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潮変わりを狙え


「ギャアァ」

っという不気味なダミ声が2回聞こえた。
すぐに着水点に向けて降り立とうとするサギが羽を大きく広げて降りてきた。
近くの岩には日に日に増える真新しい糞の後。
きっとコイツ仕業だろう。
今日からお前を「太郎」と呼ぶ。笑
キャストの手を止め、殺気を消す。
"太郎"は草むらを背負う立ち位置の僕にはまだ気づいていない。
今夜の餌を暗くなってから食いに来たようで、水面を独特のリズムで覗き込む。
僕も流れを凝視する。
狙いの地合いは刻々と迫ってきている。
大きくヨレている流れをよく観察すると、暗がりからでもはっきりと深いレンジから違う殺気を感じたベイトがワッと散った。
"来たか?"
同じベイトを"太郎"と俺は見たに違いない。
お互いの狩猟本能が一気に掻き立てられる。
待ちきれず、思わず最初の一手を打ったのは僕の方で、草むらの向こうから異物が打ち込まれた"太郎"はパニックになり
「ギャアァギャアァ」
と2回鳴き飛び立った。
耳元には空を走る北風が聞こえ、雨粒が落ちる手にはもう乾いた部分が無い。
この緊張感の中、手に寒さは感じられない。
すぐそこのにいる殺気がヒシヒシと伝わってくる。

■潮変わり■

"下げ始め"に来る

下げ始めの地合いに明らかに鱸が狙いの流れに入ってくる。
僕の通う川では、そのタイミングにベイトが絡むのは実は珍しい事。
見た目はベイトも居ないし、あるのは目の前の流れだけ。
しっかり地形も把握しなければ、ルアーはあっという間に引っ掛かってしまう難しいポイントだ。
仮説と検証、釣れない事の確認を十分足で稼いできた努力が実を結び、ここのポイントはベイトが絡まなくても鱸が指すタイミングがある事を知った。
たまにのボーナスでベイトとなるボラが多く群れ、満潮時に護岸の上に追い込まれたボラは満員電車も驚く群れっぷり。
そして、護岸の際から少しでも群れがこぼれると、待ち構えてたハンターが下から突き上がり、ボラ達を恐怖のどん底に落とす。

何年もその光景を見てきているが、鱸の補食音に思わず声が漏れる癖は治りそうもない。
「うぉッッ」って。笑


■まだアユが落ちてきてない■

冷たい雨が続いたが、ホーム河川はまだまだ温い。
上流へ足を運びトロ場やチャラ瀬を覗くと少しずつ群れつつあるアユが、ジョインテットクローな8の字をかきながら元気よく泳ぐ姿が見える。
少し下流のプールには、3匹ほどの鱸を確認。
とんでもない上流まできている事に関心、コンディションは抜群である。
何月までこんな状況が続くかはわからないが、こんな都会の真下で繰り広げられる食物連鎖と、コンディション抜群の鱸を狙い打てる環境。
真っ暗闇が多く、新月の夜にでもなれば怖いくらい暗かった鹿児島県の海。
それとは違う釣り。
これは東京湾の鱸釣りの魅力ではないかと思う。

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