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▼ 筑後川帰省②
遅くなりましたが続きです。
地元久留米に帰省し、久し振りに筑後川で釣りをすることにしましたが、昼間の魚は見つけられず撃沈。
そこで夜の魚を探そう、と考えました。
この時期、短い日程で見つけやすいのは橋の明暗に付く魚。
ベイトはサヨリです。
明暗のサヨリの探し方は前回ご紹介した通り。
そしてあちこち見て回り、サヨリを発見。
今回はこのサヨリ付きをどう釣っているのか、というところからご紹介したいと思います。
まず、筑後川のサヨリはクルメサヨリといい、普通のサヨリとは違う種類のもの。
普通のサヨリとは着き場も習性も違い、それゆえにいくつかの約束事を守って明暗を攻めることが出来たらきちんと釣れます。
簡単に言えば・・
①サヨリが逃げるそぶりを見せる場所、たまにボイルが起こる場所はほとんど固定されているのでそこを精度良く攻める事
②その狙い目のゾーンで、明暗の境ギリギリ~数cm内側を、明暗と平行にルアーをどれだけ長く通せるか
③ルアーはブリブリ泳ぐタイプではなく、ストレートにスーッと水面に引き波を立てながら泳ぐものを選ぶ事(たまにふらふらっと尻を振るとなお良し)
となります。
仮にボートで近づいていって釣れば、それはもうとても簡単でしょう。
※下筑後川漁協はその辺に厳しいらしく、バスボートを出すことすら許していないそうです。なので、実際にボートを出すことは不可能だと思われます。
なのでボートは出せない。
筑後川は有明海の潟で底質が構成されていて、死ぬほどイボる(泥に深くはまる、の意。方言らしい)のでウェーディングなんてもってのほか。
そしてクルメサヨリは流芯に多く、シーバスもそこにしかついていない・・
となると「死ぬほど飛ばしてルアーを届かせる」しか選択肢が無くなるわけです。
これがこの釣りの難易度をグッと引き上げています。
どこがどう難易度高めなのか?
大きく「ルアー」「キャスト技術」「トレースコース」に分けて説明できるでしょう。
まずルアー。
市販のもので対応できるルアーはほぼ皆無です。
何とかなるもの、近いものをあげるとするならば・・
ボイルが比較的近い時に辛うじて対応できていたのは、マリアの「ブルースコードC115」。
旧型です。廃盤になった時に幾つか買っておいたので、一応のストックはあります。
ちなみに最近のブルースコード2はルアーとして全く別物になってしまい、対応不可です。
そしてこのパターンで使うには泳ぎとレンジが微妙ですが、飛距離的に一応届くのはジャンプライズの「かっ飛び棒130BR」。
そんな世界なので、ここ筑後川では地元のアングラーの手によって独自のハンドメイドルアーが進化してきました。

こんな感じの・・上がDK氏作、下がY氏作です。ローカルアングラーの方なら分かるはず笑
そのハンドメイドのルアーがメインになります。
次にキャスト技術。
渾身のフルキャストの先でピンポイントを撃てなければ意味がありません。
しかもこれは筑後川に限った話ではありませんが、魚がそこに必ず居ると分かっている状態でルアーを通す時は無駄撃ちせずに最小限のキャスト回数で釣っていく必要があります。
シーバスがスレるというよりは、その場のベイトとシーバスが警戒するからです。
色んな所で良く見るありがちパターンとして・・ルアーをバンバン投入したのち「釣れない!スレてる!」と言う人が居たりしますが、それは自らのルアーとキャストでその状況を作り上げた可能性が高い、ということです。
場所と時合と攻め方がバッチリ合えば、1投目で食ってくる確率の方が高いものです。
そして投げ続けるとともに確率は下がる・・
なので遠距離とは言えピンポイントキャストを理想は1投で決めなければいけません。
ちなみにどれくらい遠距離かというと、4000XGのリールで糸フケを取ってから110回転くらいの距離です。
僕もこの遠距離へのピンポイントキャストができるようになるまで、かなり練習しました。
そしてトレースコース。
かなりの遠距離なので、ラインスラッグを使ったトレースコースは描けません。
着水したらすぐにラインを直線に張り、ここ!と決めたラインを出来るだけ長くスローに、リトリーブで通します。
もちろん、キャストするルアーの着水点はそのコースを通せるように逆算して決めるわけです。
使うルアーは引き波を立てるのでその引き波を目で追って、ベストなラインを通せるようにスピードを微調整しつつ引きます。
食ってくるラインは、明暗の境目ギリギリ~数cm内側。
簡単な時はそこまでこだわらなくても食ってきますが、これを守らないと食わないときのほうが多いです。
釣り自体は単純・魚もルアーが入れば比較的素直に食ってくる。
しかしそれを実現するのに高度な技術を要する・・
それが筑後川の橋の明暗のサヨリパターンです。
それでは実釣編を。
時合の時間まで待ち、水面を眺めます。
たまにスーッと走るサヨリの波紋。
サヨリの数が少ない・・こんなときほど流芯のピンポイントでしかボイルしないことが多い。
ということで流芯を凝視していると、一発豪快なボイルが!
すかさずキャストするも、コースがずれてしまったせいかヒットさせられず。。
次のボイルを待ち、ルアーを投じるとベストキャストが決まりヒット!


