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地磯 ロウニンアジ2020-4

  • ジャンル:釣行記
  • (GT)
私は登山はやらないので聞きかじった知識で恐縮だが、ヒマラヤなどの超高所への登山方法は極地法とアルパインスタイルの2種に分かれるらしい。

至極簡単にこの2種類の登山法を説明すると、極地法は大人数で協力しながらキャンプを次々に前進させていく方法で、長い期間と多数の人員が必要だが安全性が高い(ちなみに実際に登頂できる可能性のあるアタック隊員に選ばれるのは数人)。
高所登山の黎明期から現在まで行われているクラシカルかつオーソドックスな方法といえるだろう。
一方でアルパインスタイルの登山は少人数あるいは単独、無酸素(酸素ボンベを使用しないということ)でより登攀が困難なルートを登る、というようなもので極地法と比較すると当然ながらとてつもなく危険な登山方法である。。
実際アルパインスタイルのクライマーの多くは山のなかで命を落としているようだ。
現在、山屋たちの間ではより危険で高度な技術が要求されるアルパインスタイルによる登山が価値のあるものだとされている。

この極地法とアルパインスタイルによる登山方法の関係はGTフィッシングにおけるオフショアの釣りと磯からの釣りによるそれと似ているような気がする。

世界の山がすでにほとんど登り尽くされた現在では登頂することにプラスして単独とか無酸素とか、困難なルートといったものを付け加えることによってその山行がより高い価値を持つようになる。

釣りの世界においてもほとんどの魚種、そしてGTにおいてもその最大サイズが既に釣られてしまっているので、よりキャッチが困難な磯で釣ったり細い糸を使用するなどしてあえて困難な条件を課すことで一匹の魚の価値を高めている。
あるいは、この制約付けはもしかしたら魚の価値を高めるということに加えて、あえてより困難な条件で釣ったという釣り人自身のナルシズム的なものにも起因しているのかもしれない。

果たしてこれは良い傾向なのか?
現在、色々な分野でフロンティアがなくなってしまったため先鋭的な活動をするものは迷走し、袋小路に入りこんでいるような気がする。
それは我々釣り人も然り。

ある山行記録を読みながら磯GTについて考察するとなんともいえない気分になった。



6/11
夕マズメに地磯へ。
晴れ。向かい風3~4m。海上は凪。

釣り場に到着するとキャスト圏内に潮目が走り、その潮目上ではダツが跳ねまわっている。
言葉では上手く言い表せないが、海のコンディションはとても良いように感じる。

だが、直感的に釣れそうだと感じても、実際はなかなか結果がでるものではない。
しかし、この日は違った。

開始5投ほどで沖合いの別注ヒラマサ220に突然ドーン!と出た。

ここのところフッキングが上手くいっていなかったので4度5度としつこいほど合わせを叩き込む。
今回はがっちりフッキングしたようで魚は何度も頭を振るものの針からは逃れられない。
魚が沖合いのオープンエリアにいるので竿を溜めてプレッシャーを与えつつ様子を伺ってみる。
重量感はかなりのものだが、走りという走りはない。

この出方。この引き方。ラインの向こうにいるのはほぼ間違いなくGTだろう。

私は個人的にファイト中に魚が釣人方向に泳いでくることを"おまけ"と呼んでいるのだが、この魚はおまけの多い魚だった。
最初の重量感のわりにあっさりと足下まで寄ってきたのだ。

ランディング直前に魚が磯際を横走りする。
今回は足場を下って対応し事なきを得たが、もう少しサイズの大きい魚だったら磯の張り出しにラインを巻かれていたかもしれない。
ランディングすることに集中し始めるとつい海面近くに向かってしまうが、場合によっては高い場所に移動して様子を見るという選択肢も用意しておいた方が良いだろう。
これは次回以降の課題として取っておく。

ボコッと浮いてきたのは20kgほどのロウニンアジだった。


やっと獲れた…。
去来する感情は歓喜ではなく安堵。
磯からロウニンアジを釣るには大変な根気と忍耐が必要なのだ。
だがまだこれで満足するわけにはいかない。
目標とするサイズにはまだ手が届いていないのだから。



ある登山家がアルパインスタイルのクライマーについて以下のように言及していた。
「アルパインスタイルによる登山を続けるには偏執狂ともいえる執着が必要」と…。

文字通り命を賭けているクライマーには笑われるかもしれないが、改めてアルパインスタイルによる登山と磯からのGTフィッシングは似ているな、と思った。





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