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関根崇暁

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BlueBlue.jpg 「背中に背負う蒼色は鳥から見た海の色」 「お腹に抱く蒼色は魚から見た空の色」 「BlueBlue 海を愛する人へ―」 「Where's your Blue?」 ima_banner.gif 株式会社アムズデザイン運営のima公式web site。シーバスルアーkomomo,sasuke等の紹介。ルアーテスターの釣行記、コラム等も掲載。

誰かに伝えたい気持ち


人はこの世に命を授かり、そしてこの世を去るその日まで確かに生きた時間がある。

今日は1年ぶりに90歳になる祖母と話をする機会があった。

「忙しいだろうから、帰って来れないだろうけどねぇ、私にその時が来たら駆けつけなくてもね、誰かに話を聞くだけでいいから。」

受話器の向こう側、耳の遠くなった祖母は一方的に話して来るけど、自分の死期に対して心の準備が出来ている様子だった。

僕は励ます事も、否定する事も出来ずに言葉を呑み込んだ。
相槌を打つのが精一杯だった。

空が鉛色だったある冬の日、20年前に僕に釣りを教えてくれた祖父は静かにこの世を去ったけど。

それから祖母は強く生きてきた。

本来、人は人に死を語るべきではない、僕は強くそう思う。

それでも、話してくれた祖母に対しては「ありがとう」を言いたい。


やがて来るであろう、最期を前にした祖母に純粋に伝えたい気持ちである。

それが別れの言葉なのかはわからないけど、今日の日を忘れてはならない気がするから此処に綴る事にした。

今から50年後、僕は祖母の様になれるだろうか?

当たり前だけど人生を全うする事は容易い事ではない。

自分が小さい事に悔しさを覚える毎日ではあるけれど。

それでも、歯を喰いしばって生きる事。

人が生きてゆくのに彼是飾る必要は無いもの、筋道は一つあれば十分だ。

人は誰かの為に何をするか?で人としての器が決まると思う。

何かを犠牲にして生きる、それが犠牲と感じているのなら、犠牲と感じている心が貧しいだけだ。

自分の為に誰かが犠牲になってるのなら、直ちにその自分を止めるべきだ。

釣りをするのに犠牲は要らない。

命、家族。

釣り以外にも大事なものは、沢山ある。

どれでけ魚を釣ったとしても、瞬間的な満足はあったとしても、釣りには終止符は無い。

限られた時間の中で、どう生きてどう釣りと関わるか?

今は、それが僕の釣りであり、生き方である。
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ここでは生死をテーマにしたログは重いかもしれない。

それでも何時も肌で感じていなければいけない事。

生きる理由はわからない。

でも、我々はその理由を探す為に生きているのだから。
 

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