年間1000本のカラクリ ~竿~

  • ジャンル:style-攻略法
今の竿はバラし易過ぎる!


この一言です。

「高弾性カーボンをふんだんに使い、感度が 云々」
「極端なファストテーパーにして、アキュラシーの向上を 云々」
「軽いのにランカーにも負けないパワーが 云々」
「この性能で、この価格が 云々」


等々、メディアには、そんな美辞麗句が溢れている。
そりゃ、何も知らない人ならば、美味しそうで仕方ないでしょう。
「これを使えば、俺にも簡単に魚が釣れちゃうんじゃないかな?」って。




メーカーって、○っかじゃないの~?



ああ、スイマセン。暴走しました。

いやー、これの最終チェックしてる現時点(8/7、18時30分現在)で、ファン数73名・・・マジでヤバい。この二日で25人増えた・・・そのせいです、きっと。いや、間違いなく。
果たして、このままのノリで行っていいモンだろうか(--;)

ま、いっかぁ~


確かに、「これまで獲れなかった魚を獲る」為には、必要な性能です。
経験者にとっては、正に福音。素晴らしい事だと思います。

しかし、

「これまで魚を獲って無い事は考えてますか?」

はっきり言います。
今のロッドは、殆どの物がバッドが硬過ぎます。
だから、バラすんです。
高級品の技術をフィードバックするのはよろしいですが、高級品を使う方は上手いからバラさないだけなのです。
それをエントリーモデルに採用する事自体が間違ってます。
バッドが曲がってくれれば、そこで力を吸収してくれて、バラしが激減するのです。
ティップ~ベリーの曲がりだけじゃ、初めての人は吸収させられません。
その曲がりすら変なロッドは、沢山あります。


「んじゃぁ、デカい魚が掛かったら、どうすんだよ?」

んなもん、掛かってから考えればいいんです。
竿をのされたら、ますます嵌っちゃうんじゃないですか?
ジャンルは違いますが、初めての釣りで全く勝負をさせて貰えず、マグロに嵌っちゃっただろうソル友を知ってます(^皿^)

話しが逸れましたね。
バッドを硬くする分、ティップは柔らかく作ってあります。
そうすれば掛かりやすくなり、バッドの硬さと相まって飛距離は出しやすくなります。

「そうしなきゃ、遠くの魚が獲れないじゃん?」

その前に、もっと手前に居る魚を獲ればいいんです。
それに、遠くに飛ばしたければ、気合いで飛ばせばいいんです。
遠くで掛かったら、鬼フッキングをすればいいんですっ。


それに、曲がらないバッドを無理に曲げる(もしくは、ティップだけで投げる)変な投げ癖をつけるより、しっかり竿を曲げる投げ方を覚えれば、竿が変わっても投げられます。
変な癖がついたせいで、どこぞのヘタレにボロクソ言われたソル友を知ってます(^皿^)

なぜ、そう言い切るのか?
ここに、私という具体例があるからです。

私が初めてシーバスを釣った竿は、ダイワの「クロスカーボ・ファントム」という、8000円弱の竿でした。
今で言うLクラスで、スローテーパー。
今の時代からしたら「へ?スローテーパー?」と笑われるでしょう。
今やファストテーパー全盛期。せめてレギュラーテーパー。
スローテーパーのロッドってあるんでしょうか?
しかし、私はそれで釣りまくりました。
その次に使った竿は、同じくダイワの「ファントム・エリミネーター」。コイツは確か12000円位。
こいつはレギュラーテーパーでしたが、トラウト用のロッドなんで今のLLクラスよりも遥かに柔らかかったです。
この竿で、年間1000本を2回達成し、人生初の85cmもゲットしました。
(正確には、2回目の途中で竿は折れました orz)
この2本とも、ジャスト7ft。
こういった竿を使って飛距離とコントロールを練習したからこそ、今の自分があります。
そして何よりも重要な事。
これらのロッドを使っていた時は、他の要因もありますが殆どバラしませんでした。


如何に今のロッドがバラし易いか、お解り頂けたでしょうか?


初心者~中級者まで、ヒット数=ゲット数という方は居ないと思います。
勿論100%というのは不可能な数字ですが、ヒット数に限りなく近い数字がゲット出来れば、間違いなく釣果は倍増しますよね?

始めたばかりの人は、(多分多くの人が)「釣れる」のが楽しい(はずな)のです!

もしこれからシーバスを始めるならば、「有名人が使ってる」とか「名前が知られてる」とか「高いから良い物」という概念は捨てて、先ずは「獲れる竿」を購入して下さい。

「その竿で釣れなくなったら、どうするんだよ?」
























その時、考えればいいんです!(爆)

というのは冗談で、その時こそ、初めに書いたメーカーの謳い文句を信じて購入すれば良いのです。その恩恵が痛感できますし、その時にはその性能を使いきる事が出来るはずですから・・・


「メーカーって、ばっかじゃないの」と書いた理由がここにあります。
(あ、言っちゃった(^^;))
先ずは獲れる安竿を買わせてシーバスに嵌らせ、次に美味しい文句で買わせれば最低2本、上手くすれば3本4本と買ってくれます。
しかし、先に美味しい文句で買わせて釣れなかったら、それ1本で終了になっちゃうんですけどねぇ・・・

んじゃ、なんでこんな流れになったんだろう?と。

ここからは、あくまで邪推。
自分が始めた頃は、(自分が知らなかっただけかも知れないけど)シーバスってここまで流行ってなかった気がする。
故に「その道のプロ」がおらず、メーカーは独自の方向を出してたんじゃないかと。
が、開発を担うプロが出てきた事により、その人が使いやすい(理想とする)竿へシフトしていったのでは?
その方が、謳い文句を作りやすく、売りやすいだろうしね。
そして、メーカーが持ってた独自の方向性が消えてしまったのでは。



どう見たって経験者優先の商品開発してるとしか思えんっっ


ただし!です。
「俺はこの竿が好きで、この竿と心中するんだぁ~」という男気のある方は、一切参考にしないで下さい。
その男気が、きっと価値ある1本をもたらしてくれるでしょうから。

コメントを見る