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フージンZビーストブロウル インプレ

ショアジギロッドではないか、というのが手にした時の第一印象だった
重厚感とバキバキの張りがそう感じさせた
一方でしばらく手にし続けていると、馴染みのあるシーバスロッドとしての粘りがあるのに気づいた
ただ、ビーストの深奥から伝わるトルクは、これまで多くの竿を手にして来た私でも感じたことのない野太さがあった

リールをつけて保持してみる
リーリングした際の窮屈さもなければ、長すぎから来る取り回しの悪さも感じられない
しっかりと脇に固定でき、ロッドパワーを全開で発揮出来る絶妙なグリップの長さが心地良い
オーバーヘッドでフルキャスト時も力が入れやすく、
投げる、巻く、操作する、かけるのモーションに高次元で対応出来ている

キャストフィールは「砲」
振り抜いた時の風切音からして違う
12センチのミノーが今までに無いほどの高速、低伸性の弾道でぶっ飛ぶ
30gのメタルジグは道糸PE1.5号で着水点が見えない
ガツンと来る、この感覚はまさにアピアロッドだ
全体に強い張りがあり、ボヨンボヨンすることなくジグをしゃくれる
まあ、この竿でショアジギはしないのだけれども

魚をかけてみることにした
場所は少し歩いての地磯
付近の海域を調査した報告書に目を通すと、潮の流れが平均5.5ノットとなっている
ただ釣座として選んだこの場所は、地形的に出っ張っていて、外洋からの出入りする潮の流れが対岸と相まってすぼまる
ベルヌーイの定理よろしく、潮の流れが加速し、ちょっとした河みたいになるので、流れはもっと速い

磯は平たく、浅く水に浸かった岩盤が20メートルほど続いているのだが、その先は崖のようにガクンと落ち込んでいる
釣り場開拓の中で見つけたお気に入りの場所だ
何か出てくれる、しかし突っ込みを止められないとラインブレイク必至の激アツポイントだ

漁船がスクリュー全開で通過していくのを見送り、エヴォルーツ120SSPを投げることにした
切立つ岩盤のヘリ付近をライン先行で流す
しばらくすると、コンとあたった
真鯛だ

まばたきの2回でタイミングを測り、本アタリをとらえる
フルパワーであわせて背筋、脚力を使って浮かせてゴリ寄せする
最後は浅くなった岩盤部で泳がせて、ちょっと遊んで取り込んだ
手で測ると50センチ少々の真鯛だった

曲がるけど曲がらない、あわせから寄せまで不必要な曲がりがないので、魚の反転突っ込みから主導権を速攻で奪い返せる
かと言って棒ではない、魚の引きと竿の強力なパワーを楽しめた

感度について
私は普段巻きの釣りばかりするが、今回はあえてラインにたるみを持たせた流しの釣りをした
感度を試してみたのだ
普段では感じない情報が伝わってくる
目視によるラインの動きのみに依拠せず、流しの釣りであたりをとらえられた
結果として真鯛の前あたりを完璧にとらえられたのだから申し分ない
デカい魚を取りたいからショアジギロッドという選択もあるのだが、狙いはあくまでもシーバス
ショアジギロッドでは乗らないし、これほど繊細な釣りはできない
飛距離、パワー、感度、全てが掛け値なしに化け物級シーバスロッドだ


ロッドを購入する動機とはなんであろうか
自分の釣りをステップアップさせたいから
釣果を求める釣師として、素晴らしい理由だと思う
ハイエンドをフィールドで見せびらかしたいから
釣りは伊達と酔狂の遊びだ、いいではないか、100点満点だ

ではフージンZビーストブロウルについてはなぜかと言うと、夢を叶えたいからだ
私は140センチオーバーのスズキを釣りたいのだ
そんなスズキいるのかよっていう話なのだが、それはわからない
わからないのだが、私の曽祖父は自身の切り出した竹竿で、自身の妻の身長と同等のマルスズキを釣っている
もちろん公式な記録などはなく、私の身内しか知らないスズキだ
超人的な技量の持ち主だからこそできたことで、私では到底及ばない

しかし、現代最高峰の技術力の助けを得て挑めたならば、完全な0%を0.00………001%に引き上げられるかもしれない
化け物みたいな魚だろう、だから化け物には化け物をぶつけてやるのだ
そんな夢を乗っけてみたいと思わせてくれる
フージンZビーストブロウルはそれだけのパワーのあるロッドだと思っている

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