珍事発生です！

とあるエリア…

最近あまり立ち寄らなくなったエリアなんですが、それには理由があります。
厄介なおばちゃんが毎回やってくるのです。

お年はだいたい50歳ぐらいてしょうか？
パッと見は非常に品のいい奥様。
が、しかし、とんでもなく悪戯好きな方なのです。

ま、時間も無いので過去の例はさておき、本日は…



いつもそこに入るのは夕方なので、今日は時間帯も違うし現れないと思って、そのエリアに浸かりました。

流れが出るまで携帯弄って潮待ち。
待望の流れが加速しはじめたタイミングで、第一投をキャスト！

その瞬間「ぴー！！！」

わたくしビックリして後ろを振り返りました。
おばちゃんが満面の笑みで笛持って立ってますがな！

はっ！と我に返りリールを見ると


ばばばばばばばばばばばばばばばば！


わたくし、なんとも言えない感情が全身を走り抜けますが、開口一番「こんにちは」と言ってしまいました…

おばちゃんはいつものようにおしゃべりをはじめます。
「最近見ないから心配してた」
とか
「梅雨入りしたね」
とか
「便秘になった」
とか…

ひたすら一方通行の会話を交わしているあいだのわたしの生返事の回数は、いったい何回だった事でしょう…

致命的なバックラッシュを諦め半分に解きほぐしておりますと…
突如おばちゃんが黙りました。

その瞬間、「ボチュッ」と音がして、同時にわたしのロッドが引き込まれるように水面に穂先が刺さりました！

プカプカ浮いてたX-rapに何かがヒットしたのです！


そして、背中から声援を受けながらの長いなが～…いファイト…


鯉でした…

ずりあげた70ほどの鯉におばあちゃんヒートアップしまくりです。

しかし、わたしは何が何やら解らない心境でいました。

何故かと言うと…鯉がヒットしてすぐにわたしがしたことは、ロッドを立てて、相手のファストランに堪える事です。
当然、スプールはバックラッシュしたままです。
しかし、そんな事お構いなしに鯉はドラグを引き出します。
わたしはラインブレイクを覚悟してました。

ところが、ラインは、引っかかりながらも鯉のランが止まるまで切れませんでした。




わたしは叫ぶおばちゃんと、陸揚げされた鯉そっちのけで、キャストしてみました。

なんと！バックラッシュが解けていたんです！

ラインをチェックしながら巻き込みましたが、ダメージは無さそう。



ミラクルです…




おばちゃんが鯉をちょうだいと言うので差し上げましたが…

帰り際の「わたしは福の神やねー」の声を上の空に聞きました。



しばらく、あそこには行かん。


仕切り直して今からK川に浸かります！






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