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モンゴル遠征 5(終)

  • ジャンル:釣行記
  • (遠征)
8/22
実釣最終日。

オノン川へ向かう途中にある支流の橋のたもとで竿を出すとジョイントラパラを使用していたT妻が60cmほどのタイメンをあげる。最終日の釣り開始から僅か10分ほどの出来事。早業すぎる。

破竹の勢いとはこのことだろう。
この時点で旦那であるT氏にタイメンの捕獲数で上回ってしまった。

写真撮影時にも一人釣りをする手を休めなかったところから推察するに、T氏はよほど悔しかったと見える。


T妻は絶好調でその後オノンの本流でも大きなレノックをあげて私とT氏より一足先に納竿してしまった。

もしこのまま午後も続けていたら完全に一人勝ちになっていたかもしれないのでもったいない。

この辺りからT氏の行動に落ち着きがなくなってくる。
釣れなくて明らかに焦っている。
平常心を失っているT氏をみて自分は逆に落ち着くことができた。

何をやるにしたって今までの人生で焦って平常心を失った状態で良い結果を出せたことなど一度もない。むしろこの状況でこそモンゴルの雄大な青空と草原を堪能する余裕をもって釣りをしようじゃないか。
リラックス、リラックス。


その後、あれよあれよという間に時間が経過し、次が本遠征でラストのポイントという段階まできてしまった。

今まではなるべく色々なところで竿をだしてみたかったので名人にお願いして同じポイントは避けていたのだが、最後は2日目にタイメンが三連発したところに向かってもらった。

ポイントに到着したところで早速先日釣れたところに10cmのフローティングミノーを流すといきなりタイメンがチェイス。
次のキャストではルアーのピックアップ寸前に今度は水面まで浮上してきてルアーに食いついてきたが、ミスバイト。

足下にタイメンがいる!
心臓の鼓動が早まる。
遠征の最後に本命が釣れたらこれ以上ないほどドラマチックだしカッコいい。

が、ハートは熱くなっていく一方で頭の中には冷静な自分もいた。

今回のタイメン遠征を誰よりも楽しみにしていながら現状では釣り初心者の奥さんに釣り負けて焦っているT氏に釣ってもらったほうが遠征が良く収まるし、フローティングミノーを使っている私よりディープダイバーを結んでいるT氏の方が下層を引けるのでヒット率も高いのではないかということで、T氏を呼んでポイントを譲ることにした。

そしてタイメンのいたところから少し離れて投げた一投目。

ルアーが足下の流芯でブルブル振動しながら泳いでいる。チャートバックなので視認性は高い。

その瞬間はスローモーションになったように思える。
川底からタイメンが一気に浮上してきて水面下を行くルアーを襲ったのだ。

まさか!
折角人に釣らせてあげようと思ったのになぜこっちなんだ(笑)
何がおこるかわからない。
でもそこが面白い。
これだから釣りはやめられない。

ルアーに騙され針に捕らえられた魚は水面で何度もグルングルンとローリングして抵抗するが体の半分がすでに水面に出てしまっているので泳ぐことができず、殆どやりとりらしいやりとりもなくネットイン。

このタイメンには申し訳ないが付近に魚を休める水辺がないので川原の草原にあげることにした。

先程はポイントを譲ったが、実際に魚をあげてみるととてつもなく嬉しい。
"ウォー"と絶叫し草原に倒れ込む。
見上げた空は一面の淡い青。

モンゴルに来てよかった!
楽しかった!

月並みでバカみたいな感想だが本当にこうとしか思えない。他に何も考えられない。

ちなみにT氏はこの日ボウズだったが、釣りを終えた後の顔は爽やかだった。


モンゴル遠征終わり







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