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関根崇暁

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BlueBlue.jpg 「背中に背負う蒼色は鳥から見た海の色」 「お腹に抱く蒼色は魚から見た空の色」 「BlueBlue 海を愛する人へ―」 「Where's your Blue?」 ima_banner.gif 株式会社アムズデザイン運営のima公式web site。シーバスルアーkomomo,sasuke等の紹介。ルアーテスターの釣行記、コラム等も掲載。

残された可能性を探して (オヤニラミ)

僕の住む九州筑後地方も、季節は初冬となり、今朝は真っ白に初霜が降りた。

今年一番の冷え込みの中、冬枯れの小川へ向かった。
この冷え込みで魚は動かないだろうが、それでも気持ちはフィールドへ向いてしまうもの。

小さな好敵手、オヤニラミ。

今日は、逢えるか?逢えないか?その期待と不安を心の奥底に秘めながらザクザクと枯草の川原を進む。

空には、雲ひとつ無い冬の青空。

この空は、遥か宇宙に繋がっていて、僕は大地に立ち、魚を釣る。
そんな無限への一体感が、この冬の身に刺すような寒さが、心底、心地よい。

小川の畔には古くて大きな日本家屋。
日本の水所、米所には必ず酒蔵がある。

その水、その土壌が水が美味い酒を生むのだろう。
開発の波に飲み込まれる事無く、昔からの環境が残された、土地に、小川にオヤニラミ達はひっそりと棲んでいる。

釣りをしながら、透明度の高いアクアリウムの様な川底を観察する、そして普段と様子が変わっている事に気付かされる。

魚達の動きが極端に少なくなっている、きっと冷え込みの影響だろう。
淵の中を自由に泳ぎ回っていた、小鮒達もクロモの中に頭を突っ込みじっーとしている。

「頭隠して尻隠さず」とはこの事なり、と妙に納得してしまった。

小魚の行動は時に、お茶目で可愛い。


底石に目をやると、食み跡。

鮎?

まさか・・・しばくすると・・・きらっと魚影が走った。

鮎である、25cmクラス、年越しの鮎が居るとは知ってはいたものの、この時期そんなサイズがいるなんて、しかも、一匹、二匹どころではない。

「秋に鮎は落ちて、落ち鮎、下流に流されてシーバスに食われて終わり。」

これを見たら、なんて事は言えない、言えない。

そんな事はあるかもしれないが、釣りにおける全ての常識は覆される為にある。フィールドが、その答えを何時も教えてくれる。


途中、ハヤ釣りのご老輩に挨拶。

僕「ハヤですか?釣れますか?」

聞けば、浮木は自作、桐の木で作っているという、1000本目差して製作中とかで、浮木をちょっと誉めたら、完全に捕まってしまった。
この御爺ちゃんも、フィールドテスターでビルダーなのである、横文字にすると(笑)

そして

ご老輩「何を釣りよると?ブラックバスね?」

僕「いいえ、オヤニラミを・・・」

ご老輩「そがんと(ルアー)で釣れると?釣った事あると?」

僕「いやぁ・・・・いえ・・・まあ・・・あの・・・見た事ありますか?オヤニラミ。」 と困った質問に質問で返してみた。

ご老輩「おいは、25年以上ここで釣りしとっけど、そがんとは見た事なかっ!オヤニラミな水族館におったよ。」

僕「・・・・・・・」

気不味くなったところで、退散。

そんな僕のオヤニラミ釣行、ある時は可能性を完全否定されてしまったり、ある時は姿を見ただけで終わったり、それでも楽しかったり。

今日も本命は釣れなかった、でも、小さな発見、そして出会いと別れがあって、その楽しみ方としては満足である。

僕の蒼色を探す近くて遠い旅はまだまだ続きます。



※オヤニラミは希少種です、地域によっては、条令、漁業規則などで、釣る事が出来ない場合もあります。各漁協、管理者に確認の上、釣行されてください。釣れた場合も、速やかにリリースをお願いします。

参考タックルデータ
ロッド:スミス フィールドリーム FLD-60 
リール:ABU カーディナル33 
ライン:フロロ 3lb
ルアー:シーライドミニ 3g 自作マラブージグ他

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