおけるライトラインシステムを取り入れて来たのだが、寒さによるトラブルは皆無であり問題は全く無い。

最近気に入っているのがスプーンである。そう、夜の鱸釣にスプーンでやろうという魂胆である。遥か彼方の潮目や、遠くの流芯を大胆に正確に捉える事の出来るルアーとして、最注目している。
元々、得意なルアーなので大きなポテンシャルを秘めているのであるが、こちらは実績を自分で作るだけである。

狙いは曇天、雨天。この時期、星空が綺麗な夜は放射冷却で冷え込みがきつくなる。
冬の夜、雨というコンディションが人間的には良くは無いが、防寒対策をして暴風雨でも出撃する価値がある。

ある人は寒さ厳しい冬をオフシーズンと呼ぶ。
確かに、人間的には釣が楽しいシーズンとは言えないから、オフというのも正しい選択かも知れない。
しかし僕等の仲間に、この時期をオフシーズンと呼ぶものは居ない。誰もが数は少ないが記録的な大物とのコンタクトが出来るベストシーズンだと信じているのである。

今だから真冬の釣をするようになったのかといえば、それはそうでもなく、昔、バス釣をしていた頃も、真冬になるとアングラーを見かける事は少なくなり、そんな季節、雪の降りそうな天候で釣る一本がたまらなく嬉しかったりしたものだ。雪にライズするマスをフライで釣った記憶や、雪の本流でサクラマスを追った日々は僕の中では当たり前の行為であり、無理や無茶をしている気は全くもって無い。

日本の釣には、昔から、寒バヤ、寒ブナという言葉があるとおり冬の釣を嗜む風習はあった。
それをしていた先人達は、僕等と同じ情熱を持っていたのだろうか。

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