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▼ アイナメについて書く 中嶋康文
2017年、初投稿となります。ロックフィッシュの中嶋です。
今年もBrute'HR共々よろしくお願いいたします。
1月2月はライトゲーム&ロックフィッシュのネタが水曜日と土曜日の週2日アップということで強化月間となっております。
私はこの期間内に今回を入れて計4回、ブログアップさせていただく予定です☆せっかくの機会ですのでロックフィッシュに興味を持っていただけるような内容にしたいと考えております。
強化月間、私の第1回目はアイナメの生態について書きたいと思います。
アイナメはご存知の通り、全国各地に生息する比較的身近な魚です。50cmを超える大型となると、北海道、東北のイメージになりますかね。私の住む岩手県ではロックフィッシュの王様と言えばこのアイナメになります。
アイナメは主に海藻の生い茂る岩礁帯や、漁港のマンメイドストラクチャーまたは沈み根などを棲み処にしています。食性は甲殻類、イワシ等のベイトフィッシュ、ゴカイなどの多毛類にタコ、イカ、驚くところではナマコやアワビを食べることもあり、食に関しては貪欲な面もあります。
釣り方(ここではルアー)はマッチザベイトという基本がありながら、リアクション色の強い誘いも有効な、一種バスフィッシングにも似たとてもゲーム性の高い魚です。東北では厳しい時期こそありますが、追いかければ一年を通して狙うことができます。
東北的ものさしではありますが、この王様アイナメの一年間の動きを解説したいと思います。本当のところは外海と湾内では魚の移動の仕方が違うため、一概には言えないところもありますので、一般的、世に言う定説と私なりの"私見"も交えながら解説したいと思います。
釣りの最盛期は初夏と晩秋~冬の2シーズンとなります。
では、真冬から水温が徐々に上がり始め、初夏シーズンの匂いがし始める5月から解説スタートします。
毎年ゴールデンウイークあたりからスタートする初夏パターン。低水温期をディープエリア(深いところでは100m以深)で過ごしたアイナメは、水温が上昇し漁港内にもベイトフィッシュ等の生命感が出始める5月末くらいから、ポジションを徐々に浅場に移し始めます。水温が15℃を超えるくらいには陸ッパリ圏内といえるエリアに入り釣れ始めます。6~7月は活発に泳ぎ回りベイトを追いますので、高速回収中のルアーにも足元までチェイスするほど高活性です。エサを食うために接岸する時期ですので、引きが強く、食べても美味しい時期と言えます。
初夏を通り越し、夏本番の8月ともなると水温が急激に上昇し、シャローでは水温が25℃を超え、アイナメにとっては厳しい時期に突入します。一旦、高水温を避けポジションが深くなりますが、イワシなどの回遊系ベイトで賑やかであれば、朝夕のマズメ中心にシャローでの釣りは成立します。
8~9月の高水温期を乗り越えて10月に入ると少しずつ感じられるようになる秋の雰囲気とともにアイナメもまた移動を開始。この時期は台風や低気圧などで海が荒れたこときっかけに海の中が変わる時期でもあります。10月からは一大イベントであるスポーニングを意識した動きとなります。毎年、目安となるのが10月後半の大潮。このころには水温が20℃を下回り、18℃を切るくらいには本格的にスポーニングの準備が始まります。まずはスポーニングエリアとなるシャロー域の手前となるディープ隣接のミドルレンジ(水深10~20ⅿ)で体力作りのために活発に捕食。モリモリにパワーを蓄え、大潮や荒れ後のタイミングで移動して、いよいよシャローへと入ります。いわゆるドシャロー1mを切る水深にも50UPが差すのがこの時期です。
11月の中旬くらいになると、スポーニングが進行するタイミングで、寒波が訪れます。気温の影響を受けやすいシャロー域では、冷え込みとともにハイシーズンでありながらまったく口を使わなくなる魔の期間が存在します。スポーニングのアイナメがいかにナーバスか?ということにもなりますが、海に変化がある時期ですので、もはやサイクルとしてとらえています。
スポーニングが終わるとべっこりお腹の凹んだメスは少しポジションを深くし、体力回復すすための捕食活動に入ります。それとは対照的にオスはベッドに残り、卵を命を懸けて守ります。この頃のオスは鮮やかな黄色に体色を変えていますので、透明度の高いエリアではサイトで確認することもできます。オスは卵を狙う他の生物を追い払い、ワームにも威嚇のバイトをしてきますが、この時期はなるべくオスをそっとしておくようにしています。ちなみにアイナメの卵を狙っているのは、実は他のアイナメだったりします。アフターの回復ママを狙うのがこの時期の楽しみ方です。
