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上宮則幸

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どろぼう

  • ジャンル:日記/一般
想像してみてくだされ。

干潮間際の時合いに陸っぱりです。
その川のカーブの外側の岸は浸食防止のためブロックで護岸されていて傾斜がついてます。
水面から立ち位置までは高さ約2m。
岸際の水深は1m。
で、岸から約2m離れたところに岸と平行に沈みテトラが設置されています。
ただし、現在は干潮なのでテトラの頭が水面にのぞいてます。
ガンガンに下げが効いていてたテトラの流芯側に潜む鱸が時折補食音を上げてます。

デカい!
メーター10キロ超えてる。
対岸からは浸かってもルアーをテトラ際にプレゼントできない。
カーブ外側からアプローチする以外に術は無し。

これ、実際に我がホームリバーで時折見られる光景。
そして、わたしを含めて沢山の釣り師が苦汁を舐めた。
寄せた!と思った鱸に易々とテトラ際に潜られてラインブレイク。

これを捕るためにわたしが先ず選択したアプローチはタックル強化。
大鱸に主導権を握られることはなくなった。
ただし、フックがもたない…

そんなわたしにヒントを与えてくれたのは、壮年のひとりの釣り師。
多分、肝属に通う人ならばだれでも一度は見かけているはず。
でも、その彼がこの川きっての凄腕だと知る者は少ない。

彼は言う「針?10キロの鱸なら♯12もあれば捕れる」と。
彼の風貌やタックルを見てそれは戯言だとおそらく誰もが思うはず。
見窄らしいのだ。
ジャージに汚れたシャツ姿、クルマは乗らずに自転車で川に毎日来る。
ロッドは6ftのバス用、リールは…

最新のタックルを手に持ち颯爽と河原にやってくるシーバスマン気取りは、彼がどれほどの釣り師であるか想像すらできないどころか、多分眼中に無いはず。



おれはもう何回も見てきた、彼が圧倒的に釣るのを!
同じ場所に立って談笑しつつ竿を振るが、ここ数年前までは圧倒的に釣り負かされてきた。
圧倒的にだ!

その彼が更に言う「小さい針でもしっかり口の中を貫通させればのびない」

その場所で彼は赤目も釣った。
おれの釣友もおれから聞くまで彼がそんなに凄い釣り師だなんて思わなかったが、目の前で大鱸を抜かれて腰を抜かしたらしい。




おれはあんまり人様から魚釣りを教わってこなかった。
『釣りトップ』がおれの先生だ(笑)
だけど、何人かのホンモノにも合った。
悪いけど、いっぱい盗んだよ。



あのおっちゃんは♯12で捕れると言ったそのカラクリを全ては教えてはくれんかった。
言外に隠した。
でもおれは、そのカラクリをこの目で見て盗んだ。


おっちゃんに久しぶりに会いてぇなぁ。

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