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上宮則幸

鹿児島県

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寒波

  • ジャンル:日記/一般
未明に眠い目をこすり寒さに震えながらテトラを下りる。 白い息が顎から喉元に落ちる。
夜明けには霜が降りるんだろうな…

誰もいない波打ち際に静かに波が打ち寄せ、沖の潮目を少し離れた場所の常夜灯が照らし出す。
凪の穏やかな水面からは湯気が立ち上り対岸の闇をいっそう暗く見せる。
手前の水は冷たいからか?比較的に視界がいい。

狙うは潮目のあたり。
湯気のあるなしの境界と潮目が重なるのは勿論偶然なんかじゃない。

少し下流で潮目が緩やかなアールを描いている。
このアールは4日前から少しずつ下流に押されていたが、少しだけ上流に戻ってきた。

膝まで浸かり水に指先を突っ込み水温確認。
後で指先は冷たさで感覚を失うだろう。
やめときゃよかった。

指先を唇に運び少し舐めた。

少し前へ…
少し下へ…

ドラッグをかけて…
スラッグをかけず…

ヘッドの向きは?
ルアーの姿勢は?

潮目を跨いで…
また跨いで…

往生際の悪い意固地は腰をかがめて水面を凝視してどこかに鍵を落としてやしないかと探し回って無くしたまま朝日を見た。

こんな日をいくらでも数えてやろう。

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