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関根崇暁

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BlueBlue.jpg 「背中に背負う蒼色は鳥から見た海の色」 「お腹に抱く蒼色は魚から見た空の色」 「BlueBlue 海を愛する人へ―」 「Where's your Blue?」 ima_banner.gif 株式会社アムズデザイン運営のima公式web site。シーバスルアーkomomo,sasuke等の紹介。ルアーテスターの釣行記、コラム等も掲載。

筑後川清流鱸 もう釣りやめてもいい?

仕事で本社に異動になってからもう直ぐ1ヶ月。
今まで以上の仕事量になり、連日深夜まで激務状態が続いている。
相変わらず釣りに行けるのは休日くらいなものである。

今は若い頃釣りしすぎたツケが回ってきただけだろうから、それはそれで良いのだけど、あと1~2年は倒れるくらい仕事して丁度良いかも知れない。

ただ疲労困憊状態で釣りに行くのは正直肉体的に辛い。
若い頃からタフなつもりで居たけれどやはり年齢というのは確実に重なり無理の効かない身体になってくる。

しかし釣りは疲れる。

いいや釣りは楽しい。

確かにそのとうりで本来釣りは楽しいもの。

釣っている事が楽しい事もあるし、魚を手にした瞬間が楽しい事もあるだろう、そして仲間との交流も楽しいのかもしれない。

時に釣りは疲れる。

肉体的にも精神的にも人との交流でさえも疲れる事がある。

それでも釣りを止めたりしないのは釣りが好きだからという理由に他ならない。

釣りを止める。

何度もそのタイミングはあったはずなのに、どうして今まで続けているのだろう。目の前の目標や目的なら何度も果たしてきてはずなのに、それでも辿り付く事もできない場所がある。

釣り人は向上心に支配されている。

自分よりも上がいる、この魚よりも大きい魚がいる、この魚よりも美しい魚がいる、今の自分よりも上達した自分がいる。そしてまだ誰も知らない、釣った事が無い魚がいる。

その未来を夢見させるのは向上心だろう。

しかし向上させるとしても習得できるテクニックにも限界はあるだろうし、幾ら大物を狙ったところでそのフィールドにも限界がある。
記録も何時かは塗り替えられる時が来る。

釣れたのか?それとも釣れないか?

答えなんて何処にも無いのに答えが出ると信じて釣りを続けているわけだけど時に何故か哀しくなる。釣りをどれだけしたところで、自分に残るものは何も無い、あるとすれば少しの罪悪感。

沢山の魚を釣るということは沢山の魚を虐めているということ。

魚が好きなのにその魚を虐めるとは何事だ。
それが哀しくなくて何になるのか?

そうして僕は釣りを止める理由を一つ見つけた。

ただ単純に止められそうな気もするれど。

きっと釣りを止める事は無い。

釣りが好きだからという理由があれば、例え釣りに疲れたとしても止めることは無いのだろう。

色々な意味で自分の釣りが見えなくなったとき。

今の自分の様に気持ちが心の真ん中に無い時、自分が自分らしく過ごせて無いと感じる時には一人釣りに行く。

自分が今までしてきた釣りというものはそもそもどんなものだったのか?それがわかるまで釣りをする。

自分の本当に好きな釣りをするべき時。

僕のフィールドは大河の本流。

そこが原点で、そこが終点。

そう決めて、会社を出る。
深夜0時帰宅後、スーツを着替えて食事を取りそのままの勢いで釣り場に向かう、しかし眠い僅か5分の道のりでも居眠り運転になりそうなくらい眠い。

何時ものように自販機で栄養ドリンク剤を買い飲み干すと再びハンドルを握る、僅か5分の道のりが途轍もなく長く感じる。

此処最近の筑後川は大雨の影響で増水していたが徐々に収束へ向けて水位を下げ始めた。

しかし一週間前の早朝のタイミングでは水温が下がった所為か清流鱸からの反応を得る事は出来ない状態だった。
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そんな中、元気なのは真鯰、瀬の中からBlooowin!140Sに飛び出してきた。外道なんて言わせない。愛嬌のあるこの魚、僕は大好きだ。


そして今夜最初の魚は景気良く浅瀬でベイトを追い回していた。
追われているのはオイカワ、放射状に飛び散る様に水面に波紋が出来ている。

下にいるのは鯰か?鱸か?

