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fimo小説 その①

  • ジャンル:恋愛・結婚
  • (小説)
連続fimo小説 第一弾
   
トリッキーと同級生


1.プロローグ

俺は菅原蛸哉、俺の廻りではトリッキーというあだ名で通っている。
広島の五日市という街で育ち、料理系の専門学校を卒業して、最初は病院に就職した。

その頃は、今の嫁だが、高校生の頃から付き合っている彼女はいた。
だけど、俺は物心ついた頃からの女の子好きで、24時間そばには女性がいて欲しい人間だった。出来れば飽きてしまうので、常に別の女性が良いとも思っていた。

そんな俺に、就職できた病院は、実に都合が良かった。
看護師の女性や、数人いる女医さんは、ともかく、通院や入院してくる患者さんも、なぜか比較的若い女性が多い病院だった。

看護師という職業は出会いが少ないと言われているが、まさにそうだった。
若い男が少ないこの職場では、俺が彼女達の”癒やし”になっていた。

俺の職は日勤勤務なのだが、前日夜勤の看護師さんに、所謂”身体の処理”を頼まれた時には、始業時間の1時間半前に出院し、業務終了間近の看護師さんの心と体を、空いている個室ベッドや仮眠室で癒やしてあげた。
 身体は疲れているのだが、俺が与える”潤い”で、顔には艶が戻り、気持ちよく帰ってもらえることがうれしかった。

俺は若さを利用して、彼女にも性的不満を与えず、廻りの看護師達にも、上手く立ち回り、世間的には三股、四股の状態であるにもかかわらず、悪い印象は与えてなかった。

こんな、生活がずっと続くのかと思っていた。俺はある程度満足していた。

ある日、この病院勤務の女医さんに”身体の処理”を頼まれた。
看護師はともかく、俺の病院の立場では、医者に会う接点はほぼ無く、女医さんとは初めてだった。

年の頃は30をいくつか過ぎたぐらいだろうか、専門学校を出て、3年が経った俺は23歳になったばかり、年上の女医さんは、それなりにきれいだし、知的な品格も備えていた。

この日の検診が終わった後、空いている、個室ベッドの部屋で、僕はこの女医さんと一つになった。
 相性も良かったのかもしれないが、女医さんも満足してくれたみたいだった。
ピロートークでは、生理前のイライラと、職場や私生活でのストレスが重なり、いろいろ愚痴を聞かされた。が、元来脳天気な俺は、彼女の言葉をあまり気に掛けなかった。


数日後、職場の上司が俺を呼び出した。
”院長がお前に話があるらしい”と

俺は院長室に向かった。何があるのだろう。

入社以来、久しぶりに院長の顔を見た。
そこで言われた言葉で、俺は我に返った。

”君、明日から、来なくてイイよ”

俺は聞き返した。
”何故ですか”と

帰ってきた答えは簡単だった。

”君、最近女医に手を出したね、あの女医は、”私の女”なんだよ”

”君の様な若い男に、彼女の廻りをうろうろされるのは私には許せないんだよ。まあ、私も鬼では無い。退職金なども規定通り払うし、気持ちイロも付けさせてもうらう。ただ、辞表を書いて辞めてくれたまえ”

院長室から出てすぐ、俺は自分の小さなデスクに帰り、辞表を書き、上司に渡した。
上司は何も言わず、辞表を受け取った。

職を失った俺は、オヤジのやっているコーヒー屋に入ることにした。
それが”山猫コーヒー”だった。















 

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