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関根崇暁
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▼ 筑後川シーバス 桜散る頃。
- ジャンル:日記/一般
- (BlueBlue, 筑後川 有明鱸 釣行)

4月上旬、桜の花も散り始めた頃、筑後川へ向かう。
僕の釣りは、何時もソロのドライブから始まる、カーナビのミュージックサーバーには、僕の好きな音楽が沢山入っているのだが普段は聴くことは殆ど無く、子供のアニメDVDが流れている、DVDから音楽にソースを切り替えると気持ちは釣りの世界へと入って行く。
僕は音楽に詳しくは無いが、ジャズ・フュージョンを好む。
深夜のドライブに、にぎやかしの音楽は要らない、静かに闇に身を投じる前のひととき、これも日常の社会生活から、釣師の自分に戻る大切な時間である。
今夜の気温は10℃、寒くも無く暖かくも無く、その冬も無く夏でも無くの微妙な気温だが、河原を吹き抜ける風は時に容赦なく、体温を奪う。
この時期の装備は真冬のアウターにインナーを少し抜く程度、吹く風は止めるが、熱は溜め込まない程度にしておくのが快適に釣りをする為に必要かと思われる。
街の明かりが遠くに霞む頃、今夜のフィールドが土手を走る車窓から広がる。まったりと穏やかな黒々とした水面に、静かに確かな下げ潮の筋が見える。
23時半、ポイントへ到着すると、先行者の車があった。
今回は中潮、干潮は1時半下げ止まりまでの時間とそれから満ち潮が入るまでの下げ残りを狙う事で、明け方までは釣りが可能な日。
ここ筑後川では、中潮が地合が長くじっくり狙うことが出来るタイミングである。やっぱり狙う人間がいるんだなぁと感心していると、釣友の「筑紫次郎」氏(筑後川有明鱸通信)である。http://www.fimosw.com/u/chikugoriverseabass/muy16dnou9gj5x
数時間前に状況の確認で電話で話した時は、「あ、まだ仕事~今日は無理かなぁーーまあ、いってらっしゃーい」なんて言ってたのに、狙いを外さないのは流石(笑)
さて僕もさっさと準備して、行って参ります。

ポイントに入ると先行者「筑紫次郎」氏の姿があった。
「すみません・・・この場所・・ハイエナしてもいいですか?」と一声掛けてからフィールドインさせてもらう。
実に昨年秋から、一度も一緒に釣りをしていないのに、時期になれば何時もフィールドで遭遇する、不思議なご縁。
彼ともう7年近くになるのだろうか?
狙うタイミングが重なることが多いのも僕等の特徴かもしれない、結果を出すために、いいタイミングで釣りをする事は、釣る為の大切なファクターである事は間違いない。
大潮前の中潮、暖かい雨後のタイミング・・この場所で出るはずが。
何も無い・・・
ベイトは居そうだが・・・有明鱸(有明海産スズキ)からの反応は得られない。
潮の流速はベストな感じで緩急があり、緩む加速するを繰り返している。
大きな潮汐の波の中で、小さな呼吸とも言うべき波が数回ある。
緩急がある度にチャンスがあるという事。有明鱸はそのタイミングで何時も釣れてくるものだ。
表層からボトムまで様々なルアーを試しながら、時間だけは虚しく過ぎて行くが、筑後川の春はそんなもの。
初夏からの安定度は春には無く、前日、釣れはしても翌日の再現性は難しいものである。
概ね、早春から春のベイトと成りうるものを上げるならば、カワゴカイ、稚鮎、フナ、テナガエビ、ハク、アリアケヒメシラウオ、エツ幼魚、サヨリなどが考えられるが、日々刻々と夏に向けて変化の渦中にあるフィールドでは点で、あるいは暦、カレンダーでシーズンを考えると、毎年のズレによって魚を、シーズンを見失う事に成りかねない。
そして4月は、大陸から降りてくる寒気と南太平洋上から流れ込む湿った暖かい空気がぶつかり合う不安定な季節であるから、仮定での把握は困難であると云える。
即ち、フィールドに行って、目で鼻で耳で肌で、そう五感全てを使い感じること、実際釣りをしてみる事でしか、それを得る事が出来ない季節なのである。
よく耳にする言葉「今年は何か変?」という釣師の言訳を耳にするが、シーズンを把握出来ていない己を疑うべきであり、季節に嘘は無い。
僕等は、そんな位置からこのフィールドを見てきたから、今年も平年並みに釣れ難い?という結論に成り次回に期待しようという事になった。
自然の流れに僕等はどんな技術をもってしても勝つ事なんて出来ない。
生命として、この世界に共生、共存するということは、そんな自然への謙虚さが一番必要な部分になると思う。
残念だけど、釣れないのは仕方ない。
悔しいけど、それはそれ。
明日仕事の筑紫次郎氏、もう時間なので上がるという。
僕等は午前2時一旦フィールドを抜けた。

