style https://www.fimosw.com/ 釣果情報・シーバス、メバル、イカ、チヌ、青物、ヒラメ、マゴチ...ソルトアングラー支援サイト、日本最大のWEB釣り大会『凄腕』、釣り動画fimoTVなど(会員登録無料) 誰も知らない釣り名言 5 https://www.fimosw.com/u/hide1209/gm7ysm43agstiw 2025-05-16T00:05:00+09:00
今年は春があるのかしらねぇ・・・?
富山の山奥のお義母さんが、ポツリとつぶやいた。
今年の雪は半端ないらしい。


鬼のように忙しいGWも終わり、少し遅めの休暇をカミさんの富山で過ごした。

昨年は雪も少なく川を見る限り、水量的に毛鉤もいけそうだったので、フライタックルを手に北陸道へ車を走らせた。
雪は少なかったとはいっても、そこは北陸の山。
浜松在住のワタシからみれば、想像を絶する銀世界なのだが。
今年は群を抜いて大雪だったとのこと。


【道中の寄り道】

車で浜松から6時間。
オッサンの腰が悲鳴をあげる。
郡上あたりでイイ川がチョイチョイ見える。
釣り人にとって、危険なよそ見エリアが続く。
パーキングエリアは殆んど寄らない派なのだが、富山までの道中必ず寄る「ひるがの高原」
お目当ては

世界中のオッサンの大好物。
スクスクとだらしないお腹を育ててくれる。
コレを考えた方にはノーベル賞をあげたほうがイイ。


【富山突入】

長い長いトンネルを抜け、雄大な立山連邦がそびえる。
いつみても圧倒的なのだが、南側に雪の山脈が見えるのに若干の違和感を感じるのは、ワタシが太平洋側の人間だからだろうか。
雄大な神通川は、雪しろだろうか?少し濁りが入っていた。

富山市内から、約一時間半かけて深い山脈にタイヤを滑らせる。
もうすっかり春めいていたが、少し北斜面に入るとひっそりと雪がいる。

ここは雪国なのだと、改めて痛感。
冒頭のお義母さんの言葉が頭に浮かぶ。

実家にご挨拶の前に川を覗く。
愕然とした。
濁りはないが、雪解けで水量が去年の1.5倍。水流も激しい。
まさかの雪しろに遭遇。
4月の後半まで、村に雪が居座っていたためだ。
毛鉤を流すところがあるのだろうか。


【事件発生】

カミさんの実家への挨拶もソコソコに、川の下見に。
去年目星をつけてた場所は増水で、どこも全滅。
取りあえず旅の疲れを温泉で取り、明日の釣りの行動計画立て就寝。

翌日、早朝から入渓して毛鉤を流すが、やはり流れが強くドラグがすぐにかかってしまう。
ちょっとやりにくいが、リーダーを11ftティペットは6ft程に変えるが全く無駄だった。
加えて、水温は低く虫も飛んでない。
まだ上を意識してないのだろう。
精神をけずられながら、数時間して心が折れた。ドライフライは無理という結論に達した。

車に戻り、久しぶりにルアーロッドを手にする。
保険でルアータックルも連れてきたのだ。
早速ソワソワとセッティングして、あることに気付く。

?????

ナイ。

どこにもない。



【釣り名言その1】

「ルアー持ってくるのわすれた!」

体の力が抜ける。
釣り場に着いて道具がない。
良くある話だ。

山奥から富山の街の釣具屋を検索してみる。
片道1時間半、往復3時間。
現在時刻は11時。夕方のプライムタイムまでは時間がある。
意を決してルアーを買いに、急いで山を下りることにした。

何とか上州屋さんにたどり着き、流に強いベビーなヤツと、追いきれない時の平打ちで食わせの間を作るパターンのものを2つだけ買い、マッハで山に戻る。
おっと忘れ物。

コイツがなければ始まらない。


【久々の】
ルアーを触るのは、昨年秋のシーバス以来。
リールをセットしロッドを軽く振る。
ドクンと血液が沸騰の予感。
やはりルアーが好きなのだと実感する。

早速入渓し、反転流の一丁目一番地に通してみると、まんまとイワナが追ってきた。
興奮して次のキャストでルアーをロスト。
光の早さで1つのルアーで勝負することになってしまったが、スキニーではあるが何とかソコソコの型は見れた。




【釣り名言その2】

ポイントを変えようと車に戻ると、お義父さんがいた。

「どうだい?釣れたかい?」

村は一本道。
浜松ナンバーの車がとまってりゃ、すぐわかる。

ワタシ 「釣れましたよ」

お義父さん 「そうかどれどれ」

ワタシ 「いやリリースしましたよ」

お義父さん「何で逃がすんだよ!」

村ではそれなりのご馳走で、特に焼き枯らしにして出汁にするのだそうだ。
旨い蕎麦には欠かせないのだとか。
村に一件だけある、山奥のイタリアンではイワナの塩焼きは700円もする。

釣りをやらない人からすれば、リリースは信じられないらしい。

この後、さらに上流でまぁまぁサイズを数匹キャッチ




1つのルアーでよくやった。
ストマックをチェックすると、川虫がびっしり。
ニンフは不得意だから、ルアーが正解だった。

そして結局のところ

こうなりましたが、大変美味しく頂きました。



【エピローグ】

釣りも終え山奥のグルメを

ススタケの釜焼き


熊肉のミートソース
これは必ず食べることにしている。

ふきのとう味噌のピザ

山菜オードブル
山の恵み、ご馳走さまでした。

浜松より、少しおそい時間が流れる春の富山。

事故も夫婦ゲンカも何事もなく、このログを書けていることに感謝。






今回の釣り名言
「ルアー持ってくるのわすれた!」

「何で逃がすんだよ!」



「名言」それは、カッコいい物では無く人生の素人から、ふとした瞬間に発せられる、何気ない一言から生まれるのである。




















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