掛ける! ~5.1~

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それでは、具体例に話しを進めます。

捕食態勢を説明するのに、言葉だと大変なんで、写真で出したいと思います。

今回は「水平捕食」に関して。

メディア等では「シーバスは上昇反転捕食」というのが常識のようですが、全くもってそうだと思います。
が、残念ながら、真横から食ってくる事も多々あります。
そして、真正面・真後ろから食ってくる事も多々あります。
これは、自分が目の当たりにしてますから、間違いないです。
あ、あくまでベイトの捕食じゃなく、ルアーへのバイトシーンです。

例えばこんな感じ。


ラパラがルアー、POP-Xがシーバスと思って下さい。
(捕食シーンをイメージさせる術が、他に見当たらなかったんだよぉ~)
後ろからすーーーっと寄ってきて、パクッ! と。

それと、こんな感じ。


ちょっと失敗したけど、斜め前から襲ってると思って下さい(^^;)
あと、真横からってパターンもあるけど、上の二つの中間の意味合いを持ってるんで、この際省略。

これらの場合、バイトした瞬間、どういう動きになるでしょうか?


矢印の方向へ、若干潜るか水平に約120°~180°反転します。
決して真下に潜ったり、そのまま直進したりはしません。

このパターンの時、視覚とリンクさせると、何もアクションを起こさない(向こう合わせ)と手元にはこういった情報が伝わります。
A:ルアーに気付いて直前で反転した場合、水流の乱れを感じます。
B:口を閉じて直ぐに反転した場合、気付いた時には釣れてます。
C:咥えた瞬間に吐きだした場合、「モソッ」とした重さを感じます。
D:反転した瞬間に吐きだした場合、「ゴンッ」とバイトを感じます。
E:反転しながらルアーや針に当たった場合、「コンッ」とバイトを感じます。

これが直前の変化を感じて鬼合わせした場合、こう変わります。
A:同じ
B:同じか身切れバラし
C:釣れるかすっぽ抜け
D:釣れるかすっぽ抜け
E:同じ(時折釣れる)

確率的には、鬼合わせの方が「掛かり」ますが、バラす確率も多い。
これは好き好きだと思います。

では、この状況でのフック形状の違いについて。
「向こう合わせ」で①
A:全く関係ありません。
B:口内のどこかに引っ掛かります。
C:吐き出す時に、引っ掛かる可能性があります。
D:Cに同じ
E:引っ掛かってくれるかもしれません。

「向こう合わせ」で②
A:全く関係ありません。
B:大概が、綺麗に蝶番部にフッキングします、。
C:綺麗に吐き出されます。
D:Cに同じ
E:綺麗に弾かれます。
これは、ポイントの先端が内側に入っている為、ある意味エラーフッキングが防げる為です。

これらの中で、一番問題になるのはB。
他は、ある意味「ヒットすればラッキー」ですから(^^;)
リアフックに食いついてきた場合、②は魚が反転している最中に口の中を滑り、一番力が掛かる部分で刺さります。
それは(多分)、ネムリの外側のRの部分が効いているのかと。
それに対し、①は先が真っすぐなので「どこか」には掛かりますが「どこ」かは決められません。
一番薄い部分に引っ掛かってしまったら、その後のファイトでバラシ…という可能性も高い訳です。
勿論、良い場所に入ってくれれば、ちゃんと捕れます。

問題は「良い場所に入る可能性が高い方を取るか(②)、何処でも良いから掛かる方を取るか(①)」です。
しかしながらB以外では、向こう合わせでは殆どバレるので、②が良いのでは…と。

鬼合わせの場合、「どこかに引っ掛かった場合」にそれを深く刺せる可能性が高くなる」という事です。
それを考えると、自ずと①が有利になる…と考えてます。


今度は、頭から食われた場合。
この場合は、完全に丸呑みされない限りは、殆どがエラーフッキングとなります。
そう書くと語弊がありますが、フックの向きと掛かる場所の向きが合ってません。
丸呑みされれば、簡単に吐き出されない為、フロントフックが口のどこかに掛かるか、リアフックが口の外側に掛かります。
一回リアフックが外に掛かれば、ルアーが吐き出されても(またはリーリングで、フロントを口の外に出す方向に力が掛かる)フックは掛かる方向に動くので、殆どの場合はきっちりフッキングします。

こうなると、向こう合わせも鬼フッキングも関係ありません。
フロントに②を使用していると口内には掛かりにくいはずですが、リアには動きの方向とポイントの向きが一致している②が最適となります。


水平方向の話しは、以上です。
実際には、この水平方向のバイトはかなり少ないのですが、説明が簡単なので先に済ませました(^^;)
次からは、上昇型のバイトについて進めていく予定です。

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