高比重PE(よつあみ・オードラゴン)の素性

ヘチチヌ用に購入した、高比重PEライン。

30m程ヘチリールに巻きましたが、多分これで数年もってしまうかと。

では、残り120mをどうするか悩んでいた時に、ふと思った。


これ、バチ用に良くね?


今年既に何度も食らってますが、流れと逆方向の爆風が吹くと、ルアーの姿勢が維持出来ない。

去年だったか一昨年だったか、曳波の解説をしたかと思いますが、その為の姿勢作りが出来なくなる。
(そのせいで、何十発誤爆を食らったか…(泣)

これがシンペンの釣りであれば、ロッドを真下に向けてラインを水に浸ければある程度何とかなる。

が、私の場合はトップしかやらず、しかもロッドの向きで姿勢をコントロールするため、真下を向く事がほぼ無い。

そうなると、糸が水面に落ちるまでは何も出来ないし、爆風だと糸が落ちない(泣)

また、フケた分を回収しようとしても、ルアーが水を殆ど受けないので手元に来てしまうだけで投げる意味が無い(爆)

これが高比重ラインなら、さっさと水面に落ちる→流れに馴染むのではないかと。


って事で、風速7m(Yahoo天気表示)の逆風時にチャレンジ(笑)


現場到着し、1キャスト目に直ぐ気付いた。


圧倒的だわ(驚)


20年近く通い続けているポイント。状況に対する動きの全ては体に染み込んでいる。

この風速でこの風向きならばこれ位ラインが膨らみ、そしてこれ位で水に馴染み、この辺りからこういうコースを取る。

それが明らかに良い(やり易い)流れになっている。

最も解り易いのが糸の膨らみ具合。簡単に図示すると



空からじゃなくて、人の目線からのイメージね。これ位差が出る。

これだと判り難いけど、横(左右)方向だけじゃなく縦(上下)方向にも膨らみが抑えられる。

当然膨らみが少ない→抵抗が少ない→直ぐに着水する→水に馴染む って感じ。

その為、姿勢を作る・コースを通すのが格段にやり易い。

ライン重量のせいか、飛距離は確実に落ちるが風による着水地点のズレも少ない。

水馴染みの分、曳波の調整が若干必要だが、んなもんは得意分野なのでどうにでも出来る。

となると、バチ用ラインはコイツで決まりか?

ただ、当然飛距離ってのは、出るに越した事はない。

なので、風が強い時用/弱い時用に2セット準備しておき、その日に合わせて持ち出しても良いか。

丁度バチ専用ロッドとして、ラブとブルジョアの2本・同型のストラディックが2台あるしね。

んで、シーバスPEパワーゲーム0.6号を巻いたスプールを予備で持ってれば、どの様にでも動ける。


方向性が決まったとこで、実釣開始。そして早々に、結果が出た。


糞ライン認定(怒)


新品に従来のFGで組み、引っ張って強度を確認し、ガイドにノット部を巻き込まないようにして投げていた。

せいぜい20キャストちょい位しか投げてない時に待望のヒット。

何時もの如く気持ち良くフッキング





…した瞬間に切れた

その後ルアーを外そうとしてか魚が派手に暴れているのが見えたが、せいぜい50半ば位のサイズ。

超貴重な廃盤トップ2の、手持ちの殆ど無い最も実績の高いカラーが川の藻屑と消えていきました。

それまで、何処かに擦れたというのは一切無い。

ネガティブな情報は入ってたので、その辺りにはかなり気を遣っていた。
(フッキングの時だけは忘れたけど(爆))

締め込みやハーフヒッチの際も、1回1回濡らしてから締めるという手の掛けよう。

その上クッション性の良いナイロンリーダーにしたにも拘らず、あっさりと。

やはり口コミは正しいな、と痛感した瞬間でした。


こうなってくると、これから取る行動は3パターンある。

①高比重PE使用時には貴重品は使わない。
②他社製品で、もう少しマシなのを探す。
③諦める(爆)

隅田川は基本南北に走っているが、バチ時期は基本風が強く、吹くのは南か北が殆ど。

となると、このラインの特性は非常にアドバンテージになる為、一度知ってしまうとやめられない(笑)

今回「たまたま」という可能性も否定出来ないので、当面は①でやり過ごし、②を模索してくのが妥当かなと。


ヘチ釣りの際には、全く問題が起こらなかった強度問題。

何せ、至近距離からの鬼フッキングしても切れる素振りも無かった。

その理由は、「弱すぎる」自作竿を使っていたからというだけだろう。

皆様も、もし使おうと思った際はそれを念頭に置いた上でご検討下さい。

痛い授業料でした…

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