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ハイドシャローの思い出

発売開始から随分と経っているが、思い出深いミノーなので記事を書こうと思った

長らく生産が止まっていて、買い集めていたものを使いまわしていたのだが、最近は買えるようになったからだ

120ミリのリップレスミノーはサスケ裂波等、各メーカー鎬を削っているが、そんな中でスカジットデザインズのハイドシャローはファイナルアンサー的な存在だと思っている

リップレス、トレブルフック3発、レンジ、重量、飛距離は他社の120ミリリップレスとかぶるところもあるのだが、アクションが別格だ

スロー域で目で見て取れる程にフッとスライドが入る
巻きが重いわけでもないのに泳ぎに強い水押しがある

以前長崎県の対馬に住んでいて、自宅が海に近いこともあり、仕事終わりのヒラスズキ釣りが楽しみだった

ヒラスズキは磯のサラシの下に潜み、凪ではルアーになかなか口を使ってこない
遠征で来たものの、晴天微風の絶好の釣り日和に当たった磯ヒラ師が頭をかかえる、そんな姿を何度か目にした

私は夜に漁港のヒラスズキ釣りをしていたのだが、夜の場合は風やサラシの有無に釣果が左右されにくく、ヒラスズキは比較的イージーに釣れる
島の夜はほとんど釣りしている人はいないというのもあった

夜になると鹿が道路上に群れなしていたり、茂みに猪が隠れていたりしてかち合う
お互いフゴッ!?と悲鳴を上げダッシュで逃げる羽目にあうのだ
おそらく集落の人口より鹿と猪の数のほうが多い

よそから島に来て、夜に漁港で釣りをしようとするアングラーも皆無と言えるほどにいなかった
夜は船宿で仲間と酒を飲み、明日への期待を語らいながら早めの床に就く
大体そんな感じと船宿の主人から聞いていた

夜の釣りはイージーと言いつつも、釣るためにはいくつかの条件があり

常夜灯があること

ストラクチャーへの依存性が高い魚であることから、消波ブロック帯を攻めたり、ルアーを足下までしっかりと引き切ること

ただ巻きのみでは食って来ず、巻きながらここぞというも所でチョンチョンとトウィッチを入れること
が必要だった

トウィッチを入れることと書いたが、気分屋のヒラスズキは、時によってアクションを入れた際のラインの水切りに違和感を感じるのか食って来ない時があった

そんな時はただ巻きでの勝負
漁港の外は潮がかっ飛んでいる一方で、漁港の中は波や強い潮流から漁船を守る作りになっているので、水の動きは緩い
水の動きによる外力を利用したイレギュラーなルアーのふらつきを期待出来ない、そんな時にハイドシャローが活躍してくれた

穏やかな潮の動きの中で消波ブロックを狙う際、きわきわの神キャストをきめるのは避けていた
ヒラスズキの頭上に直撃させるようなもので、やられた魚はビックリ仰天ものだからだ
着水点は遠すぎず近すぎず、追えば食える間合いを測り撃っていく

ハイドシャローの強い水押しでストラクチャーから魚を呼び、ただ巻きで入るスライドで食わせる
魚がいれば大体は初撃でカタがつく
マジメに投げ続けても釣れるものではないので初撃で仕留める必要もあった

ハイドシャローは様々なフィールドでも使える
磯でサラシの中に放り込んでいるだけでも勝手に食って来ることもあったし、高いバランスで巻きでも流しでも使える

ある日対馬に有名プロがヒラスズキ釣りの撮影に来ているのを見かけた
そこは対馬でもヒラスズキの有名なポイントなのだが、撮影前に私が数日間に渡りペンペン草も生えない程に猛爆していた
テレビ放送では案の定釣れず、せっかく来てくれたのにやべぇ…とハラハラし
その後対馬北部まで大移動して大型のヒラスズキを見事に釣り上げていてほっとした
放送が終わった後、なんで他人の釣りに一喜一憂してるのかと思いもしたのだが

磯ヒラと言えばサスケ裂波を投げたくなる
僻地とは言えヒラスズキからすれば親の顔より見たミノーといったところ
サラシの下にはウヨウヨとヒラスズキはいるのだが、あまり反応してくれない

磯でよく投げていたのもハイドシャローだった
店頭であまり見かけなくなっていた頃だったのも味方して、沢山のヒラスズキを釣った
対馬ではヒラスズキを手を尽くして釣って来たが、その釣果を支え私を成長させてくれたルアーの1つだ

シーバスは釣りはやればやるほどに難しいと思う
釣れなさすぎて、ここシーバス居るのかよ?と右往左往し、自分の釣りを見失しないそうになる時もある
そうした中でもハイドシャローを投げ込んでみれば、難しい状況を動かせるかもしれないと思えてくる

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