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【自然の力には敵わない】東日本大震災から10年経って。


皆様こんにちは、シミズです。

3月11日。東日本大震災から今日で10年です。
10年経って思う事、知識や実体験等を交えてお話しさせて頂きます。

実はシミズ、震災まで宮城県仙台市の海岸から徒歩3分の集落に住んでおりました。
父と兄の趣味が釣りで、海ではマゴチやヒラメ、スズキに黒鯛。家の前の川ではハゼが食べ飽きるほど釣れました。幼少期にはエイの煮つけなんかも♪

2011年、東日本大震災の津波により実家は基礎を残すだけの姿となりこの地を離れなんやかんやで今現在東京におります。



自身が被災して一番に感じたことは、タイトルにもありますが
【自然の力には敵わない】

初めて実家があった場所に入れたのは震災から1週間後。そこら中にある瓦礫を乗り越えやっとたどり着いた実家には『何も』ありませんでした。
あるのは恐ろしく穏やかな海と瓦礫の山。もはやびっくりもしませんでしたが、ここで初めて
【波浪(波)】と【津波】の違いを実感したのです。

波浪とは海面付近の海水だけが押し寄せる現象
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出典:
気象庁HP

津波とは海底から海面まで海水全体が押し寄せる現象
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出典:
気象庁HP

0.2~0.3mの津波でも人は立っていられずに巻き込まれてしまいます。そのためたとえ0.5mの津波予想でも、【海面変動情報・注意報・警報】が出されるのです。
釣りにおける安全対策でも同じことが言えますが『過信』が生死を大きく左右します。『今までなんもなかったから大丈夫』『私は平気』残念ですがこれで命を失った方が大勢いらっしゃいます
決して過信せずすぐに逃げる勇気を持っていただきたいです。




ではここで
『釣り場に居るとき、釣り中に地震発生、津波の可能性がある場合』の対応をまとめました。

・船釣り
海のスペシャリストである船長さんの指示に従いましょう。

・堤防、陸からの釣り
釣り道具はその場に置き、可能な場合は最低限の荷物だけ(財布、携帯)をもって高台へ避難してください。

・河川での釣り
釣り道具はその場に置き、可能な場合は最低限の荷物だけ(財布、携帯)をもって高台へ避難してください。
川だから、上流だからと安心してはいけません。東日本大震災では最も遠くて河口から49キロ逆流し、被害は河口から12キロにまで及びました。

・磯での釣り
自身の身体が安定する場所へ移動、ヘルメットのベルト、ベストのベルト、股ベルトをしっかり締め、クーラー等、浮き代わりになるものを準備する。
渡船業者さんで基本対応が変わってきます。万が一の為に確認しておきましょう。渡船での救助訓練も各地で行われています。

実際大地震が起きた直後に上に書いた事を冷静に実施できるとは思えません。
ですが、危機的状況の場合『知っている・知らない』の違いが『命を落とす・落とさない』に関わってくる事もあり得ます。

命を守る事を最優先とする行動を心掛けましょう!





さてお次は!!
震災の際に役に立ったもの、10年経って『これ、あの時あれば便利だったなぁ』と感じたものをご紹介します。


①ライト
②レスキューホイッスル
③防寒具


①ヘッドライト、フラッシュライトなどの小型ライト
当時避難していた祖母の家では、約2週間ほど停電していました。ろうそくはどこも売切れ。そして実際、『真っ暗な中家の中をろうそくを持って動く』のって結構大変なんです。
この停電期間、父の車に積んでいたヘッドライトと小型の懐中電灯が大活躍!!釣具店で販売されているヘッドライトはが光量が高いので、ヘッドライトに白いレジ袋を被せると十分すぎるくらいの明かりになります♪
(電気が付いたとき嬉しすぎて今もはっきりと覚えています♪)


②レスキューホイッスル
前にもお話ししましたが、実家があった場所に入れたのは震災から1週間後。家の書類等を保管していた金庫や写真、自分のものがないか探し回りました。
その際、初めて体感しました。周りに何もない屋外ではびっくりする位『人の声は通らない』のです。自分が二次災害に巻き込まれた場合、周りに危険を知らせる場合等、ホイッスルがあれば便利だったなぁ、と今になって感じています。


③防寒具
ご存じの方も多いと思いますが地震直後に雪が降りました。気持ちの問題も多少あるとは思いますがとても寒かった事を覚えています。
そこで役に立ったのがまたまた父が車に積んでいた防寒着でした。PazdesignのインナーダウンジャケットⅢのようにコンパクトに持ち運びできるような防寒具を1つ準備しておくと便利かと思います。

以上3点です!釣具店へ行く際は是非検討してみてください!!






ここまで実体験を交えてお話をさせて頂きました。

遺体安置所に並べられたご遺体、寄り添うご遺族、家族を探し回る方、潰れた車、えぐれた道路、瓦礫の山、見たこともない表情で立ち尽くす方、遺体発見を知らせる笛の音、余震の地響き、緊急地震速報の音、沢山の音や光景が脳に焼き付いています。


もしこのログを不快と感じた方がいらっしゃったら申し訳ありません。
ただ、今シミズがこのようにお話し出来るのは『生きている』からです。




自然と共にある釣り。自然は時に何万の命を一瞬で奪います。人間が【自然の力には敵わない】ことは確かです。
ですが我々に『ワクワク』『感動』『癒し』『釣り』と言う最高の楽しみをくれる事も確かです。

自然の恐ろしさ危険を理解した上でこの10年の節目に、ご自身で出来る災害への備え、釣りでの安全対策を今一度見つめ直してみてください。

東日本大震災だけでなく災害で被災した方皆様に一日でも早く笑顔が戻りますように。







2021年3月11日








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