82cm。
魚を1本抜くとボイルも無くなり静まり返る水面。おそらく魚が少ないんでしょう。
キャストせずにしばらく待つと、ボイルまではいかないもののサヨリが明らかに逃げたのを確認できたのでキャストするとまたヒット!

サイズダウンの50cmくらい。
この日はこれ以降本格的に沈静化し、終了でした。
良いとは言えない状況でしたが、少ないキャスト数でプレッシャーをかけることなく、魚の活性を保ち釣っていくという理想に近い釣りができたと思います。
久し振りに筑後川で気持ちの良い釣りができ、癒された帰省となりました。
タックル
ロッド・ジャンピングジャックZele96S
リール・ツインパワーXD 4000XG
ライン・よつあみX8 1.2号+リーダー20lb
ルアー・ハンドメイドペンシル
地元久留米に帰省し、久し振りに筑後川で釣りをすることにしましたが、昼間の魚は見つけられず撃沈。
そこで夜の魚を探そう、と考えました。
この時期、短い日程で見つけやすいのは橋の明暗に付く魚。
ベイトはサヨリです。
明暗のサヨリの探し方は前回ご紹介した通り。
そしてあちこち見て回り、サヨリを発見。
今回はこのサヨリ付きをどう釣っているのか、というところからご紹介したいと思います。
まず、筑後川のサヨリはクルメサヨリといい、普通のサヨリとは違う種類のもの。
普通のサヨリとは着き場も習性も違い、それゆえにいくつかの約束事を守って明暗を攻めることが出来たらきちんと釣れます。
簡単に言えば・・
①サヨリが逃げるそぶりを見せる場所、たまにボイルが起こる場所はほとんど固定されているのでそこを精度良く攻める事
②その狙い目のゾーンで、明暗の境ギリギリ~数cm内側を、明暗と平行にルアーをどれだけ長く通せるか
③ルアーはブリブリ泳ぐタイプではなく、ストレートにスーッと水面に引き波を立てながら泳ぐものを選ぶ事(たまにふらふらっと尻を振るとなお良し)
となります。
仮にボートで近づいていって釣れば、それはもうとても簡単でしょう。
※下筑後川漁協はその辺に厳しいらしく、バスボートを出すことすら許していないそうです。なので、実際にボートを出すことは不可能だと思われます。
なのでボートは出せない。
筑後川は有明海の潟で底質が構成されていて、死ぬほどイボる(泥に深くはまる、の意。方言らしい)のでウェーディングなんてもってのほか。
そしてクルメサヨリは流芯に多く、シーバスもそこにしかついていない・・
となると「死ぬほど飛ばしてルアーを届かせる」しか選択肢が無くなるわけです。
これがこの釣りの難易度をグッと引き上げています。
どこがどう難易度高めなのか?
大きく「ルアー」「キャスト技術」「トレースコース」に分けて説明できるでしょう。
まずルアー。
市販のもので対応できるルアーはほぼ皆無です。
何とかなるもの、近いものをあげるとするならば・・
ボイルが比較的近い時に辛うじて対応できていたのは、マリアの「ブルースコードC115」。
旧型です。廃盤になった時に幾つか買っておいたので、一応のストックはあります。
ちなみに最近のブルースコード2はルアーとして全く別物になってしまい、対応不可です。
そしてこのパターンで使うには泳ぎとレンジが微妙ですが、飛距離的に一応届くのはジャンプライズの「かっ飛び棒130BR」。
そんな世界なので、ここ筑後川では地元のアングラーの手によって独自のハンドメイドルアーが進化してきました。

