バレンタインとバチ抜けの関係

前回、バレンタイン前後が私のバチプレイスタートと書きましたが、その理由を今回書いてみます。

予めお断りしておきますが、今回の話はあくまで隅田川水系で「参考になるかな」程度の話です。

他河川については、(ある程度情報は入ってきますが)一切アテにならない点ご留意下さい。

また、その隅田川水系といっても、あくまで十数年の経験からのものであり、決して学術的な話ではありません。

そういうモノしか認められない方は、時間の無駄なので今直ぐブラウザを閉じて下さい。



さて、何故その日なのかを端的に言えば


人間の男も女も浮かれる日なんだから、バチのオスもメスも浮いてくる


って事。



んな訳ねーだろw



これから先は、少し真面目に書きます。

初期のバチ抜け要因になるものとして、私が見ているのは「塩分濃度」と「温度」の2点だけです。

メディア上最もポピュラーなのは「月」であり、満月の夜に抜けると言われてるのは承知しております。

その理由として「光量」と「潮位変動」が言われますが、私の場合、それらは基本無視します。

というのも「光量」の理由はバチの走光性由来からで、隅田水系は基本月明かりよりも周囲の方が遥かに明るいから。

新月だろうがちゃんと抜ける事からも、これは完全無視でOKかと。

もう一つの「潮位変動」は、より広範囲に散らせたいという本能からといわれてますが、隅田水系はほぼ常に流れがある。

ハイシーズンになれば、最も流れの弱い長潮だろうがちゃんと抜ける事からも、これも無視して良いかと。


そんな中で、私が何故上記2点を見ているか。

先ず前提として、最も強い要因は「温度」となります。

ここで鋭い方は「気温」「水温」とは書いてない点に気付いたかと。

ええ、それは(若干絡んできますが)余り影響しません。

なので、その年の気温がどうであれ、遭遇率は変わりません。

では、何が一番の要因かと言えば「地熱」であると思ってます。

「地熱」というと、火山系のモノをイメージされるかと思いますが、それとは全く関係ありません。


簡単に言えば「日照による地面の蓄熱」。これが全てかと。


その辺を少し詳しく。

あ、底バチは流れてるかも知れませんが、基本トップレンジでしか求めてないのでそれ前提で(笑)

先ず、初期のバチ抜けに関して言えば、上流側のとあるシャローと中流域の支流・下流域のごく一部から出てくるのを確認してます。

というのも、隅田水系の特徴として、殆どの場所が「二面護岸」となっており、かつ護岸の水位が高い。

他河川では年末位から「バチパターン」が成立するのに、隅田水系ではバチすら居ない理由がここにあります。

基本、川周辺の建築物の高さも高い為、太陽の角度の低い時期には日照が限られてきます。

そんな中で、ある程度の熱量を持つまで温められる場所から抜けるのではと。

その裏付けになるのが「最低潮位」。

ハイシーズン中はどんな潮でも抜けますが、この時期だけはほぼ大潮~中潮に限定されます。

正午前後に最低潮位になり、その際地面が露出していれば最も効率よく地熱が溜まる。

この時期の水温は、おおよそ8~10℃前後で推移していくため、水が被ると明らかに冷却の方向にいく。

止水域であれば話は別ですが、本流にその様な場所は知っている限り1ヶ所で、支流でもごく一部。

となると、先程書いた抜ける場所の条件とほぼ一致します。

冷却という意味では外気温も当然影響してきますが、サイズ等が同一条件の場合水冷>空冷です。
(仕事で冷却機も販売しておりますので、その辺りは専門ですw)

地表は冷やせても、密度の高い(バチの生息している)内部へは水程影響が出ない。

てな訳で、必要熱量に到達するのがこの時期になるという事。

その上で、出る場所からこちらまでの到着時間を推測し、動いているだけですw

因みに今年は新月でしたが…



お久しぶりでございます♪


しかしながら、当然自然相手なので、外す年もある。

折角なので「こんな時は出ない=諦める」というのも。

具体的には2つあり、1つは南風が強い場合。

海側から押される為、最低潮位が下がりきらなかった場合に起こる。

抜けたとしても流れが通常と変わる為、バチが予想外場所以外を流れていく事もある。

そして、もう一つが「塩分濃度」。

干潮時に雨が降ると、(日照の問題もあるが)そのエリアの塩分濃度が下がる。

そうなると出にくくなるというのが体感。

底荒れする程大雨が降れば当然出なくなるが、水が澄んでるレベルでも起こるので「塩分かなぁ」と。


以上の点を踏まえて、私のバチ一発目はバレンタイン前後になります。
(それ以前にも諸条件によっては出るのですが、寒くて行く気にならん(爆))

因みに、これらのデータ(?)は、かつて年間300日前後釣りに出ていた経験から導き出してます。
(昔はどんなに寒くても釣りに行ってたなぁ…若かった(泣))

なので、実測値としてそれなりの信憑性があると自負しております。


では、何故その後暫く休むのか?


一発目の場所は、物凄く大量に出る為、その次の潮回り位で収束してしまいます。

その後は水深のある場所から水温上昇に合わせて各所で出てくるようになりますが、それこそ降雨量や気温に左右される様になる。

細かく言えば、群馬・埼玉県エリアの状況まで関わってくる。

不確定要素が多くなり、狙いどころも絞れなくなる為、面倒くさい 一時休釣になるって訳。


という事で、何かの参考になれば幸いです。

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