スポーニングが1陣、2陣・・・と順繰りに繰り返され、1月上旬になると大半の個体はスポーン~子守りを終え、ディープへと落ちます。それから2~3月はシャローでは釣りが厳しい時期となります。とはいえ、体力のある大きな個体が、条件が揃った一等地には居着きで残る場合もあるため、釣れればデカいのが真冬の極寒期です。
3月の後半から4月にかけてはまだまだ海水温が低い時期ですが、湾内の魚に関してはナイトゲームに限って釣りが成立する時期です。ミミイカやサケの稚魚といった時期限定ベイトの出現が大きく関わっています。
そして春の訪れとともに少しずつ海も生命感を増し、一周して初夏のパターンに戻る訳です。
ここ数年はこの移り変わりが、春になっても冷水塊が居座ったり、季節外れの台風が来たりでズレたり、ハイシーズンがないままグダグダと季節が流れたり・・・と予測不能な海の中です。気候の変化に伴い、その季節、季節で外洋と湾内では環境の違いやベイトの違いにより狙い方が変わります。やはりフィールドに出掛けて、今、その時の状況を肌で知り、その日その日を釣るのが一番だなと感じています。
ザックリでしたが、アイナメの生態、シーズナルな動きでした。こんな感じでAPIAブログを通じて、ロックフィッシュを知ってもらい興味を持ってももらえるよう、目からウロコな釣法やパターンなんかも紹介していきたいと思っています。とりあえず次回は・・・クロソイの生態について書きましょうかね☆
では次回お楽しみに!
おっと、最後に☆
いよいよ来週末に迫った横浜フィッシングショー。私もBrute'HR付近で根魚釣りの楽しさを広めるべく、皆様のお越しをお待ちしております。気軽に声かけてください!最高の笑顔でお迎えいたしますw
イベントやトークショーなど下記の特設サイトにてご確認くださいませ☆
日曜日は金丸くんとのトークショーもあります。ぜひ遊びに来てくださいね!
http://www.apiajapan.com/special/2017/
今年もBrute'HR共々よろしくお願いいたします。
1月2月はライトゲーム&ロックフィッシュのネタが水曜日と土曜日の週2日アップということで強化月間となっております。
私はこの期間内に今回を入れて計4回、ブログアップさせていただく予定です☆せっかくの機会ですのでロックフィッシュに興味を持っていただけるような内容にしたいと考えております。
強化月間、私の第1回目はアイナメの生態について書きたいと思います。
アイナメはご存知の通り、全国各地に生息する比較的身近な魚です。50cmを超える大型となると、北海道、東北のイメージになりますかね。私の住む岩手県ではロックフィッシュの王様と言えばこのアイナメになります。
アイナメは主に海藻の生い茂る岩礁帯や、漁港のマンメイドストラクチャーまたは沈み根などを棲み処にしています。食性は甲殻類、イワシ等のベイトフィッシュ、ゴカイなどの多毛類にタコ、イカ、驚くところではナマコやアワビを食べることもあり、食に関しては貪欲な面もあります。
釣り方(ここではルアー)はマッチザベイトという基本がありながら、リアクション色の強い誘いも有効な、一種バスフィッシングにも似たとてもゲーム性の高い魚です。東北では厳しい時期こそありますが、追いかければ一年を通して狙うことができます。
東北的ものさしではありますが、この王様アイナメの一年間の動きを解説したいと思います。本当のところは外海と湾内では魚の移動の仕方が違うため、一概には言えないところもありますので、一般的、世に言う定説と私なりの"私見"も交えながら解説したいと思います。
釣りの最盛期は初夏と晩秋~冬の2シーズンとなります。
では、真冬から水温が徐々に上がり始め、初夏シーズンの匂いがし始める5月から解説スタートします。
毎年ゴールデンウイークあたりからスタートする初夏パターン。低水温期をディープエリア(深いところでは100m以深)で過ごしたアイナメは、水温が上昇し漁港内にもベイトフィッシュ等の生命感が出始める5月末くらいから、ポジションを徐々に浅場に移し始めます。水温が15℃を超えるくらいには陸ッパリ圏内といえるエリアに入り釣れ始めます。6~7月は活発に泳ぎ回りベイトを追いますので、高速回収中のルアーにも足元までチェイスするほど高活性です。エサを食うために接岸する時期ですので、引きが強く、食べても美味しい時期と言えます。
