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▼ とあるフックシステムの有用性を探る
- ジャンル:ニュース
- (元style-攻略法, 自分のオキニは他人の地雷)
延べ3回に渡って書いてきた、とあるフックシステム。
実際に使った事は無いから、偉そうな事を言いません。
ただ、形状を見るだけで、大体の事は判るもんで…
(ダメージやバラシ云々を抜きにすれば、ダブルフックと変わらんからね)
今回は、ルアーフィッシングを始めたばかりの方が騙されない 勘違いしない為のログです
そりゃ、メーカーは宣伝ログなんだから、良い事しか言わないのは当然。
多少の誇張は仕方ない事と、私も学びました(笑)
ただ、初心者があのログを読んだだけだと、
「このフック使えば、魚バンバン掛かってバシバシ釣れて、魚にダメージ与えないでリリース♪」
と思ってしまうのではないかと。
現実はそこまで甘くねーよ
ショートバイトを捕れるようになったのではなく、ショートバイトが取れなくなったと考えたら?
今回は、そんな話。
先ず、前提としてこのフックシステムは「ただ巻き特化」。特にスローでは絶大な効果が得られると思う。
理由は簡単で、初回に書いた事と被るが、最もキャッチし易い部分に、通常1本の針が2本あるのだから当然。
確かに一連のログでもビッグベイト中心に書かれてますよね。
あれを高速リトリーブして使う人は(ほぼ)居ないだろうから、やはり使い手は使い方を解ってる。
また、あの時は明言を避けたが、トリプルのフック自体が同じ構造をしてるのだから、キャッチ率が高い=ヒット率も高いのだろうと推測出来る。
フックアップ→バラシとなった場合、バラすまでのプロセスは一緒な訳で。
となればバラす確率は一緒→キャッチ率=ヒット率(数とは言ってない)と言っても良いのではないかな、と。
「あれ?前にキャッチ率は上がったが、ヒット率は下がった」って言ってなかったか?と思った方は鋭い。
問題はバイト率とヒット率の関係。それが絡んでくる。
あ、以前ラパラだったかな? センターが異常に大きいフックが売っていた。
それも、
「サイドフックなんて飾りです。偉い人にはそれが判らんのです」
とでも言いたげなサイズで(笑)
コイツはフックポイントが甘すぎて残念な代物だったが、アイデアは良かったなと。
(詳しくは、ソルストのバックナンバーで)
何故アイデアが良かった、というと「シングルの欠点をカバーしてるから」。
そして、この欠点、ダブルフックでも同じ事が言える。
って事で、その欠点を中心に少し書いていこうかと。
シングルフックの有用性は、可動域の広さから来るバレにくさ。
そしてゲイブが大きくなるので(フック重量を無視すれば別だが)、これもバレにくさに貢献。
その上、シャンクも長くなるので、直前の見切り反転でフックを拾ってくれる(可能性がある)。
しつこいようだが、ダメージ云々は今回は抜きで。
ダブルフックについては、これらの効果(?)が各々減るが、トリプルよりは優位になる。
その上で、最も魚が掛かる(と思われる)センターにフックが2つある訳だから、ある意味最強w
が、しかし
それを凌駕するデメリットがある。
先ずは自重によるウェイトバランス。
針が少ない分、その重量を稼ぐには大型にするか軸を太くするしかない。
大型にすればフックを背負ったり前後で絡んだり、軸が太ければ硬い部分にフッキングしたら奥まで入り難い。
そして最も問題になるのが、「可動域の広さ」。
冒頭で「ただ巻き+スロー特化」と書いたのはこれで、それで使ってる分にはデメリットは殆ど出てこない。
が、これがジャークであったりダートであったり高速巻きだった場合。
高速巻きで限定すれば、最近流行りのI字系であれば特に問題は起こらないかも知れない。
(使った事無いので判りませんがw)
が、それ以外の場合だと、サイドフックが非常に大きな役割を果たす。
それは「フック位置の安定化」。
サイドフックがボディを挟む事によってフックが固定され、バイトを明確に取ってくれる。
明確に取ってくれるという事は、フックアップする可能性が高くなると言う事。
具体的な話をしていこう。
常夜灯の足元で、ベイスラをチョンチョンして遊んでいた。
フォールの瞬間魚がアタックしてきたが、その時フックポイントは何処にあったと思う?