こんな感じの・・上がDK氏作、下がY氏作です。ローカルアングラーの方なら分かるはず笑
そのハンドメイドのルアーがメインになります。
次にキャスト技術。
渾身のフルキャストの先でピンポイントを撃てなければ意味がありません。
しかもこれは筑後川に限った話ではありませんが、魚がそこに必ず居ると分かっている状態でルアーを通す時は無駄撃ちせずに最小限のキャスト回数で釣っていく必要があります。
シーバスがスレるというよりは、その場のベイトとシーバスが警戒するからです。
色んな所で良く見るありがちパターンとして・・ルアーをバンバン投入したのち「釣れない!スレてる!」と言う人が居たりしますが、それは自らのルアーとキャストでその状況を作り上げた可能性が高い、ということです。
場所と時合と攻め方がバッチリ合えば、1投目で食ってくる確率の方が高いものです。
そして投げ続けるとともに確率は下がる・・
なので遠距離とは言えピンポイントキャストを理想は1投で決めなければいけません。
ちなみにどれくらい遠距離かというと、4000XGのリールで糸フケを取ってから110回転くらいの距離です。
僕もこの遠距離へのピンポイントキャストができるようになるまで、かなり練習しました。
そしてトレースコース。
かなりの遠距離なので、ラインスラッグを使ったトレースコースは描けません。
着水したらすぐにラインを直線に張り、ここ!と決めたラインを出来るだけ長くスローに、リトリーブで通します。
もちろん、キャストするルアーの着水点はそのコースを通せるように逆算して決めるわけです。
使うルアーは引き波を立てるのでその引き波を目で追って、ベストなラインを通せるようにスピードを微調整しつつ引きます。
食ってくるラインは、明暗の境目ギリギリ~数cm内側。
簡単な時はそこまでこだわらなくても食ってきますが、これを守らないと食わないときのほうが多いです。
釣り自体は単純・魚もルアーが入れば比較的素直に食ってくる。
しかしそれを実現するのに高度な技術を要する・・
それが筑後川の橋の明暗のサヨリパターンです。
それでは実釣編を。
時合の時間まで待ち、水面を眺めます。
たまにスーッと走るサヨリの波紋。
サヨリの数が少ない・・こんなときほど流芯のピンポイントでしかボイルしないことが多い。
ということで流芯を凝視していると、一発豪快なボイルが!
すかさずキャストするも、コースがずれてしまったせいかヒットさせられず。。
次のボイルを待ち、ルアーを投じるとベストキャストが決まりヒット!


82cm。
魚を1本抜くとボイルも無くなり静まり返る水面。おそらく魚が少ないんでしょう。
キャストせずにしばらく待つと、ボイルまではいかないもののサヨリが明らかに逃げたのを確認できたのでキャストするとまたヒット!

サイズダウンの50cmくらい。
この日はこれ以降本格的に沈静化し、終了でした。
良いとは言えない状況でしたが、少ないキャスト数でプレッシャーをかけることなく、魚の活性を保ち釣っていくという理想に近い釣りができたと思います。
久し振りに筑後川で気持ちの良い釣りができ、癒された帰省となりました。
タックル
ロッド・ジャンピングジャックZele96S
リール・ツインパワーXD 4000XG
ライン・よつあみX8 1.2号+リーダー20lb
ルアー・ハンドメイドペンシル
- 2017年8月12日
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