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まだ名もないミノー

月曜担当 松尾道洋です。

今日は日曜なんですが、誰もログを上げる気配がないまま21時を過ぎてしまったので、前倒しで書いてます(笑)

明日もオレが書くかもです。

今日はちょっと長い文章なので、ゆっくり分けて読んでも良いかもです。
ゆっくりで良いので、しっかり読んでもらいたいな、という思いもあるのですが。

今日は新しいルアーの詳細公開です。
7xffd2yhsngcuogevxzn_480_480-24e36e82.jpg


RED監修GABLIN125Fとほぼ同時期に着手したのが、このルアー。
今月号のシーバスマガジン連載 ランカークラブにも写真が出ていますが食わせ系のミノーとしてアピアのラインナップに加わります。

食わせ系とは、パターンに対応する為に専用設計されたピーキーなルアーの事。
世の中にはそういったルアーが沢山ありますが、今回開発したのは難攻不落とも言われるサヨリパターンにも対応できるもので、その他明暗部などで見られる「釣れないボイル」を攻略する事を目標に開発しました。

中でもサヨリパターンは特異な部類で、食わす事が難しいとされています。その理由はサヨリの動きに起因するものだと考え、その特徴を考察することから開発は始まりました。

魚系ベイトの動きを観察すると、それぞれに特徴があるものです。例えばボラの場合は、頭に近い部分を支点に胴体~尻尾までをウネウネと左右に振る「ウォブン(ウォブル)」の動きが強く見られます。
イワシなどはアクションで言えばロール主体で、それに対応しているルアーは数千という数になるかも知れません。
それだけメジャーなベイトであると言えるでしょう。


じゃあ、サヨリはどうでしょうか?
動き自体はロール主体のウォブンロールですが、主に尾ひれを推進力としており、胴体から発する波動はかなり少ない感じに見受けられます。これが他の魚と少し違う所で、ルアーで動きを再現させる難しさに繋がっているのだと思います。

頭~胴体が支点で、推進力が尾ひれとなると、リップやヘッドに水を当ててアクションをさせるミノーのメカニズム上、泳ぎを再現させるのは難しくなります。
よく、リップを削る事でアクションを抑えて対応するのはその為です。しかし、これは頭~胴体の動きが再現出来ても、重要な尾ひれの動きが再現されていないので、結局パターン自体に再現性がありません。

頭~胴体の動きを殺し、尾ひれにあたるテール部分をジョイントにするか、素材の違うワーム等を使えばサヨリの特徴的な動きを出せる事は分っているのですが、見た目の印象とか耐久性とか...個人的には抵抗も。

特にテール部分をジョイントにするという可能性は開発当初から宇津木さんにも相談していたのですが、ユーザーから受け入れられるかどうかの天秤に掛けて、今回は別の方法を取りました。


pkfxet5ho7hpus3v6m4b_480_480-5f4f5815.jpg

写真だと分りにくいのですが、テールにあたる位置を少し膨らませて、ここで水流を発生させる形に。
人間でいうウエストみたいなものですが、これならミノーとしての造形美を保ったまま、尾ひれの波動を再現できます。
頭~胴体はスローピッチの超微波動ウォブンロールで設計して、やっとここまで辿り着きました。

アイデアとしては何気ないものですが、ウェイトバランスやシルエットも設計段階からピーキーで、どこかを変えると動きが崩れるという感じでしたが、ビルダーにも恵まれ、量産に向けて最終が完成です。


水流などの地域差も視野に入れ、番手を上げてのフックチューンでここから更に動きを抑える事も出来るよう、あえての2フックバージョンです。動きを重視した事による固定重心採用で、飛距離は若干犠牲にしました。
ウィークポイントはここですが、それでもまあまあ飛んでくれます。


Spec
汽水域スローフローティングで、レンジは20~40cm。
140mm 14g ロール主体スローピッチウォブンロール
搭載フックST46#6 (フックチューンST46#5~#4)

 
実はまだ名前が決まってません。
あとはこれに色が乗って、パッケージングされて本当に完成。
発売は10月頃?でしょうか。
決まりましたら、またあらためてインフォメーションさせて下さい。

 

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