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上宮則幸

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おしまい そしてはじまり

  • ジャンル:釣行記
疲れはピークに達してスイッチをoffにした身体はなかなか動かない。
23:00に行くと釣友に言ってはいたが無理そうなので24:00に行くとメールしなおした。
釣友も39℃近い発熱でぶっ倒れる寸前だ。
本当に来るのやら?

大きな猫が起こしてくれなかったら寝落ちしてしまうところだったがなんとか起きて川に到着。
先に釣っていると思っていた釣友の車が無い。
やっぱり無理だったようだ。
わたしも釣らずに帰ろうか逡巡したが、せっかくだからと毎晩濡れっぱなしのダバに脚を突っ込んで身支度をする。

川べりの堤防に腰かけてしばらく潮目を観察していると、また弱気の虫が「帰ろうよ」と言ってくる。
帰ろう・・・
つぶやいて重い身体を起こそうと、堤防に右手をついて立ち上がろうとすると右手の手のひらで何かをベチャっと潰してしまった。
何か?と思ってライトで照らすと、でっかい鳥のうんこ。
結局「下りずに帰ろう」と思っていたテトラを下りて川の水で手を洗わなきゃならない羽目になった。

くるぶしまで入って手のひらを洗う。
念のためと思っておしりを触ってみるとおしりにも鳥のうんこ。
ため息付ながら川に深く浸かって念入りにダバの尻を洗う。

そして、気乗りしないままルアーを投げる。
あたらない。





牧場の牛は柵が高ければ高いほど安心して柵に近付く。
柔らかくておいしい干し草があればなおさら警戒心が和らぐ。
柵の隙間から好物のニンジンを手に持ったまま差し出しても、安心してかぶりつくだろう。

今夜の牧場は柵が低すぎるし干し草もないから、牛はうんと先にいて姿が見えない。
手にニンジンなんか持ってたって何の意味もない。

おれは牧場を歩いた。
誰もいないし、明るいライトで地面を照らしながらぶらぶら歩いた。
干し草はやはりどこにもなかった。





テトラを上る足がとても重かった。
でもぜんぜん嫌じゃない。
帰ろう。



 肝属産卵鱸最終章 厳冬の陣   劇終


やりきったと言うただそれだけで満足です。

とりあえず休みます。
そしてまた精一杯やります。









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