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追憶~タンカー編~

  • ジャンル:日記/一般
 


台風の影響凄まじく、増水に継ぐ増水・・・。
風は去ったものの今日も雨が止みません。

まぁこればっかりはいた仕方ないので、釣りに行けない鬱憤を久し振りの追憶にぶつけてみようと思います。

今回はタンカー編。


こいつを話すにはまずここから。

遡る事、かれこれ13年前。

当時、日中夜問わずバス釣りしかしていなかったTOMMYに、ある日釣友がこう言った・・・。


「シーバス釣りに行こうぜ!」


今思えばこれが全ての始まり。


「シーバス?何だそれ」

いや、恥ずかしながらそんなレベルだったんですよ。

「シーバスってのはよ、スズキの事でセイゴがなんちゃらかんちゃらで・・・」

おもしろそうやないかい!
となった訳です。

しかもバスタックルそのままで行けるってのも、すんなり入れた理由の一つ。



女の子としか来た事のない様なデートスポットな夜の海を、野郎二人で闊歩。
最初はこんな所で本当に釣れるのかと半信半疑・・・。


釣れた(笑)。

バス用のルアーでおもしろい様にセイゴが釣れてしまった。


それからというもの、バスからシーバスへ、野池から海へと次第に通うフィールドも移って行ったのである。


こうしてシーバスアングラーTOMMYは誕生したのです。



序章はここまでにして本編へ。


それから数年後、TOMMYは停泊している船に忍び込み、船から照らされる灯りとの明暗部を攻める大胆な釣行を重ねていた。


釣れるサイズも良型が多く、よく見つかって怒られもしたが、逆に船の乗務員の方に魚をあげたりして喜ばれたりもしていた。


この頃は毎晩の様にこうして各船を回り、恐ろしい数の魚と戯れていた。

これがTOMMYの日課であり、パラダイスだったのである。

2004年7月にソーラス条約が改正される迄は・・・。



そんなある日、事件は起こった。


その日もいつもの様に釣友と、各船周りをランガン。

その頃には、船の方達にも顔を覚えられており、挨拶を交わしたり、船中のトイレも勝手に使用させてもらっていた程だった(笑)。


いつもの様に魚と異国の人と戯れていたTOMMY。


そしていつもの埠頭のコーナーを曲がり、コンテナ街に歩くと、その日、そこには普段は泊まっていない一際大きなタンカークラスの船が停泊していたのである。


しかもこれまでの船の白熱灯とは明かりも数も比べものにならない、白銀灯が煌々と海面を照らしていた。


照らされた水面をよく見ると、ボイルも起こっている!


迷わずTOMMYは乗船!


タラップを駆け上がり、船尾まで早足ストーキングで近寄り、明暗部目掛けてキャスト。


「ゴン!」


一撃(笑)。


しかし、当時のTOMMYはランディングネットなどもちろん持っている筈もなく、高さ5m程もある甲板まで必死に魚を抜き上げ格闘していた。


景気よく、65cmクラスの魚を数本釣り上げていた頃だった。



突然ガラガラとチェーンを巻き上げる様な音がしだし、船中から人が数人出てきたのだ!


咄嗟に物陰に隠れるTOMMY!

いつもの海賊の様な人種とは明らかに違う、屈強な白人達であった。


そのままやり過ごす事10分・・・それまでアイドリング程度であった船のエンジン音が急激に加速。



『ボーッボーーッ!』


「まさか・・・」


そう思ったのも束の間、煙突から黒煙が上がり、船が岸から離れ始めたのである!


「やべぇ!」


ダッシュで登って来たタラップへ急いで戻るも、既にタラップはない!




そうこうしている内に、船は一度ゆっくりと後ろに下がり、だんだんと岸から離れて行こうとする!


異変に気が付いた釣友が岸壁に駆けつけ、

「飛べ!早く飛べっ!」

と、うすら笑いを浮かべながら大手を招いている。


もちろんすぐにでもそうしなければ、どこかの国に密入国せざるおえない状況!



わかっちゃいたが、高さがハンパない!

しかも船と岸が離れており、ギリギリ届くかどうかの広さだった。


下は真っ黒な重油臭い名古屋港の海・・・

落ちたらスクリューに巻かれる可能性だって無くはない。



「うわ!マジでやべぇ!どうしよどうしよ!」


しかし迷っている暇はなかった。


TOMMYは意を決し、ロッドを持ったまま助走をつけて思いっきり岸壁目掛けて飛んだ。




「ドギャッ!」


「はうっ・・・!!」


鈍い音と共に、岸壁に体を打ち付け、顎を強打。しばらく呼吸が出来ず、二本の腕だけが何とか岸に乗っかった状態。


釣友がズリ上げてくれて二人でバカ笑い。


幸いケガの方は、顎と膝の擦り傷程度で済んだのでありました。


しかしヤバかった・・・。


「おまえ完全にロシアに連れて行かれる所だったぞ(笑)。」


遠ざかる船に書かれていた字が、ロシア語だったのかどうかは今だに疑問ではあるが、日本の船でない事はたしかであった。




次回はアブ編をお送りします。


◎BGM『My Heart will go on』byCeline Dion
 

これまでの追憶はこちら。

マムシ編 
http://www.fimosw.com/u/tommy/DNCLzT1xuOds52


熊~未知との遭遇編~ http://www.fimosw.com/u/tommy/DNCLzT1MpfZohM 


熊~死闘編~
http://www.fimosw.com/u/tommy/DNCLzT1Ky7suuV 


エイ編
http://www.fimosw.com/u/tommy/DNCLzT1VBQDbwK


滑落編
http://www.fimosw.com/u/tommy/DNCLzT1G7eDnSj 


タコ編
http://www.fimosw.com/u/tommy/DNCLzT1W9K9GVg 


高波編
http://www.fimosw.com/u/tommy/DNCLzT1ki38nfW 


雪庇編
http://www.fimosw.com/u/tommy/dnclzt1xz2rbdr 

 

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