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▼ TDジリオンとジリオンTW HLCの比較
さて、クロソイネタが続いていたのですが、そろそろ打ち止めっぽいので道具の話なんぞ。
僕のメインリールとなっているダイワのジリオンTW HLCと、サブになっている初期型ジリオンHLC(スプールだけ替えて、HLCと同義)の比較をしてみたいと思う。
久しぶりに現行機種の話が出来ると思っていたのだが、つい先日カタログ落ちしてしまったようだ(笑)
まあ、中古市場も値ごろ感があるし、気になる人のためにインプレを書いてみようかと思う。
HLCって何
HLCとは通常モデルと比較して遠投に振った設計がされているカスタムモデルを指す。
Hyper Long Cast…だそうだ。
カスタムの具体的ポイント
HLC系の最もキモとなるのは、やはり高精度、超軽量スプールでは無かろうか?
およそ、ピーキーと言われるブレーキ特性の事とかを良く言われるのは間違いではないのだが、そのように目に見える所ではなく、極限まで薄く整形した、超高精度でブレがないスプールこそ、HLCモデルの心臓と言えるのではないだろうか?
なにせ、この初期ジリオンが現役だった10年前にこの精度が出せていたってのが凄い事だなと。
今でこそこれと同等のスプールをあちこちの機種に乗っけているが、当時は歩留まりもさぞや悪かったことだろう。
スプール径をレギュラーのΦ34からΦ36mmまで拡大すること、そして前述の軽量化により、スプールの回転の立ち上がりを良くして飛びやすくしているっぽい。
通常モデルと比べると、ブレーキシステムはマグフォースってのは変わらないのだが、インダクトローターのバネが強くなっている。
このため、スプールをリリースした瞬間付近で最も良く効いて、ルアーが頂点を越えて下降に入るぐらいでブレーキが戻る(らしい)。
放物線の下降に入った辺りからスプールの糸が浮き出すので、ピーキーと言われているのでは無いだろうか?
言い換えると、初速を上げても初期バックラッシュを抑えてくれるので、立ち上がりの良いスプールと相まって安心して振り込めるブレーキとも言える。
旧HLCと後継HLCの差
では旧と新の違いは何なのか?と聞かれると、具体的にはマグフォースの効き方に違いがあると言える。
というのも、旧HLCはインダクトローターが戻ると完全に磁石によるブレーキは効かない状態となる。
このため、滞空時間の残40~30%位のところで糸が浮き出す。
対して新HLCに関しては、極めて弱いながらもブレーキが常に掛かっている状態なので、残り20%~5%位まではサミング不要。
機械に任せておけるので、飛距離のバラつきが少ないと言うのが新HLCの特徴といえる。
あとは下記、今更かよと言われるかもしれないけどT-ウイングシステム(笑)
いやあ、T-ウイングが出て早10年。
正直こんなんで変わるかよとか思っていたのだけれど、しばらくTWを使っていて、旧ジリオンを使った際、フルキャストで振り込むと妙な突っ掛かり感を覚えたのだ。
モロに勢いが死んでる感じの感覚。
これがあったので、僕の中ではT-ウイングについては確実に効果があると断定した。
ベイトに関してはスプールから発生する磁気によるブレーキ以外の要素は確実にマイナス要素なので、僕のように骨董品を使っている人は一度試してみて欲しい。
投げられるウェイトについて
なぜかは分からないが、新HLCは旧HLCよりも軽いものが投げ易い様な気がした。
前述の糸の抜けの部分とか、常に効き続けているマグブレーキとか、さまざまな理由はあると思うが決定的な物はない様な気はするのだが。
逆に、慣性のある重たいものについては後半で少しだけ伸びが死んでいる様な気がしないでもないが、距離を実測したわけではないので、ここは感覚がそう誤認しているのかもしれない。
なお、ノーマルスプールだとロッドにキャパオーバーのウェイトを担がせると戻りが早くなりすぎてバックラッシュする(ヘタクソ)のだが、HLCスプールだとブレーキ設定で無理やりそれを押さえ込んでくれる。
ただし、ブレーキが切れるタイミングが早いので、思ったより飛んでくれると言う利点が。
これは新旧両方に言える特性。
ま、ロッドの適合ウェイトって本当にベイトリールには重要な要素だなあと痛感。
ちなみに、ある程度飛ばすつもりでないとインダクトローターが飛び出ないので、近距離のキャストは地獄。
全くマグブレーキが効きません。
ギア比と巻き取り長
賛否が分かれるところであろうが、巻き取り長は下記となる。
新HLC 7.3 82cm
旧HLC 6.3 71cm
ソルトで使う方には受け入れ易いのかもしれないが、反面バスメインのユーザーには82cmという巻き取り長は受け入れがたいかもしれない。
また、ソルトにおいてもスローな釣りかつ、ゴリ巻きで魚を寄せるタイプのユーザーにはパワーのある方が良いのかもしれない。
好きなギア比を買ってスプールだけ別注という手もあるのだが、正直そこまでこだわるか?という部分もある。
総評
新旧問わず、ルアーウェイトに対して適合したタックルで、ブレーキ設定を詰めた場合は双方かなり飛距離が出るリールだと思う。
ただし、僕のようなベイト素人ではリールのポテンシャルを十充分に発揮出来ていないので、そういう意味では新しいHLCの方が優しくて向いていると思う。
親指に自信がある方は旧HLCにトライしてみても良いかもしれないが、年式の割に相場が高いのと、パーツの供給が途切れているのでその部分は認識する必要がある。
僕のメインリールとなっているダイワのジリオンTW HLCと、サブになっている初期型ジリオンHLC(スプールだけ替えて、HLCと同義)の比較をしてみたいと思う。
久しぶりに現行機種の話が出来ると思っていたのだが、つい先日カタログ落ちしてしまったようだ(笑)
まあ、中古市場も値ごろ感があるし、気になる人のためにインプレを書いてみようかと思う。
HLCって何
HLCとは通常モデルと比較して遠投に振った設計がされているカスタムモデルを指す。
Hyper Long Cast…だそうだ。
カスタムの具体的ポイント
HLC系の最もキモとなるのは、やはり高精度、超軽量スプールでは無かろうか?
