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森岡紘士 -朔
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▼ 赤褐色な水質を考える
- ジャンル:釣行記
- (チヌ・キビレ)
大阪楽しかった〜!
ライブって何でこんなに楽しんだろ!
二日間も淀川界隈にいながら、大好きなキビレ釣りを我慢した自分を褒めたいと思います。笑
はしゃぎ過ぎて、完全に喉を壊しました。
こんな日は、お茶漬けや雑炊に限ります。
さて、GWはいかがお過ごしでしょうか?先日とある岡山のチヌ師さんから、一通のメッセージを頂きました。
「河川水が赤褐色でアタリはなし、エサも変化なし、岸際に小魚やボラは見えるようですが、他の生命反応も感じられない。ルアーでキビレ・チヌ狙う時にもこういう赤茶色の河川での釣果に影響ありますか?」
ふむふむ。これは興味深いぞ〜と思い岡山市街地を流れる一級河川に価値ある魚を探しに行って来ました!
まずは現場を見ないと始まらない。下流部のケレップ水制ゾーンに着いて、河川の水質を確認すると確かに赤褐色。本来の色ではない。
間違いない、赤潮だ。
毎年、旭川や吉井川及び児島湾は、河川流入量が少なくなる1月から6月にかけて赤潮が発生する。今回の着色も過去に見たものと極めて似ていました。今年3月にも吉井川で赤潮を確認してます。
この時期の赤褐色の原因は植物プランクトン(クリプトモナス類)の増殖による赤潮。一口に赤潮と言っても、被害を与えるものもあれば、全く問題ないのもあります。
この赤潮は前者です。クリプトモナスには魚毒性はないと考えられているので、環境への影響は無いとされています。現にボラや小魚は泳いでいるわけですから。
ただ今年の春は例年にない降水量があったにも関わらず、クリプトモナスによる赤潮が発生したのは、下流の護岸工事の影響により、河川水の富栄養化が進みプランクトンが大量発生したから?と考えられます。
護岸工事の影響か、単に河川流入量が下がっただけかも知れません。ここは学者ではないので詳しい事は分かりませんが…
問題は釣果に影響があるか?
ケースバイケースなので、一概には言えないのですが、魚毒性がない赤潮ならチャンスはあると思っています。(被害を与える渦鞭毛藻類による赤潮は当然アウトです)
その大きな理由として、表層と底では、状況が違うこともあり、短期的には、ブラインドの役割をして釣れることもあるからです。今まで何度か赤潮に遭遇しましたが、釣果はゼロではありませんでした。
ただ過去のデータから考察すると、魚のコンディションによって違うのかなと。例えば、アフタースポーンの魚は状況の変化に敏感なので、赤褐色の水を嫌う傾向が強いように思います。
トップウォーター、TXSリグ、ラバー系リグ、バイブレーション、と一通り反応を探りますが、結果はノーバイトノーフィッシュ(涙)赤褐色だから釣れなかったと言うよりは、エリアに対して魚の絶対数が少ない印象を感じました。
この湾は特殊な条件と地形をしていて、その恩恵で夏季に釣果が集中します。他の瀬戸内沿岸の河川に比べると最も開幕が遅いエリアの一つ。ただ県内屈指の二本の大河と巨大な人造湖と人工河川が注ぎ込むこの湾のポテンシャルは高い。
年によって群れの濃さは違いますが、真夏のデイでも歳無しが出るのも、特殊な条件と地形からくるポテンシャルの高さでしょう。今年は当たり年であって欲しい。
河川流入量が増え赤潮が発生しなくなる時期からが本格的なシーズン。自分の中で答えはあるのですが絶対ではない。ただ開幕する前の赤潮は避けるべきだなと今回の釣行で改めて感じました。
薄い魚影+コンディション+赤潮。この条件が重なっているわけですから、赤褐色=釣れない。そんなイメージが付いても仕方がないかなと思います。
冒頭に書いたケレップ水制とは何ぞや?と言われそうなので説明しておくと、土砂の堆積を防ぐT字型の石積のことです。
水の流れを制御して船の航路を維持するため、戦前に作られたもので、市街地にかかる橋から河口にかけて20弱あります。
調べてみると日本では、ここと淀川、木曽川にしかない珍しい石積みたいです。こうした特殊なストラクチャーもシーズンが始まれば面白い場所になります。
考察をまとめます。赤潮でも種類があり、魚影が濃い季節+コンディション+魚に被害のない赤潮ならば、表層と底では全く状況が違うので、一概に赤潮がダメとは言い切れない。
しかし、より良い条件は他にも存在するので、そのタイミングを狙った方がベター。魚影が薄い時期やアフター時期の赤潮は避けるべき現象かなと思います。(当たり前かw)同日、隣の吉井川の水質は良かったです。
短期的に見れば、ハイシーズンであれば、アクセントとしてプラスに機能するかも知れませんが、長期的に見れば、植物プランクトンを浄化するアサリ等の減少、ひいては水質の悪化を意味しているのでマイナス要因である事は確かですからね。
ハイシーズンに入った時、下流の護岸工事の影響がどのように出てくるのか。注意深くエリアの動向を見ていきたいです。
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- 2015年5月5日
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