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実録短編小説【サーフ編】


釣れようが釣れまいが、サーフの釣りは気持ち良い。
当日もワタシは、ハツラツかつ黙々とホゲマイレージを溜め込んでいると、隣のアングラーが近寄ってきた。
歳は、同じくらいだろうか?
ソコソコのオッサン。

男「どうですか?」
月並みなアングラー同士のご挨拶。

ワタシ「えぇまぁ、さっき来たとこですから」

お約束のようなキャッチボール。

男「へー、サーフでベイトなんですね」

ワタシ「楽しいですよ。なかなか」

暫くダベる事に。
最近の状況なんかも情報として仕入れようと、話を弾ませる。

男「タックル見せて貰って良いです?」

ワタシ「投げて見ます?」

男「え?何かコワイすけど、良いんですか?」

彼は、バスフィッシングでベイトを使っていたとのことで、キャストの違いなどを説明し、キンキンにブレーキかけて渡してみた。

男「重たいですね。」

ワタシ「エエ、リールだけで400g位有ります」

加えて、マリノのテンロク。
そりゃ重い。
そして、キャスト。
当然そんな飛ばない。
ブレーキを緩めると、バックラッシュ。

若干及び腰で、キャストに遠慮が見える

ワタシ「全身を使ってバット曲げるいめーじでキャストです!」

言うが中々伝わらず、口で説明するのがムズいので、
youtubeでfishmanの上宮氏の動画を見せて、ワタシなりの捕捉をしながらアドバイス。
次第に慣れて40gを60m位飛ばせる様に。

男「スピニングより、中々体力使いますね」

ワタシ「いいんですよ。ウチらオッサンですから、体に負荷かけないと(笑)」

男「いつもはどのくらい飛ばすんですか?」

ワタシ「60gで120m位飛ばします。」

男「ひょえー。
でも何もかもベイトの使い方がバスと全然違いますね。でも楽しいです。」

ワタシ「サーフではベイト、むしろオススメですよ」

男「いいですね。」

少し間をおいて

男「実はワタシ、リストラされましてね。」

急に生臭い話をきりだしてきた。

男「時間が出来たんで、昔良くやったサーフゲームをね、久々にやりに来たんです」

昨今の人手不足の中リストラとは。
何をやらかしたんだろう?

余計な詮索はしないよう、釣りの話に強引に引き戻す。


聞けば、かなり昔からのルアーマン。

ひと昔前は、狩野川あたりでロングAでスズキと向き合ってたり。
どっかで逢ってたかもしれない。
お互いに知らない昔話に花を咲かせた。

ワタシ「車にベンダバール積んでますから、使って見ます?」

男「え?ホントですか?.....いや....、でもやっぱり良いですわ」

そう言うと自分のタックルでキャストを再開した。

暫くして、彼にソゲがヒット。

何匹もの魚をキャッチしてきただろうに、無性に喜んでいた。

ソゲは30cmにも満たない。

彼「持って帰ってもイイですかね?」

ワタシは一瞬、間をおいて

「いいんじゃないですか?(^^;  」

リリースの定義は、人それぞれ。
ワタシの様にしょっちゅう来れる人
本当に久しぶりや、たま~にしか来れない人
ましてや、彼の今の境遇。
誰も責めまい。

男「やっぱりリリースします。何か可哀想になってきて」

ワタシ「煮魚くらいなら上等なのが出来ますよ」

男「いいですね!上手そうです。」
       「でも、やっぱりリリースしますよ。」

リリースする後ろ姿に、どことなく哀愁が漂っていた。



何気に仲間意識が働く中
何時間隣でキャストしただろうか?
暫くして

男「そろそろ上がります。今日は何だか久しぶりに楽しい時間でした。」

お先です。と一言残して、サーフを後にした。

何となくその去る姿に、もう2度と会わないような妙な気がした。

あれから数日、幸い変なニュースは見てはいない。
彼とはまた、何処かのサーフで会うことはあるのだろうか?

その時は、願わくば彼の手にベイトリールが握られ、また楽しい釣り談義をしたいと思うヒゲおやじであった。

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ファッサァ~。



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