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▼ 筑後川、繋がらない季節 (シーバス)
- ジャンル:釣行記
- (BlueBlue, 筑後川 有明鱸 釣行)
師走、12月の夜、僕は筑後川へ向かった。
このところ、九州と言えども寒い日が続いていた。
寒い=釣りに行かない
という人もいるだろう。
釣りを休むのは簡単だが、一度、根が張ってしまえば、次に行くときは腰の重さは半端ではなく、もう二度とフィールドに立てないという気分になってしまう。
釣りたい気持ちに、めんどくさい気持ちが勝れば、釣りをしてきた理由さえ、見失いそうだ。
そんな寒い夜も、情熱を冷ます訳には行かない。
今回の狙いは、「意外性のある魚」
確実性はそこには存在しない。
つまりは、「釣れない釣り」である。

午後22時半、コンビ二で熱いコーヒーを買う。
缶コーヒーばかり、好んで飲んでいた時代もあったが、今はブラックの入れたてコーヒーがあれば、何も要らない。
若い頃、カナダに十日ほど、滞在した事があるのだが、あちらのガソリンスタンドで買えるコーヒーがとにかく美味かったのを覚えている。
そんな記憶を辿りながら、今日のポイントへ向かう。
防寒の装備を固め、ロッドを持ち、一気に冷えた世界へ飛び込む。
この気温で、体が冷えて釣りが出来なくなるのは時間の問題であると直感するが、引き返すなんて事はしない。

漆黒の世界に、不気味なまでの川霧が立ち込める。
幻想と現実の境目を暫し漂う。
僕という人間は、時に、孤独を楽しむ事を望んでいる。
人間社会、そこで人との関わりを断ち切らずに、いや切る事が出来ずにもがき、その孤独な生き物として、生と死の境界線に立っている。
この足場から、一歩踏み出せば、黒く太い流れは、遠慮なく、この身を攫うだろう。
もちろん、自殺願望などは微塵も無いが、生きる理由を常に探している。
この闇に、身を置くと、そんな自分の隠された部分、封印したはずの核心部まで表面に滲み出てくるから、不思議だ。
今、孤独という確かな時間、自由な時間を過ごしている。
この豊かな暮らしの中で、僕らはそれを失っている。
狩猟者であることの基本、腹が減り、仲間と逸れ、獲物を探す。
日常、暖かな部屋で、家族と美味い物を食らい、TVを見て、他愛も無い会話を交わし、寝るだけの暮らしでは、この感覚が麻痺してしまう。
この感覚こそが、釣りをする者、血の匂いを嗅ぎ付け獲物を狙う者だけが持つ、特別な研ぎ澄まされるべき感覚のはずだ。
理論やテクニックでは、補う事の出来無い部分、己の獣としての野性味、それを磨いて行きたい。
今夜は完全に見失った・・・のではなく。
初めから、存在しないはずの獲物、意外性を探している。

こんな夜もシーライド30g、ボトムの魚を獲りに行く。
ここ筑後川では、11月中旬~12月下旬までが、僕も、仲間も、実績の無いシーズンとなっている。
有明鱸(有明海産スズキ)が10月末に落ちて、アフターが帰ってくるクリスマスまで、何のパターンも存在しない。
周年、この筑後川で釣りをする者として、どうしても、この季節を繋ぎたかったが、やはり簡単には答えは出ない。

午前2時、体も冷え切ったが、それは苦痛ではない。
むしろ、心地よいくらいに感じた、気持ちの良い負け方もある。
「意外性のある魚」には逢えなかった。
釣れる釣りに逃げるよりも、釣れない釣りで負けるほうが僕に合ってる。
そして、この釣りをしていて、毎年思う事がある。
「釣りのシーズンは終わると同時に始まっている」
ということである。
新たなシーズンの幕開けに向けて、今は、調整期間、コタツで過ごすか現場で過ごすかでは、結果に何か差があるはずだと信じて、次に繋がる釣りをして行きたい。
■参考タックルデータ
ROD:UFM UEDA CPS 102EX-ti
REEL:Daiwa 3012H
LINE:PE #1.2
LEADER:20LB
■釣行日時・場所
平成24年12月18日 23時~翌2時 中潮(上げ⇒下げ)
佐賀県~福岡県 筑後川下流域
※BlueBlueよりお知らせ~
今月!シーライドV 180g発売開始!
カラーラインナップは全部で11色(ベストイレブン)
http://www.bluebluefishing.com/#third
このところ、九州と言えども寒い日が続いていた。
寒い=釣りに行かない
という人もいるだろう。
釣りを休むのは簡単だが、一度、根が張ってしまえば、次に行くときは腰の重さは半端ではなく、もう二度とフィールドに立てないという気分になってしまう。
釣りたい気持ちに、めんどくさい気持ちが勝れば、釣りをしてきた理由さえ、見失いそうだ。
そんな寒い夜も、情熱を冷ます訳には行かない。
今回の狙いは、「意外性のある魚」
確実性はそこには存在しない。
つまりは、「釣れない釣り」である。