初夏を通り越し、夏本番の8月ともなると水温が急激に上昇し、シャローでは水温が25℃を超え、アイナメにとっては厳しい時期に突入します。一旦、高水温を避けポジションが深くなりますが、イワシなどの回遊系ベイトで賑やかであれば、朝夕のマズメ中心にシャローでの釣りは成立します。
8~9月の高水温期を乗り越えて10月に入ると少しずつ感じられるようになる秋の雰囲気とともにアイナメもまた移動を開始。この時期は台風や低気圧などで海が荒れたこときっかけに海の中が変わる時期でもあります。10月からは一大イベントであるスポーニングを意識した動きとなります。毎年、目安となるのが10月後半の大潮。このころには水温が20℃を下回り、18℃を切るくらいには本格的にスポーニングの準備が始まります。まずはスポーニングエリアとなるシャロー域の手前となるディープ隣接のミドルレンジ(水深10~20ⅿ)で体力作りのために活発に捕食。モリモリにパワーを蓄え、大潮や荒れ後のタイミングで移動して、いよいよシャローへと入ります。いわゆるドシャロー1mを切る水深にも50UPが差すのがこの時期です。
11月の中旬くらいになると、スポーニングが進行するタイミングで、寒波が訪れます。気温の影響を受けやすいシャロー域では、冷え込みとともにハイシーズンでありながらまったく口を使わなくなる魔の期間が存在します。スポーニングのアイナメがいかにナーバスか?ということにもなりますが、海に変化がある時期ですので、もはやサイクルとしてとらえています。
スポーニングが終わるとべっこりお腹の凹んだメスは少しポジションを深くし、体力回復すすための捕食活動に入ります。それとは対照的にオスはベッドに残り、卵を命を懸けて守ります。この頃のオスは鮮やかな黄色に体色を変えていますので、透明度の高いエリアではサイトで確認することもできます。オスは卵を狙う他の生物を追い払い、ワームにも威嚇のバイトをしてきますが、この時期はなるべくオスをそっとしておくようにしています。ちなみにアイナメの卵を狙っているのは、実は他のアイナメだったりします。アフターの回復ママを狙うのがこの時期の楽しみ方です。
スポーニングが1陣、2陣・・・と順繰りに繰り返され、1月上旬になると大半の個体はスポーン~子守りを終え、ディープへと落ちます。それから2~3月はシャローでは釣りが厳しい時期となります。とはいえ、体力のある大きな個体が、条件が揃った一等地には居着きで残る場合もあるため、釣れればデカいのが真冬の極寒期です。
3月の後半から4月にかけてはまだまだ海水温が低い時期ですが、湾内の魚に関してはナイトゲームに限って釣りが成立する時期です。ミミイカやサケの稚魚といった時期限定ベイトの出現が大きく関わっています。
そして春の訪れとともに少しずつ海も生命感を増し、一周して初夏のパターンに戻る訳です。
ここ数年はこの移り変わりが、春になっても冷水塊が居座ったり、季節外れの台風が来たりでズレたり、ハイシーズンがないままグダグダと季節が流れたり・・・と予測不能な海の中です。気候の変化に伴い、その季節、季節で外洋と湾内では環境の違いやベイトの違いにより狙い方が変わります。やはりフィールドに出掛けて、今、その時の状況を肌で知り、その日その日を釣るのが一番だなと感じています。
ザックリでしたが、アイナメの生態、シーズナルな動きでした。こんな感じでAPIAブログを通じて、ロックフィッシュを知ってもらい興味を持ってももらえるよう、目からウロコな釣法やパターンなんかも紹介していきたいと思っています。とりあえず次回は・・・クロソイの生態について書きましょうかね☆
では次回お楽しみに!
おっと、最後に☆
いよいよ来週末に迫った横浜フィッシングショー。私もBrute'HR付近で根魚釣りの楽しさを広めるべく、皆様のお越しをお待ちしております。気軽に声かけてください!最高の笑顔でお迎えいたしますw
イベントやトークショーなど下記の特設サイトにてご確認くださいませ☆
日曜日は金丸くんとのトークショーもあります。ぜひ遊びに来てくださいね!
http://www.apiajapan.com/special/2017/
- 2017年1月14日
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