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上宮則幸

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▼ みーみちゃん

  • ジャンル:日記/一般
実家で飼ってた猫の名前

みーみ

今朝方亡くなった
四歳だった

雄のみーみちゃんは身体が小さく耳が聞こえない白猫だった。
耳が不自由だからなのか、鳴き声がとても大きくてやかましい子だった。

実家では猫を外にも出していたから近所の野良猫族と喧嘩をしてはいつも生傷が絶えず、おまけに病気がちであまり長生きしないだろうなぁと思っていた。

おれも自分の家で猫族三匹と暮らしているからよそから病気を持ち込んではいけないと思って、みーみちゃんに触れる事を避けていた。
だからなのか、みーみちゃんもおれには全く懐かずにいた。

ところがだ、つい３ヶ月ほど前から唐突にみーみちゃんの方からおれに懐き始めた。
たまに実家で飯を食いに行くと、決まっておれの膝の上に乗ってエサをねだった。

嬉しいような迷惑なような…
手で撫でてやることはほとんどしてやらなかったが、可愛く思っていた。

５日前からエサを食べなかったらしい。
もちろん獣医さんにも診せたが、快方には至らず今朝方息を引き取った。

今夜も晩飯に呼ばれたから訪ねると、庭に小さなお墓ができていた

『みーみちゃんのはか』
親父が作った墓標があった。


あの世はどうだいみーみちゃん
さよならみーみちゃん

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