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天空の癒しの渓
https://www.fimosw.com/u/hide1209/gm7ysm47h8g4rx
2025-09-24T12:59:00+09:00
脆弱な流れのミナモに揺れ浮かぶ毛鉤が、ごく小さな水柱を立てて消えた。
完全なる天然魚との出会い。
閉鎖された環境で育んだ独特の紋様は、天然の工芸品ともいうべきか
天空のひっそりとした、心もとない細い沢。
長い年月をゆっくりと着実に命を繋いできたその姿は、神々しく輝きを放つ
ワタシの些細な人生の歳月など
鼻息で散ってしまう薄っぺらい枯れ葉のようだ。

サビを纏う支度をした、いぶし銀の魚体をしばし見つめ記憶に留めた。
一瞬の出会いに、ただただ感謝し
別れを惜しみ
手を併せる

今季はこれで手仕舞いにした。
また来年会おう。
そっとしておきたい沢を後にした。
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HiDe
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誰も知らない釣り名言 6
https://www.fimosw.com/u/hide1209/gm7ysm47g82eks
2025-09-18T06:19:00+09:00
【知らない事は怖いこと】
昨今、釣り人のマナーが叫ばれて久しい。
一般的には、ゴミや駐車など釣りをやらない人からのクレームが、ニュースやらで取り上げられている。
だが、我々の釣り人目線のマナーというと
渓流なら「頭ハネ」や「被せ」
シーバスなら声かけや対岸のアングラーへの配慮等々。
近頃の釣り界隈を見渡して見ると、新陳代謝は活発で、若いアングラーがずいぶん増えた様に感じる。
今年は戦後80年だそうだ。
戦争を知らない世代が、また同じ過ちを犯すのではないかと警笛が鳴らされている。
何が言いたいか、もうお分かりだろう。
【25年夏】
今年の夏は最愛の母が急逝。
それにともなう弔辞や数々の手続きに追われる日々。
店の多忙も手伝って、釣りどころではなかった。
ササクレたマインドも秋の入口には、ぼちぼち落ち着き、ずいぶんと久し振りに釣り部屋の椅子にすわってみた。
溜め息とはまた違う大きな吐息を鼻から出す。
机の上に乱雑に散らかったルアーやフライのマテリアル達が目につく。
何かと用事が重なる休日。
夕暮れに、ほんの少しだけ余裕がもてる時間ができた。
【久し振りの釣り】
久し振りにロッドを片手に近所の浜名湖へ気を晴らしに。
車から降り、いつもの装備を蒸着する。
渓流とはまた違う高揚感。
こっちはこっちで、また楽しい。
入水して暫く、いつも通り相変も変わらず何も起きない。
ルアーを投げてるだけで楽しい釣りもある。
と、うしろで人が歩く気配。
何気に心の目を180度うしろに回し、観察してみる。
入水してきた。
見た目は若そうなアングラー。
若そうと言っても、40才位まではワタシから見れば若造だ。
近づいてきた。
うむ。
「挨拶してきたら、快く迎えよう」
と思ったら、若造はほんの数メートル横でいきなりキャストを始めた。
ワタシはザ・ワールドをかけられたような感覚に襲われた。
【名言】
大変気分が悪い。
この状況で釣られたら、祝福を騙って近付き秘孔を突いてしまうに違いない。
数分でストップフィッシングとした。
帰宅し、マナーを知らないアングラーの話を奥さんにしてみた。
ふむふむと聞いた後、深刻な意見が飛んできた。
「もしかして、あなたが怖いんじゃないの?身長180cm、100キロ超えでロン毛でアゴヒゲたくわえて、ハットを被っておっきなルアーボチャンボチャン投げてる。そんな人に声かけるのって勇気いるわよ」
なんだ、そうだったのか。
「俺が悪かったのか?」
「悪いとは言ってないわよ」
「そうか俺が悪かったのかーっ!」
ほんの少しだけ、自分の「徳」が崩れて行った。
「名言」それは、カッコいい物では無く人生の素人から、ふとした瞬間に発せられる何気ない一言から生まれるのである。
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HiDe