この状況ではマッチザベイトが正しいと思えた。
9cmのシンキングミノーをセットしてロッドワークでアクションを付けながらナチュラルベイトとの差別化を演出して数投でヒットに持ち込む。

そして鰓洗い??
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30年前あれほど熱くなれた魚なのに、今は狙って釣ることは無くなった。nx2vkxa2z3s9pw5v5irz_480_480-ecc43100.jpg
今はこうして時折遊びに来てくれる、瀬のバス。
僕は本流の彼等を親しみを込めてセバスチャンと呼んでいる。

ブラックバスや鯰が先に釣れるとその後鱸が入ってくる事が多い。
そして待つ事30分、再度ベイトが騒がしくなってきた。

明確な流速差の生じる流れの壁を貫いて反転バイトしてきたのは清流鱸。
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すんなり寄ってきたので60cmくらいかな?と思ったら意外に長い。
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唇の分厚さは清流育ちの証、スリムな79cm。

普段の僕であればこの時点で満足して釣りを止める。
ただ、この魚がヒットしたのはB級のポジション、それが気に入らない。

強い魚は壁の向こう側にいるはずだと考えた。
良い流れを一発で捉えてヒットに持ち込むのがこの釣りの醍醐味であり
大きいのが釣れれば良いって物じゃない。

そうだ、僕は釣師だ。

数年前に他界された釣の大先輩である御隠居の言葉がよぎった。

「釣れる時はとことん釣らねぇといけねぇよ。次はねぇんだから・・」

自分の中の尖がった部分が目を覚ました瞬間だった。

ここから脳内の何かわからないけど興奮物質がたぶん大量放出された気がする。目の前の状況を見て経験地と五感をフルに使い脳をフル回転させて次の戦略考え出す。

45m先の幅2mの流れを睨んだ。

そこが今日の本命だと踏んで流した3投目、looowin!140Sのウエイトボール後方固定引きで水面直下を狙うと激しい水柱があがる。

しかし掛からず。

鱸がミスバイトしたんじゃない、僕が綺麗に流せてないからだ。

その原因はリップが水を噛んだ瞬間に流れから外れる事だろう。

沈みすぎず浮きすぎず、あの流れに漂う時間を稼ぎたい。
釣は実釣というトライ&エラーの中で答えを導き出すもの。

ここで懐かしのフェイム115Sが何故か気になり投入。
理由は無い今の自分とコイツなら行けそうな気がしたからである。


着水と同時に糸ふけを素早く回収し水面直下を意識して流すと。


?!


再び水面爆発。


今日の魚は何かに狂っている。

この時点で午前2時半、僕も狂っているけれど。

水位は平水、しかし田植えの濁りが激しく入り込みまるで筑後川下流域の様な色になっている。元々濁度の高いエリアで育ち透明度の高い清流へ進入してくる清流鱸はもしかすると濁度がキーになるのかもしれないと考えながら。

先ほどよりもウェイトの乗った清流鱸を浅瀬に寄せる。

バレる気がしない。

負ける気もしない。

狙って獲った一本は、然るべき一本なのだから。
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これで帰れる、もう満足だと。
これが清流鱸、グッドコンディションの80cm5e6u7svsbttgxu9bahj2_480_480-f115227c.jpg
素早くランディングし撮影し素早く蘇生しリリースする。
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ブツ持ち写真はやはり好きになれない自分がいる。
魚は水面にいるときが一番美しい。

そんな余韻に浸っているとこの魚を掛けたポジションで再びベイトが騒ぎ出す。

え?これが抜けてまた入ってきた??

釣るまで帰れない?帰らないモード確定。

リリースすると次の作戦に入る。

次のルアーは決めていた。
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SNEOCN130Sでの最初の魚は清流鱸でなければならないと。

正直言えばまだ完全に使いこなせてはいない。
このルアーのポテンシャルは未知数で、自分の思いどおりに動かす事が出来ていない。何処でS字を発動させて何処で収束させるのか?を意のままにする事が出来たとき操作方法などはまたお伝えする事にする。


狙いは45m先、幅2mの流れ。
水深にして80cm、秒速で30~40cmくらいの流速である。
一度大きく流れの先にキャストして、S字始動させながら流れの頭に置く
そしてS字から流れに入ってルアーの軌道が大きく変化したとき。

再び水面が大きく割れた。

ヒット?

しかしその後魚は動かない。

??

寄せに掛かるがウエイトは草魚かコイと変わらない。
魚が違う?でも捕食音は鱸で間違い無い。

すると魚は瀬をのぼり始める。
流れから何度か外そうとするが重過ぎて流れからずらせない。

巻けるだけ巻く。

出来るだけ巻く。

徐々に距離を詰めるが今度は下流に走る、流れに乗った重さは半端ではない。

重厚なファイトが続く。

しかしここは僕のホームだ、根がある場所は全て把握している、ラインを切られるくらいならこっちから切ってやる。

何時もに無く強引に寄せた。

ライトで確認すると、魚は鱸で間違いない。

ただ異様に太い。
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今まで以上の魚がいることを知った瞬間だった。
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流れに磨かれ完璧に整えられた筋肉質は鱸をこうまでしてしまうのか。
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スネコンが小さく見えるほどの極太清流鱸。
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サイズにして85cm先ほどの固体と5cmしか変わらないが、その風格はまったく別物である。

もう釣りやめてもいい?と思う頃、東の空が明るくなり始めた。
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今夜のルアー達、濁りにはホロ系がお奨め。

さて今年も真夏の様に熱い季節がやってきた。

まだまだ釣りをやめさせてもらえない。

 

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