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上宮則幸

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日曜労働

  • ジャンル:日記/一般
76になる親父が「おれがやるともう怪我すっからおまえがせぃ」と言うので、今後はおれが中心的に担うことになるだろう…

稲作

そう、田圃仕事。
まぁ、子供の頃から家の手伝いは何でもやるし、田圃だろうが、畑だろうが何だってできるわけだが、ここ最近の暑さに多少疲れ気味なわたくし。

この日の仕事は土木作業。
先日の纏まった雨で田圃へ通じる私道の土手が崩れた。
市が面倒見てくれる農道ならば公に御願いしてしまえば良いのだが、私道なので自分でなんとかしなきゃならない。
まぁ、小規模な崩落なのだがそれを一人で補修するのはなかなか骨が折れる。

ひとつ違いの弟がいるが、熊本住まい。
ちょっと手伝えとは言えない。

ここ最近では珍しく晴れ渡る空を怨みながら流出した土を土嚢に詰め、窪みに戻し、土が足りなくなったから土を買いに行き、また窪みにブチこみ…
肉体労働は慣れているとは言え、ちょっとキツいわけだ。

初夏の陽に焦がされながら黙々と作業していると、実家のお隣さんが通り掛かって、声をかけてくれた。
お隣さんはおれより少し歳上の45才ぐらい。
中学生の息子さんもご一緒で、二人に手伝ってもらい、なんとか夕方までには作業が完了。
もうね、非常に有り難かった!


稲作、田圃の軽作業なら親父もあと何年かは手伝ってくれるだろうが、重労働はさすがにもう無理。
おれが一手に担うわけだ。
こないだまでは、親父が出来ないんなら止めちまえ!と母親に言っていたんだが、今日の重労働の最中、やっぱ続けられるもんなら極力続けたいと思ったな。
お隣の息子さんの逞しい姿を見てそう強く思った。

その子がうちの田圃見てポツリと言った
「穂が出てる」
そうなんだ、早期作のうちの田の稲にはもう稲穂ができていて、そして白い小さな花が咲いてる。
まだ小さく固いが、やがて膨らみお辞儀をするように頭を垂れ、黄金色になる頃に収穫を迎える。
多分、中学生の彼の頭の中には漠然と稲穂が写っただけじゃないだろう。
約30日後の稲刈りまでの必要な段取りが、まだ朧気ながら浮かんだ事と思うんだ。
今年は猛暑になるだろうとニュースで伝えられるが、彼の心に映るものは農作を知らない同級生ときっと同じではないはず。
おれも同じ年頃にはそうだった。

米だけじゃなくて、魚も肉も野菜でも、てめえが食ってる物がどうやって出来てるか、どうやって食卓に並ぶのかを身をもって知る子は賢くなると思う。
それを親から教われるなんて、教える親にも教わる子供にも幸せな事だと思うんだ。



ま、そんな事を思った日曜日










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