ルアーの横www
針サイドから来てくれたら掛かるかも知れない。
が、逆サイドから来たので、そのままルアーが吹っ飛ばされただけだった(爆)
これが全てです
「有効な位置にフックがある事が重要」と言われてたと思いますが、魚と反対側にあるフックが「有効な位置」でしょうか?
可動域の広さ故に、フックがあらぬ方向に意図せず向いてしまうのが最大の欠点。
いやね、針の向きすらコントロールしてルアーを動かせる超エキスパートなら別ですよ。
もしかしたら、このフックシステムを開発した方は、それが出来るのかも知れないw
ただ、そんな凄腕はそういない訳で。
トリプルのサイドフックは、ルアーがアクションした際にフックを(半)固定する役割があります。
また、こんな事がありました。
巻いてきたルアーに、横から魚がアタックしてきた時、「キラッ」と光りました。
魚の反転? 違います。
フックが横に吹っ飛ばされただけでした(爆)
その時、水圧は感じましたが明確なバイトとしては竿先に出ていない。
まあ上から見ただけなのでルアー(針先)と魚の距離は判りません。
が、もしスレスレだった場合、トリプルならそちら側のサイドかセンターに掛かるでしょう。
これが「ショートバイトが取れなくなったと考えたら?」の現実です。
針が動きやすくなればなるほど、ルアーと針の位置は離れ、ルアーにアタックしてきた魚に掛かる可能性が下がります。
だって、魚は針にアタックする訳じゃないですからねぇw
前にも言いましたが、私はヒット数に執着します。
つまりバイトが取れない=ヒットもしない(オートフッキングは別)というのが最大のストレスとなり、シングルとダブルの道を捨てました。
じゃあ、なんでベイスラをアシストに? という疑問はごもっとも。
針の摩耗が激しすぎるんで、コストダウンの為だよっっ(泣)
話が逸れました。
それでも、もし「このシステムが最強」と言い張るのであれば、それはある認識違いをされてるのではないかと。
それは「シーバスの捕食方法」という点。
殆どの方は「吸い込み捕食」と思われてると思いますが、これ自体は否定しません。
捕食シーンの動画見ると、全てがそればかりですからね。
吸い込み「のみ」であれば、フックがあらぬ方向にあっても、針ごと吸い込まれてフッキングするでしょう。
逆に言えば、可動域が広く安易に動くのであれば、むしろボディに干渉しない方が吸い込まれやすいかと。
となれば「このフック最強♪」と声高に謳うのも仕方ない事かと。
でもね
捕食って、それだけじゃないのよ。
これまた私の拙い経験からなので、「こういう事も実際にあるよ」程度の認識で読んで欲しい。
ルアーを足元まで引っ張ってきた際、チェイスしてきたので一瞬ステイさせたら「ルアーを咥えた」。
そう、咥えるという表現がぴったりで、吸い込む際の鰓の広がりもなく、そっと口に入れた感じ。
んで、反転してオートフッキング(笑)
これでも「ヒットはヒット」ですからw
こんな感じで、「魚の捕食には色々あるのよ」と。
勿論、私はシーバス(と鯊w)しか知りません。
他魚種に関して言われれば、まあマルタとボラなら解りますが、それ以外は何も言えません。
どうせそれら全てに対応出来るフックなんざ無いんだから、好きなの使えばいいんじゃね? と。
と、最後になりましたが、人によって「釣り」に求めるものはそれぞれなので、このシステム自体は否定しません。
自分も、今度のバチシーズンでは、一度は試してみようかと。
…まあ、求めるのはコストとロングシャンクだけですが(笑)
「掛かった魚をバラすのは屈辱」と思われてるならば、今回販売されたバーブ付のフックシステムは最適ではないでしょうか。
ただね、如何にも素人受けしそうな話を並べて「素晴らしいシステム」と豪語される姿に違和感を覚えたので、3話に渡って書き連ねました。
これを使うも使わぬも、貴方次第です♪
実際に使った事は無いから、偉そうな事を言いません。
ただ、形状を見るだけで、大体の事は判るもんで…
(ダメージやバラシ云々を抜きにすれば、ダブルフックと変わらんからね)
今回は、ルアーフィッシングを始めたばかりの方が
そりゃ、メーカーは宣伝ログなんだから、良い事しか言わないのは当然。
多少の誇張は仕方ない事と、私も学びました(笑)
ただ、初心者があのログを読んだだけだと、
「このフック使えば、魚バンバン掛かってバシバシ釣れて、魚にダメージ与えないでリリース♪」
と思ってしまうのではないかと。
現実はそこまで甘くねーよ
ショートバイトを捕れるようになったのではなく、ショートバイトが取れなくなったと考えたら?