およそ、ピーキーと言われるブレーキ特性の事とかを良く言われるのは間違いではないのだが、そのように目に見える所ではなく、極限まで薄く整形した、超高精度でブレがないスプールこそ、HLCモデルの心臓と言えるのではないだろうか?
なにせ、この初期ジリオンが現役だった10年前にこの精度が出せていたってのが凄い事だなと。
今でこそこれと同等のスプールをあちこちの機種に乗っけているが、当時は歩留まりもさぞや悪かったことだろう。
スプール径をレギュラーのΦ34からΦ36mmまで拡大すること、そして前述の軽量化により、スプールの回転の立ち上がりを良くして飛びやすくしているっぽい。
通常モデルと比べると、ブレーキシステムはマグフォースってのは変わらないのだが、インダクトローターのバネが強くなっている。
このため、スプールをリリースした瞬間付近で最も良く効いて、ルアーが頂点を越えて下降に入るぐらいでブレーキが戻る(らしい)。
放物線の下降に入った辺りからスプールの糸が浮き出すので、ピーキーと言われているのでは無いだろうか?
言い換えると、初速を上げても初期バックラッシュを抑えてくれるので、立ち上がりの良いスプールと相まって安心して振り込めるブレーキとも言える。
旧HLCと後継HLCの差
では旧と新の違いは何なのか?と聞かれると、具体的にはマグフォースの効き方に違いがあると言える。
というのも、旧HLCはインダクトローターが戻ると完全に磁石によるブレーキは効かない状態となる。
このため、滞空時間の残40~30%位のところで糸が浮き出す。
対して新HLCに関しては、極めて弱いながらもブレーキが常に掛かっている状態なので、残り20%~5%位まではサミング不要。
機械に任せておけるので、飛距離のバラつきが少ないと言うのが新HLCの特徴といえる。
あとは下記、今更かよと言われるかもしれないけどT-ウイングシステム(笑)
いやあ、T-ウイングが出て早10年。
正直こんなんで変わるかよとか思っていたのだけれど、しばらくTWを使っていて、旧ジリオンを使った際、フルキャストで振り込むと妙な突っ掛かり感を覚えたのだ。
モロに勢いが死んでる感じの感覚。
これがあったので、僕の中ではT-ウイングについては確実に効果があると断定した。
ベイトに関してはスプールから発生する磁気によるブレーキ以外の要素は確実にマイナス要素なので、僕のように骨董品を使っている人は一度試してみて欲しい。
投げられるウェイトについて
なぜかは分からないが、新HLCは旧HLCよりも軽いものが投げ易い様な気がした。
前述の糸の抜けの部分とか、常に効き続けているマグブレーキとか、さまざまな理由はあると思うが決定的な物はない様な気はするのだが。
逆に、慣性のある重たいものについては後半で少しだけ伸びが死んでいる様な気がしないでもないが、距離を実測したわけではないので、ここは感覚がそう誤認しているのかもしれない。
なお、ノーマルスプールだとロッドにキャパオーバーのウェイトを担がせると戻りが早くなりすぎてバックラッシュする(ヘタクソ)のだが、HLCスプールだとブレーキ設定で無理やりそれを押さえ込んでくれる。
ただし、ブレーキが切れるタイミングが早いので、思ったより飛んでくれると言う利点が。
これは新旧両方に言える特性。
ま、ロッドの適合ウェイトって本当にベイトリールには重要な要素だなあと痛感。
ちなみに、ある程度飛ばすつもりでないとインダクトローターが飛び出ないので、近距離のキャストは地獄。
全くマグブレーキが効きません。
ギア比と巻き取り長
賛否が分かれるところであろうが、巻き取り長は下記となる。
新HLC 7.3 82cm
旧HLC 6.3 71cm
ソルトで使う方には受け入れ易いのかもしれないが、反面バスメインのユーザーには82cmという巻き取り長は受け入れがたいかもしれない。
また、ソルトにおいてもスローな釣りかつ、ゴリ巻きで魚を寄せるタイプのユーザーにはパワーのある方が良いのかもしれない。
好きなギア比を買ってスプールだけ別注という手もあるのだが、正直そこまでこだわるか?という部分もある。
総評
新旧問わず、ルアーウェイトに対して適合したタックルで、ブレーキ設定を詰めた場合は双方かなり飛距離が出るリールだと思う。
ただし、僕のようなベイト素人ではリールのポテンシャルを十充分に発揮出来ていないので、そういう意味では新しいHLCの方が優しくて向いていると思う。
親指に自信がある方は旧HLCにトライしてみても良いかもしれないが、年式の割に相場が高いのと、パーツの供給が途切れているのでその部分は認識する必要がある。
- 2022年3月11日
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