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関根崇暁
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▼ その釣法、自分流。
- ジャンル:釣行記
ここ数日、秋のベストシーズン真っ只中の筑後川。
今年も有明鱸とあと何回出逢えるだろうか?
深夜、仕事を終えて何時ものフィールドへ。
フィールドにはここ数年、筑後川を共に開拓してきた筑紫次郎氏。
遠征の帰りに合流する予定と連絡を取る。
我々釣師には魚が大きい小さいと好き勝手な尺度で満足度を決める風潮があるが、大きければ満足なのか?と僕は疑問に思うし、ランカーランカーと騒ぐ者に腕の良い釣師は居ないと思っている。
釣なんだから大物を釣りたいのは当然かもしれないが、大きな魚をキャッチしたとしても、大きい魚を釣った人間が偉い訳ではない、その大きさの魚を生んだフィールドが偉大なのである。
今夜はどうなのだろうか?
Oを1に変える力、努力、運、経験、勘、自分の持ち合わせるもの全てをこのシーズンのフィールドで試す。
世の中のお父さん達同様、地域的にも時間にも金銭的にも制約がある。最新タックルやルアーなど買う余裕は無いし、ルアーも身なりもボロを着て田舎釣師をしている。
だから少ないルアーのロストは正直痛いものがある。
無いものは作るしかない。
しかし作る時間も材料を揃えるゆとりさえない。
でも僕には、過去、情熱も財産の全ても 「釣」に注いでいた時間が20年以上ある。
最新モデルこそ持ち合わせていないが、一生分の釣具は既に持っている。
それをじわじわと食いつぶしながら、この5年は釣を続けてきた。
今夜も、7年前に購入し、昨年手を加えてリップをそぎ落としたコイツが
チャンスを連れて来てくれた。
序盤は筑紫次郎氏と「居るけど 釣れんね」と苦戦するも。
潮止まり寸前のほんの僅かな時間。
アレコレ悩んでやっとバイトを生命感に変える事ができた。
決して大きくはないけど 満足度で言えば100点に近い釣だった。
あと何回こんな釣ができるだろう。
自分のフィールド、自分のスタイル、自分なりの関わり方。
そこがブレない釣師でありたい。
- 2010年9月21日
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