今回は、そんな話。
先ず、前提としてこのフックシステムは「ただ巻き特化」。特にスローでは絶大な効果が得られると思う。
理由は簡単で、初回に書いた事と被るが、最もキャッチし易い部分に、通常1本の針が2本あるのだから当然。
確かに一連のログでもビッグベイト中心に書かれてますよね。
あれを高速リトリーブして使う人は(ほぼ)居ないだろうから、やはり使い手は使い方を解ってる。
また、あの時は明言を避けたが、トリプルのフック自体が同じ構造をしてるのだから、キャッチ率が高い=ヒット率も高いのだろうと推測出来る。
フックアップ→バラシとなった場合、バラすまでのプロセスは一緒な訳で。
となればバラす確率は一緒→キャッチ率=ヒット率(数とは言ってない)と言っても良いのではないかな、と。
「あれ?前にキャッチ率は上がったが、ヒット率は下がった」って言ってなかったか?と思った方は鋭い。
問題はバイト率とヒット率の関係。それが絡んでくる。
あ、以前ラパラだったかな? センターが異常に大きいフックが売っていた。
それも、
「サイドフックなんて飾りです。偉い人にはそれが判らんのです」
とでも言いたげなサイズで(笑)
コイツはフックポイントが甘すぎて残念な代物だったが、アイデアは良かったなと。
(詳しくは、ソルストのバックナンバーで)
何故アイデアが良かった、というと「シングルの欠点をカバーしてるから」。
そして、この欠点、ダブルフックでも同じ事が言える。
って事で、その欠点を中心に少し書いていこうかと。
シングルフックの有用性は、可動域の広さから来るバレにくさ。
そしてゲイブが大きくなるので(フック重量を無視すれば別だが)、これもバレにくさに貢献。
その上、シャンクも長くなるので、直前の見切り反転でフックを拾ってくれる(可能性がある)。
しつこいようだが、ダメージ云々は今回は抜きで。
ダブルフックについては、これらの効果(?)が各々減るが、トリプルよりは優位になる。
その上で、最も魚が掛かる(と思われる)センターにフックが2つある訳だから、ある意味最強w
が、しかし
それを凌駕するデメリットがある。
先ずは自重によるウェイトバランス。
針が少ない分、その重量を稼ぐには大型にするか軸を太くするしかない。
大型にすればフックを背負ったり前後で絡んだり、軸が太ければ硬い部分にフッキングしたら奥まで入り難い。
そして最も問題になるのが、「可動域の広さ」。
冒頭で「ただ巻き+スロー特化」と書いたのはこれで、それで使ってる分にはデメリットは殆ど出てこない。
が、これがジャークであったりダートであったり高速巻きだった場合。
高速巻きで限定すれば、最近流行りのI字系であれば特に問題は起こらないかも知れない。
(使った事無いので判りませんがw)
が、それ以外の場合だと、サイドフックが非常に大きな役割を果たす。
それは「フック位置の安定化」。
サイドフックがボディを挟む事によってフックが固定され、バイトを明確に取ってくれる。
明確に取ってくれるという事は、フックアップする可能性が高くなると言う事。
具体的な話をしていこう。
常夜灯の足元で、ベイスラをチョンチョンして遊んでいた。
フォールの瞬間魚がアタックしてきたが、その時フックポイントは何処にあったと思う?