午後22時半、コンビ二で熱いコーヒーを買う。
缶コーヒーばかり、好んで飲んでいた時代もあったが、今はブラックの入れたてコーヒーがあれば、何も要らない。
若い頃、カナダに十日ほど、滞在した事があるのだが、あちらのガソリンスタンドで買えるコーヒーがとにかく美味かったのを覚えている。
そんな記憶を辿りながら、今日のポイントへ向かう。
防寒の装備を固め、ロッドを持ち、一気に冷えた世界へ飛び込む。
この気温で、体が冷えて釣りが出来なくなるのは時間の問題であると直感するが、引き返すなんて事はしない。

漆黒の世界に、不気味なまでの川霧が立ち込める。
幻想と現実の境目を暫し漂う。
僕という人間は、時に、孤独を楽しむ事を望んでいる。
人間社会、そこで人との関わりを断ち切らずに、いや切る事が出来ずにもがき、その孤独な生き物として、生と死の境界線に立っている。
この足場から、一歩踏み出せば、黒く太い流れは、遠慮なく、この身を攫うだろう。
もちろん、自殺願望などは微塵も無いが、生きる理由を常に探している。
この闇に、身を置くと、そんな自分の隠された部分、封印したはずの核心部まで表面に滲み出てくるから、不思議だ。
今、孤独という確かな時間、自由な時間を過ごしている。
この豊かな暮らしの中で、僕らはそれを失っている。
狩猟者であることの基本、腹が減り、仲間と逸れ、獲物を探す。
日常、暖かな部屋で、家族と美味い物を食らい、TVを見て、他愛も無い会話を交わし、寝るだけの暮らしでは、この感覚が麻痺してしまう。
この感覚こそが、釣りをする者、血の匂いを嗅ぎ付け獲物を狙う者だけが持つ、特別な研ぎ澄まされるべき感覚のはずだ。
理論やテクニックでは、補う事の出来無い部分、己の獣としての野性味、それを磨いて行きたい。
今夜は完全に見失った・・・のではなく。
初めから、存在しないはずの獲物、意外性を探している。

こんな夜もシーライド30g、ボトムの魚を獲りに行く。
ここ筑後川では、11月中旬~12月下旬までが、僕も、仲間も、実績の無いシーズンとなっている。
有明鱸(有明海産スズキ)が10月末に落ちて、アフターが帰ってくるクリスマスまで、何のパターンも存在しない。
周年、この筑後川で釣りをする者として、どうしても、この季節を繋ぎたかったが、やはり簡単には答えは出ない。

午前2時、体も冷え切ったが、それは苦痛ではない。
むしろ、心地よいくらいに感じた、気持ちの良い負け方もある。
「意外性のある魚」には逢えなかった。
釣れる釣りに逃げるよりも、釣れない釣りで負けるほうが僕に合ってる。
そして、この釣りをしていて、毎年思う事がある。
「釣りのシーズンは終わると同時に始まっている」
ということである。
新たなシーズンの幕開けに向けて、今は、調整期間、コタツで過ごすか現場で過ごすかでは、結果に何か差があるはずだと信じて、次に繋がる釣りをして行きたい。
■参考タックルデータ
ROD:UFM UEDA CPS 102EX-ti
REEL:Daiwa 3012H
LINE:PE #1.2
LEADER:20LB
■釣行日時・場所
平成24年12月18日 23時~翌2時 中潮(上げ⇒下げ)
佐賀県~福岡県 筑後川下流域
※BlueBlueよりお知らせ~
今月!シーライドV 180g発売開始!
カラーラインナップは全部で11色(ベストイレブン)
http://www.bluebluefishing.com/#third
- 2012年12月19日
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