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森岡紘士 -朔

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赤褐色の海に想うこと

  • ジャンル:日記/一般
吉備の穴海と呼ばれた豊かな海。

戦後の二大干拓といわれた大規模な農業干拓。豊かな海を堤防で人工的に閉めきり、巨大な淡水湖が誕生した。

児島湾の締切堤防の上には完成を記念した大きな石碑が立つ。

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「海原をせきし堤に 立ちて見れば しほならぬうみに かはりつつあり」

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天皇皇后兩陛下には、昭和三十一年四月十日に工事中の、この堤防を御視察遊ばされ、この御製を賜わりました。この慶びを永く後世に傳えようとしてここに碑を建てました。

昭和三十七年三月 農林省


昭和天皇は、海洋生物が大好きであり生物学者として研究にも力を注いだことも知られている。趣味として釣りも楽しんでいたと聞きます。


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この慶びを永く後世に伝えるために?
建前はそうかもしれない。ただ本当にそうでしょうか?

「今は海ですが近い将来、海を干拓工事で埋め立て工場地帯にする予定です」

「それではこのへんのカブトガニは棲息場所がだんだんいなくなりますよ」

時の岡山県知事とのエピソードです。生物学者として海をせきとめる意味、失われていく海を直感的に理解されていたはず。

歴史的な国政と言われた児島湾締切堤防プロジェクト。干拓事業による失われていく海を憂い詠まれた歌であると、富栄養化した赤褐色の海を見て想いました。

失った海は戻らないかも知れない。それでも今ある資源は大切にしていかないといけない。自然にお邪魔し楽しませてもらっている釣り人に出来ることは何だろうか?

海を、魚を、漁業を、釣りを大切に考える。考えることから全ては始まる。それが未来へ続く第一歩になるのではないかと思います。


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