ルアーの横www
針サイドから来てくれたら掛かるかも知れない。
が、逆サイドから来たので、そのままルアーが吹っ飛ばされただけだった(爆)
これが全てです
「有効な位置にフックがある事が重要」と言われてたと思いますが、魚と反対側にあるフックが「有効な位置」でしょうか?
可動域の広さ故に、フックがあらぬ方向に意図せず向いてしまうのが最大の欠点。
いやね、針の向きすらコントロールしてルアーを動かせる超エキスパートなら別ですよ。
もしかしたら、このフックシステムを開発した方は、それが出来るのかも知れないw
ただ、そんな凄腕はそういない訳で。
トリプルのサイドフックは、ルアーがアクションした際にフックを(半)固定する役割があります。
また、こんな事がありました。
巻いてきたルアーに、横から魚がアタックしてきた時、「キラッ」と光りました。
魚の反転? 違います。
フックが横に吹っ飛ばされただけでした(爆)
その時、水圧は感じましたが明確なバイトとしては竿先に出ていない。
まあ上から見ただけなのでルアー(針先)と魚の距離は判りません。
が、もしスレスレだった場合、トリプルならそちら側のサイドかセンターに掛かるでしょう。
これが「ショートバイトが取れなくなったと考えたら?」の現実です。
針が動きやすくなればなるほど、ルアーと針の位置は離れ、ルアーにアタックしてきた魚に掛かる可能性が下がります。
だって、魚は針にアタックする訳じゃないですからねぇw
前にも言いましたが、私はヒット数に執着します。
つまりバイトが取れない=ヒットもしない(オートフッキングは別)というのが最大のストレスとなり、シングルとダブルの道を捨てました。
じゃあ、なんでベイスラをアシストに? という疑問はごもっとも。
針の摩耗が激しすぎるんで、コストダウンの為だよっっ(泣)
話が逸れました。
それでも、もし「このシステムが最強」と言い張るのであれば、それはある認識違いをされてるのではないかと。
それは「シーバスの捕食方法」という点。
殆どの方は「吸い込み捕食」と思われてると思いますが、これ自体は否定しません。
捕食シーンの動画見ると、全てがそればかりですからね。
吸い込み「のみ」であれば、フックがあらぬ方向にあっても、針ごと吸い込まれてフッキングするでしょう。
逆に言えば、可動域が広く安易に動くのであれば、むしろボディに干渉しない方が吸い込まれやすいかと。
となれば「このフック最強♪」と声高に謳うのも仕方ない事かと。
でもね
捕食って、それだけじゃないのよ。
これまた私の拙い経験からなので、「こういう事も実際にあるよ」程度の認識で読んで欲しい。
ルアーを足元まで引っ張ってきた際、チェイスしてきたので一瞬ステイさせたら「ルアーを咥えた」。
そう、咥えるという表現がぴったりで、吸い込む際の鰓の広がりもなく、そっと口に入れた感じ。
んで、反転してオートフッキング(笑)
これでも「ヒットはヒット」ですからw
こんな感じで、「魚の捕食には色々あるのよ」と。
勿論、私はシーバス(と鯊w)しか知りません。
他魚種に関して言われれば、まあマルタとボラなら解りますが、それ以外は何も言えません。
どうせそれら全てに対応出来るフックなんざ無いんだから、好きなの使えばいいんじゃね? と。
と、最後になりましたが、人によって「釣り」に求めるものはそれぞれなので、このシステム自体は否定しません。
自分も、今度のバチシーズンでは、一度は試してみようかと。
…まあ、求めるのはコストとロングシャンクだけですが(笑)
「掛かった魚をバラすのは屈辱」と思われてるならば、今回販売されたバーブ付のフックシステムは最適ではないでしょうか。
ただね、如何にも素人受けしそうな話を並べて「素晴らしいシステム」と豪語される姿に違和感を覚えたので、3話に渡って書き連ねました。
これを使うも使わぬも、貴方次第です♪
- 2020年1月14日
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