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白ゴマ、変な味

仕事明け、即帰宅。
道具を車に放り込み、東名高速を目指す。
仕事の疲労、寝不足、何それ?
今はある意味、脳みそが弾けている。
横横インターの手前でコーヒーを買い、渋滞情報を調べようとするとスマホの充電が切れた。
最近外してしまった充電器を設置し忘れた事に気づき即効で家に戻る。
玄関を開けると、コンロも置きっぱなしだ。
道具をもう一通り見直し、鼻から吸って口から吐く。


落ち着け


少し遠出。心踊るとはまさにこの事で、気分は最高だ。
今回の相棒はT氏ことテルヌマ。
彼との釣りは本当に楽しい
普段人と釣りをすることなんて皆無に近いが、彼との釣りは毎回記憶に刻まれるから、今回も何かをやってくれそうな予感がある。
釣りが上手いとか、下手とか、釣った、釣れなかった、そんな事はどうでも良くて、こうして心から自分の好きな釣りを、同じ魚を追いかけ、今でも消えない情熱を持つ友と釣りに行けるって本当に貴重である。

何処で釣りしよう?
今回はがっつり鱸釣り。
釣りの情報を現場から掴むべく、スマホのGoogleマップを眺め、移動時間とポイントまでの距離、ここ数日の雨量や風向きを話し合う。
今を知るにはその土地の空気を嗅ぐことが大切である。
そしてここで、歯ブラシセットを玄関に置き忘れた事に気がつく。
脳みそは覚醒状態にあるが、記憶のコンディションは悪そうである。

【西へ】

最後に竿を握ったのはGW前の事。
雨釣りを好む僕にいつも付き合ってくれる道具達は、最後の釣りで食らった大雨の後から乾きっぱなしで、しばらくリールすら回してなかったなぁ。と、この数ヵ月の行動を思い出す。
次の釣りの前に手入れをしなければ、いつも水を感じられた心地良いガサツキ感はただの異音に感じてしまいそうである。
大粒の雨が俺を叩く。
今ごろ、何しに来たんだと?
西へ向かう数日前、僕はホームに立っていた。
経ちすぎた時間を取り戻すようなイメージで、釣りのコンディションを確認しておく。
ただ、こうして水辺を歩くだけでも、枯れた精神が解放されて、時間が経つのを忘れ、聞こえる筈がない声が聞こえてきそうな気もする。
操るPEラインはまだコーティングが効いていて、トップガイドから滴る水を見ながら、久しぶりに立つホーム河川の今の状況も探る。
予想の着水点よりも1メートルも右に、大きく手前にルアーが落ちて、思わず笑う。
釣りのコンディションもソコソコ悪そうである。

【現場からの匂い】

約束より30分早く、予想より40分早く着いたのは俺の方で、駅で待ち合わせる。
少し話してからすぐにポイント探し。
2人とも、この土地の釣りは初めてである。
なるべく釣りをする時間を確保するため、地形的変化と地理的要素を見てポイントを3箇所に絞っておく。
雨の影響が少しでも残ってて欲しいと願い、川が隣接するポイントを中心に探した。
マップで、1番気に入っていたポイントに着くと「今回はここだな」っと一目惚れ。
気になっていた雨の影響だが、竈門炭治郎の心の中のようにクリアだ。
しかしポイントの要素としては文句の付け所が無い。
今夜の宿がここで決まる。
ここは匂う。独特の勘が少しずつ戻ってきて、なんだか魚に近づいてる。
そんな気がした。


【蒸し・ムシ・無視】

下げ一杯、約6時間竿を振るが、1匹も、ピチャリともしない。
道中を少し戻りながら、朝はどうするか考える。
日付が変わる少し前、23時30分頃一旦竿を納める。
いろいろ考えながら車を30分ほど走った所でUターンさせ、やっぱりあそこで朝までやろうと!提案
テルヌマもそれに賛同。
湿気ムンムン、ムシムシの車で仮眠を取る。
魚っ気もムンムンにならんかね?
テルヌマのその言葉を無視し、眠りに付く。

「 プ~~~~ン~~ 」

無視したくても耳障りな音が聞こえ、約1時間、車内に侵入した吸血鬼と痒みとの戦い。
なんだか疲れたAM2時40分頃、釣り再開。
山から吹き下ろす北風が冷たく、ウエアを着ようと探すが、クローゼットに掛けっぱなしだったことに天を仰ぐ。

今回はいろいろと、要領が悪い。

【上げ後半】
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海が変わった。それも急に。
まだ日が昇らない3時40分頃、全く確認出来なかったベイトは、数メートル目の前で何かに睨まれてるようで、魚からすぐに反応が帰ってきた。
違うポイントで粘っていたテルヌマにすぐにラインを入れた。
明るくなるにつれ
サワラは跳ねるわ
鱸は跳ねるわ
ベイトは跳ねるわ
サイズは小さくとも、バイトの山。
ここまでのお祭りは全く予想が出来なかった。
諦めたらいけない。
釣れても、釣れなくても、釣りは楽しいのだけど、今までの沈黙は何だったんだ?と大笑いした釣行だった。
そして俺のスイッチは突然切れた。
帰りのインターで4時間仮眠。
夜に食べた塩ラーメンのゴマが歯の隙間から出てきて変な味が口の中を覆う。
よし、歯を磨こう。

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