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▼ 【ノット強度を実験】
- ジャンル:日記/一般
皆様こんにちは。
大分県フィールドスタッフの梶原です。
まず、今回の大雨皆様大丈夫でしょうか。私の居住する大分県大分市は大丈夫だった印象を受けていますが、中国地方や四国地方の報道を目にすると、大雨の被害が非常に大きく、痛々しい光景が映し出されています。
被災者の方々は本当に大変で不安が大きいかと思います。まだまだ、土砂崩れ等の危険性もありますので、本当にお気をつけ下さい。一刻も早い復旧を心からお祈りしております。
こんな中ではございますが、私のブログ当番となっておりますので、お話しを進めさせて頂きます。
今回も何について書こうかと思いましたが、悩みに悩み、ノットの結束強度についてお話しさせて頂きたく思います。
今回、PEラインとリーダーの結束強度の実験をしてみました。
何の実験かと言えば、ノーネームノットを組む際に、きちんと濡らしてノットを組んだ強度と全く濡らさずにノットを組んだ強度の差です。
ノットを組む際に濡らさないと締め込む等々の際に摩擦熱が生じ、その熱により強度が落ちることは周知の事実かと思います。
ですが、実際になかなかどれくらいの差があるのか気になったので、試してみました。
使用したラインはX8の1.2号、リーダーは耐摩耗ショックリーダー25lb.。
X8は8つ編みのPEでガイドの滑りがよく、安定した飛距離を確保できる使いやすいラインで、僕も今ではベイトがほとんどですが、スピニング使用時は愛用しているラインです。
今回のX8の1.2号はアベレージの強度が23lb.ですから大体10.4kgの負荷がかかると切れる強度です。
リーダーは25lb.を使用していますから、今回はPEから切れることを想定した実験です。
測定方法ですが、ノーネームノットを組み、デジタルスケールに結びつけ、ゆっくりと力を入れながらPEを引っ張っていき、切れた時のデジタルスケールの値を目視で確認するという、シンプルな方法です。
簡易的な実験ですので、本来の強度と異なる場合があることが予想されますので、あくまで参考程度にお考え頂ければと思います。
ノーネームを選択したのは、一般的にFGノットの結束強度が80%前後に対し、ノーネームノットは70%前後とノーネームノットの方がFGよりも結束強度が落ちる為です。
最初FGで実験しようかと思いましたが、なかなか切れず、疲れる為にノーネームノットを選んだ訳です。
(普段の釣行ではFGノットを使っています)
まず、実際にまずいつも通り唾液で濡らしながら、きっちり締め込んだ後に測定(因みに巻きつけや編み込みは9回ずつ)。
すると結果は7.14kgで切れました。
これはX8の1.2号の強度の約68.6%程度。
一般的に言われるノーネームノットの結束強度である70%前後とニアな値となりました。
次にリーダーもPEも一切濡らさず、ノーネームノットを組んで、全く同じやり方で計測すると、5.48kgで切れてしまいました。
何と濡らさずにノットを組むと結束強度が52.6%程度まで落ちました。
(デジタルスケール側はスナップを通し、クリンチノットで結束)
多少結び方に難があったかも知れませんが、予想通り、濡らした方が強度が上がりました。
ただ、私が意外だったのは濡らした方が強度があると分かっていたものの、実際に測定してみると濡らす、濡らさないだけで、約20%近くも強度が変わるのかということでした。
想定外の大物をキャッチするのもそうですし、根掛かり時にルアーロストを防ぐ為にも強いノットを組むことが望ましいです。
ただ、いくらきっちりノットを組んでも、濡らさないだけで、強度が随分と違いますので、きっちり濡らして強いノットを組むのがベストですね。
それではまた次回の当番日にお会いしましょう。
大分県 フィールドスタッフ
梶原 利起
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- 2018年7月11日
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