「魚が見えないピンクフロロ」レビュー

先ず、「フロロは水中では見えない」と信じている方は、今直ぐブラウザを閉じて下さい。

これ読んでも何の意味もありませんので時間の無駄です。

何年も前に、屈折率だけでメーカーが謳った事を信じられるのであれば、その方が幸せです。

ほら、「信じる者は救われる」って言うでしょ?

ただ、自分で検証もせず、エビデンスだなんだで理論武装される方相手に何かする気にもなれないので。

あ、誤解なきよう言っておきますが、学術的な話を教えて頂けるのは大歓迎です。

自分に無い知識を得られれば、その中で自分が興味持った事を必要な分だけ出来る範囲で検証出来るので。

実経験も無いのに、さも自分の知識の様にふるまわれて一方的に押し付けられるのが耐えられないだけです。


さて、そのフロロ。水中ではちゃんと「見え」ますし「見られて」ます。

先ずはその話から。

「見え」るのは、実際に自分が海の中に新品フロロを持ち込んで「自分の目で」見たから。

当然他のラインも見ましたが、確かにナイロン等に比べると若干見えにくいのは確か。

ただ、(持ち込んだメーカーにも拠るのだろうが)結構光を反射して違和感としては充分。

その話を色んな人にすると、やはり同じ事をする人は何人も居るもんでw

皆一様に同じ事を言ってたので、私の目がおかしい訳じゃないと。

あ、ダイビングされてる方に教えて貰ったのですが、結構深いレンジだとかなり見難いらしいです。

ただ、そんなレンジの釣りしないので却下w

それと「見られて」るのは、こんな実験(「見えチヌチャレンジ」と称してますw)から。

浅場で底にある餌を啄んでいるチヌのど真ん中に、餌をそのまま放り込んでみた。

すると一斉に散るのだが、一定時間が経つと戻ってくる。

そして、何匹かが餌の周りに寄り回りはじめ、その内に食いつく。

次に、針を完全に隠した状態で同じ様に餌を放り込むと、戻って来たチヌはゆっくりと餌に寄るが、一定の距離に入ると散っていく。

再度餌だけ放り込むと、当初と同じような感じで食ってくる。

これを何度か繰り返すと、ラインがあってもたまに食いつく個体も要るが、大概は散っていく。

因みに、上記は静置した状態での話で、ラインを動かしたりするとほぼ100%散る。

釣れなくて暇な時 当然その場だけではなく色んな場所(底が見えて水が澄んでるの限定だが)でやってみたが、ほぼ同じ様な結果になる。

水の動きがあったり風が強い場所だと、下手すりゃ寄ってもこない事も(爆)

以上から、フロロラインが見えているのは間違いないだろうと。


さて、ならば何故ヘチに落とし込んでいくと食いついてくるのか?

私が立てた仮説としては

・(上から落ちてくるので)糸が丁度死角に入っていた。
・反射で食いついた。
・腹が減ってどうしようもなかったw

からかなと(爆)

事実落としていくとゆっくり追っかけてきた魚が、ある一定距離まで来た途端に急に逃げていく事が多い。

となると、やはり死角に入っているというのが結構な確率なんじゃないかと。


ここでやっと本題(笑)

結構な話題にはなっていたので、



この製品を知っている方も多いのではないだろうか。

実際に水族館か何かでのテスト動画も出ており、本当に見えてないかの様なプロモーション。

これならば信憑性は爆上がり…


な訳ねーだろw


前から何度も言っているが、飼育環境下と自然下では条件から何から全く異なる。

2つの動画が出ているが、どちらも飼育環境下(照明下)での物。

なので、そんな所から得られた結果は何の意味も無いと(いや、参考にはなるけどね)。

にも関わらず、それを楯に偉ぶる輩が居るから、この業界は回っている訳でw

その動画だって、光源は一方向からの物だろうし、生体がガラスやアクリルの壁に慣れているというのもある。
(自然環境下では、そんな事はあり得ない訳だから)