虫達にとってはまだ冬、桜が咲き、うかれている人間だけが春なのかもしれない。
そして、それから・・・
何時ものソロの時間が始まる。
釣れない時、ここからの粘りで何度も釣ってきた。
それを僕はリカバリーフィッシングと呼んでいる、本来の読みと実際が違った場合、状況判断で次に駒を進める事が大事だと思う。
それは釣れても、釣れなくても、状況判断をして確認をすること、その実体験を繰り返す事が釣師としての経験値を向上させるものであると考えるからである。
その日のコンディションが本来の思惑通りに成らないのなら、今の変化に自分の釣を変化して行くしかない。
明け方まで残るチャンスを探して下げ潮を流れきったエリアを後にして大きく移動をした。潮ではなく、本来の川の流れが残るエリア。
それは昨年にも、その前年にも、同じ経験をしているから。
おのずと然るべき場所は見えていた。
ただ、その場所を選びたくないのは、シャローエリアだからである。
僕の今夜の最終目的は、ブローウィン140Sで釣る事だった。
その為に、水深が2m以上のエリアを探す必要があるのだが・・・
僕はまだ今シーズン魚を釣ってないから、シーズン最初の一本を押さえに行く事を今夜は優先するべきか?
時刻は午前3:00になった。
流れの僅かに残るエリアに比重の軽いシンペンを漂う様に流し込むと、明確で軽いアタリ。
すんなり寄せたが、大事な今年のファーストフィッシュ。

側線まで大きな黒点の残る個体。それは、ただのスズキじゃなく、太古の時代から有明鱸の血が続いている証、小さいけれど、意味は大きな一本。
今夜の釣が間違いでなく、可能性を秘めている事をこの一匹が教えてくれた。
続いて

次のキャストで55cmくらいの魚、やはりこの場所の居付きの群れは痩せている、おそらくは海からの個体群ではなく、この淡水域に常駐してる金太郎飴軍団、釣っても釣ってもそのサイズというのがその所以。
さあ、波に乗ったということで、仕上げにブローウィン140Sをシャローエリアに無理やりねじ込む。
例えシャローでもリップがブレイクラインのボトムに当たる前に勝負を掛ければ良いだけのこと。
釣れないながらも使い込んでこのルアーの特徴は掴めたつもり。
素直に一定速度で巻いていると、深度が限界点以上になるとテンションが抜けて上昇し、オートマチックに上下にもS字を描きながらレンジをキープして行く特性がある。
僕の分析では、上昇が一つのチャンスかと思う、フローティングミノーで使う「抜き」のアクションを、中層でこなしてくれるスグレモノ。
案の定、テンションが抜けて上昇方向にレンジが上がる瞬間、待望のアタリが。
魚のスピードとウエイトからすぐさま金太郎飴軍団だとわかったけれど、これをバラす訳には行かない。
2つ
3つ
鰓洗いをいなし、ハンドランディングする。

スリムな黒点系、尻びれから尾びれの付け根までが長い淡水残留系の魚、小さいけれど大きな一歩、このサイズをこんなに嬉しく思う事は久しぶり。

シーバスの蒼い瞳と、ブローウィンのブルーアイ、これを並べて見たかった。海を忘れた淡水系の有明鱸の特徴はやや黄色い胸鰭。何故か海に落ちずに一年中このシャローエリアに居る事はわかっている。
多くのアングラーに叩かれ、クレバーでナーバスになった魚であるとも言えるが、状況次第では連発もする。
僕等のフィールド、筑後川。
これからの難しく楽しい時期を、今年も存分に味わいたいと思う。

■参考タックル
ROD:UEDA CPS102EXti
REEL:DAIWA 3000
LINE:#1.2PE 20LBリーダー
LURE:DUELシャロースティック20g BLUEBLUEブローウィン140S
■釣行日時・場所
平成25年4月8日 午後23時~翌午前4時 中潮
筑後川下流域、(福岡・佐賀県)
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- 2013年4月9日
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