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ロッドの折れの例

お久しぶりです。最近、釣りも竿作りも忙しすぎて進んでないためか
ログネタが全然無いもっつぁんですこんばんは。

今回は

前に紹介したイラストで分かるロッドを折らない方法
http://www.fimosw.com/u/mottuan1/bm2zimmzx8w2bg

その中の一部として「ロッドの立てすぎ」を事案にあげてますが
映像としてわかりやすい物があったので紹介します。


海外の動画のようです。


折れる原因はドラグがきつすぎなのとロッドを立てすぎ
そして「Wフット」が原因です。

かなりファーストテーパーなブランクにも関わらず、ここまで立てるとロッドが仕事できなくなります。

曲がりが急激に無くなっているベリー部分
本来スムーズにバットにパワーを伝達せねばならないところですが
立てすぎなのとドラグをフルロックさせている状況ですので
赤丸部分に負荷が集中します。

9dc5amtiorukrsoxoirb_480_480-571434d6.jpg


ドラグも出しておらずラインもブランクを上回る強度だったせいで
Wフットの上部フットがブランクを貫通
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パキン
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折れてしまいました。
rau7udjfvfuwpeijxcg9_480_480-c558467a.jpg

このブランクと、あの角度でドラグフルロックだと
恐らくWフットでなくシングルでも
折れた部分の下らへんで限界迎えて恐らく折れてます。



こちらは別のジギングロッドでの例
こちらもWフット原因で折れてます。

ガイドセッティングを間違えばどんだけロッドでも簡単に折れる典型です。


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画像で見て見ると良く分かります。
中負荷の段階では曲がりは、一見普通に見えるが
良く見れば、この段階で既にロッドが悲鳴を上げてるのが分かります。


バットから2番目赤い丸い部分に注目してください。
おもいきり曲げた瞬間「く」の字に曲がってます。

bwz5x9c3xko2u2fswj9b_480_480-303d8df2.jpg

ダブルフットで本来曲がるべき場所が曲げられず
曲がりが止まってるのが明らかです。




そして急激なつっこみに耐え切れずフットが食い込みブランクが破断です。
kjtv8oiara24xo4mb6zs_480_480-56696c97.jpg


このように、強度をつけたいからとブランクのトン数
アクション、テーパーとパワーを考慮しないガイドセッティングは簡単に折れます。

とくに高弾性ほど、これが顕著になります。
マグナムクラフトのteruさんも高弾性ブランクでのWフットの取り扱いには注意を促して折ります。
http://ameblo.jp/magnamcraft/entry-11670332111.html


特にスピニングでのWフットのつけすぎにはご注意ください。
また取り付けする場合はベンティングをよく見て行なってください。

逆にベイトロッドの場合はフットは上側になり
曲がったときに逆に空間が広がる事になるのでWフットでも良かったりもしますが
逆向きに曲げてみて曲がりが大きく阻害されてる場合

フルキャスト時に折れることがありますのでご注意を


逆に粘りのあるブランクの場合、ロッドは立てても中々折れません。

もちろんシングルフットでもブランクの食い込み事案は良く発生しますから

対象を考えてWラッピングにする等の対処を行なってください。

Wラップする場合でも下巻きにコーティングを何度かする
巻き幅やスレッドの太さを増やす等色々対処法がありますし
ガイドフットを鋭くしすぎない事も重要です。


メーカー製でも向くと針先や
刃物のような先端になってる事がありますが
自分は、あえてエッジをあまり削らずにスレッドを載せます。






おまけ:ブランク強度テスト
これら強度テストはガイドセッティングの参考にもなります。

ジャストエースの強度テストの風景




日進の磯竿のテスト


Echo フライロッド強度テスト


ウォーターランド ブラックダイアモンド



ブリーデン、68ユーズマウスの強度テスト風景
こちらはガイドが乗って無い素の状態です。
64t8pvj6fuz5xaubed7p_480_480-3847fb63.jpg
ブリーデン68ユーズマウス、68ストレンジ、83DEEP,85、93ペスペ等
本来の竹や磯竿に近い感じで高弾性とは違ったベクトルで絶対的な安心感があります。

8f台で自分はロッドを自作せず85PEスペシャルをあえて使い続ける理由もここだったりします



※注意してほしいのが強度テストでやってる光景ですので
実釣で90度近い角度で使用するのは絶対されないようにお願い致します。

「静的負荷」ではなく魚は動く「動的負荷」なので立てすぎて魚に暴れられられると限界を超えてしまう事が良くあります。

しかも高弾性の場合はこんな角度で無茶すると一発で折れます。

磯竿も硬さや素材次第では耐え切れず折れる事が多々あるので
ロッドの取り扱い、自作する場合はガイドセッティングや
アーバの選択(食い込み折れを防ぐため)には十分ご注意くださいませ。

高弾性は出来るだけブランクの曲がりを阻害しないガイドを配置をお願いします。



 

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