それなら、実釣で検証しようじゃないかと。


先ず、現在の私のヘチ釣りについて。

今年の途中から、これまでとは異なり狭い範囲を何度も往復し、細かく探る釣りに変えました。

理由は単純で 移動が面倒 シーズンによって着き方が変わるのが判った事と、習性を知る為。

その為、時間での魚の入れ替わりが少ないだろう結構閉鎖された水域でやっている。

そして「どーせ見えてる」という先述の理由から、ライン(ハリス部)は傷が入るまで変えず使いっぱなし。

どれだけの状況かというと、



こんな真っ白なハリスでも、充分に釣れますw(一番右ね)

ってな訳で、検証方法を。

「見えない」という謳い文句なのだから、これまではラインが見えて逃げていた魚が釣れるはず。

ならば、先ずは通常のラインで片道を通し、次に「魚に見えないピンクフロロ」で戻ってくる。

勿論日や潮のタイミングに拠るが、これまでの経験上、同じ事していてもそれ程反応数は変わらない。

むしろ調整(っつーか修正)かけた方が余程差が出てくる。

まあ、当然減る事もあれば増える事もあるので、その辺りは魚の活性依存かなと。

当然場荒れした場合や全く同じ箇所に落とせば別だが、ある程度の距離を置きながら落としているので然程影響が無いのか。

特に、元の場所に戻って来た時には2時間近く経っているので、魚が入れ替わっているのか。

てなわけで、「明らかに反応が増えた」なら、本当に見えないのだろうと。

あ、予め申しておきますが「キャッチ」は腕依存になる為、あくまで「バイト数」でカウントします(爆)

「感じないバイト」も数字に入れたい為、使用するのはミジ貝にし(噛めば判る)、付けるサイズはほぼ同じに。

針もガン玉もずっと同じ物を使用する事にします(当然痛んだら交換するけど、同じ物に)。


そして検証結果。

7/15~17の3連休・全く同じ場所で時間は9:30~17:30(最終日は16:00終了)。

あくまでチヌ相手ではあるが、合計20時間以上ひたすら落とし続けて出した結論が…



「明らかに魚に見えている」



検証の詳細は後日書きますが、確証を得たのは先程も書いた「見えチヌチャレンジ」。

何故9:30からスタートしたかというと、初日の干潮時間に合わせただけ。

これだと浅場のチヌは丸見えなので、動きが全て確認出来るから。

少し詳細を書くと、寄ってきても餌から20cm以内まで寄って来なかったら「メインライン(フロロ)」が見えているのでノーカウント。

ただ通過しただけの場合はノーカウント。

それ以上寄ってきて、明らかにそこから逃げた(無視するじゃなく)時は、明らかにハリスに反応しているだろうという事でカウント。

何箇所かでやってみたのだが、数字上は通常のフロロと全く変わらなかった。

他にも普通に落としてみても、普通のハリスと一緒か何なら悪い時もあった。

なので、先に書いた様な結論を出したと。

あ、ただ、メーカーさんの名誉の為に言っておきますが、あの動画がインチキなんて思っていません。

LEDだか蛍光灯で、1方向からの光源であれば本当に見えないのだろうと。

それに、普通のフロロハリスとしても悪くなく、結束強度も充分で結構しなやかなので使いやすい。

なので、きっと室内釣り堀であれば圧倒的な釣果を叩き出す事でしょう。


ただ、そんな場所では釣りしないのよねw


あ、夜釣りならばそれに近しい環境か!

ただ、夜釣りにハリスって影響するのかどうかも疑問。

その為に、普通に売ってるハリスの2倍の価格を出すかと言えば…(汗)

頭でっかちでロクに釣りもしてない癖に語る輩であれば「エビデンスがぁぁぁ~」と叫ぶでしょう。

しかしながら、これが実経験から導き出した答えです。


勿論、今回は3日間とも赤潮が酷かったので、その影響があったかも知れない。
(赤色が反射されると、色が浮き立つとかw)

なので、今度はシーズンが変わって水が澄んだ時に再度検証してみようかと。

それにおいても、綺麗な水槽の水の試験で、赤やら緑やら青やらの水色で使う物をテストするのはどうなのかと。



まあ、「信じる者は救われる」と言いますから、検証動画だけを信じられるのであれば買うのを止めはしません(笑)



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