気になっていたソルティーステージシーバスの新作が出たので買ってみた
何が気になっていたのかは後述する

デザインとしては質素
ブランクスは無塗装で、ロッドには手書きっぽくちょこっと竿の名前が書いてあり、グリップのパーツになけなしの装飾とグリップエンドにメーカー名の刻印が施されている程度

安くあげようととても頑張ったんだね
その気持ち、わかる！わかるよー！
竿は見た目が9割
ミドルグレードの竿など所詮この程度のものだと、ニヤニヤしながら継いでみると驚いた

ギシッとはまる
並みの工作精度ではない手応えがあった
ジョイント部分も厚く補強されていて細かいところが作り込まれている
先重りも気にならない程よい重量感で、このバランスに仕上げたのだと感じられた

色々とルアーを投げてみると、小型でカタマリ感の強いルアーは初速がでるので、バイブやスピンテールがよく飛ぶ
対してボリュームのあるミノーはというとこれもよく飛ばせる

ルアーの初速が出すぎる竿だとボリュームのあるミノーのキャストフィールが良くなかったりするのだが、デイゲームのバイブをメインとして扱う竿の特性がしっかりありつつ、どのルアーも心地いいキャストフィールだった

グリップはレングスに見合った長さ
脇に挟んでブローウィン140Sのジャーキングも適度な張りとパワーでガシガシと楽にでき、ルアーを動かす釣りにも高い適性が認められた

さて前述した気になっていたという件だが、私は以前アブ社10ft、パワーも同じ位の竿を使っていた
それなりの値段がしたのだが本当にひどかった

ルアーを投げても魚をかけても突っ張り感があり、パワーの伝達が悪いのでちょっとしたサイズの魚をかけると苦戦する
あげくには強い横風を受けると穂先がビーン！
と振動して全く集中出来ないのには閉口した

アブ社の竿には苦い思い出があるのだが、実はこの竿は発売がアナウンスされてから即予約して手に入れた
アブ社は先進的なコンセプトの製品を作る
そうした攻めの姿勢が好きで、何かやってくれそうな感じがしたからというのが購入の一つの動機だった

今年のファーストフィッシュ、50センチのヒラメはこの竿で釣り上げた
あえて強風日を選んでの釣行だった
穂先が風で振動しないことはもちろん、投げるときも、魚をかけてからの竿の曲がりも実にスムーズで楽勝で取り込めた

購入価格は税込25,476円
以前使っていたアブ社の竿の半額以下だが、その性能を完全に凌駕、クセがなく使いやすい仕上がりになっている