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誰も知らない釣り名言 5

【プロローグ】

今年は春があるのかしらねぇ・・・?
富山の山奥のお義母さんが、ポツリとつぶやいた。
今年の雪は半端ないらしい。


鬼のように忙しいGWも終わり、少し遅めの休暇をカミさんの富山で過ごした。

昨年は雪も少なく川を見る限り、水量的に毛鉤もいけそうだったので、フライタックルを手に北陸道へ車を走らせた。
雪は少なかったとはいっても、そこは北陸の山。
浜松在住のワタシからみれば、想像を絶する銀世界なのだが。
今年は群を抜いて大雪だったとのこと。


【道中の寄り道】

車で浜松から6時間。
オッサンの腰が悲鳴をあげる。
郡上あたりでイイ川がチョイチョイ見える。
釣り人にとって、危険なよそ見エリアが続く。
パーキングエリアは殆んど寄らない派なのだが、富山までの道中必ず寄る「ひるがの高原」
お目当ては
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世界中のオッサンの大好物。
スクスクとだらしないお腹を育ててくれる。
コレを考えた方にはノーベル賞をあげたほうがイイ。


【富山突入】

長い長いトンネルを抜け、雄大な立山連邦がそびえる。
いつみても圧倒的なのだが、南側に雪の山脈が見えるのに若干の違和感を感じるのは、ワタシが太平洋側の人間だからだろうか。
雄大な神通川は、雪しろだろうか?少し濁りが入っていた。

富山市内から、約一時間半かけて深い山脈にタイヤを滑らせる。
もうすっかり春めいていたが、少し北斜面に入るとひっそりと雪がいる。
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ここは雪国なのだと、改めて痛感。
冒頭のお義母さんの言葉が頭に浮かぶ。

実家にご挨拶の前に川を覗く。
愕然とした。
濁りはないが、雪解けで水量が去年の1.5倍。水流も激しい。
まさかの雪しろに遭遇。
4月の後半まで、村に雪が居座っていたためだ。
毛鉤を流すところがあるのだろうか。


【事件発生】

カミさんの実家への挨拶もソコソコに、川の下見に。
去年目星をつけてた場所は増水で、どこも全滅。
取りあえず旅の疲れを温泉で取り、明日の釣りの行動計画立て就寝。

翌日、早朝から入渓して毛鉤を流すが、やはり流れが強くドラグがすぐにかかってしまう。
ちょっとやりにくいが、リーダーを11ftティペットは6ft程に変えるが全く無駄だった。
加えて、水温は低く虫も飛んでない。
まだ上を意識してないのだろう。
精神をけずられながら、数時間して心が折れた。ドライフライは無理という結論に達した。

車に戻り、久しぶりにルアーロッドを手にする。itoewtcouj2pkbg42kxt_480_480-bc522cbb.jpg
保険でルアータックルも連れてきたのだ。
早速ソワソワとセッティングして、あることに気付く。

?????

ナイ。

どこにもない。



【釣り名言その1】

「ルアー持ってくるのわすれた!」

体の力が抜ける。
釣り場に着いて道具がない。
良くある話だ。

山奥から富山の街の釣具屋を検索してみる。
片道1時間半、往復3時間。
現在時刻は11時。夕方のプライムタイムまでは時間がある。
意を決してルアーを買いに、急いで山を下りることにした。

何とか上州屋さんにたどり着き、流に強いベビーなヤツと、追いきれない時の平打ちで食わせの間を作るパターンのものを2つだけ買い、マッハで山に戻る。
おっと忘れ物。
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コイツがなければ始まらない。


【久々の】
ルアーを触るのは、昨年秋のシーバス以来。
リールをセットしロッドを軽く振る。
ドクンと血液が沸騰の予感。
やはりルアーが好きなのだと実感する。

早速入渓し、反転流の一丁目一番地に通してみると、まんまとイワナが追ってきた。
興奮して次のキャストでルアーをロスト。
光の早さで1つのルアーで勝負することになってしまったが、スキニーではあるが何とかソコソコの型は見れた。
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【釣り名言その2】

ポイントを変えようと車に戻ると、お義父さんがいた。

「どうだい?釣れたかい?」

村は一本道。
浜松ナンバーの車がとまってりゃ、すぐわかる。

ワタシ 「釣れましたよ」

お義父さん 「そうかどれどれ」

ワタシ 「いやリリースしましたよ」

お義父さん「何で逃がすんだよ!」

村ではそれなりのご馳走で、特に焼き枯らしにして出汁にするのだそうだ。
旨い蕎麦には欠かせないのだとか。
村に一件だけある、山奥のイタリアンではイワナの塩焼きは700円もする。

釣りをやらない人からすれば、リリースは信じられないらしい。

この後、さらに上流でまぁまぁサイズを数匹キャッチ
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1つのルアーでよくやった。
ストマックをチェックすると、川虫がびっしり。
ニンフは不得意だから、ルアーが正解だった。

そして結局のところ
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こうなりましたが、大変美味しく頂きました。



【エピローグ】

釣りも終え山奥のグルメを
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ススタケの釜焼き

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熊肉のミートソース
これは必ず食べることにしている。
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ふきのとう味噌のピザ
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山菜オードブル
山の恵み、ご馳走さまでした。

浜松より、少しおそい時間が流れる春の富山。

事故も夫婦ゲンカも何事もなく、このログを書けていることに感謝。






今回の釣り名言
「ルアー持ってくるのわすれた!」

「何で逃がすんだよ!」



「名言」それは、カッコいい物では無く人生の素人から、ふとした瞬間に発せられる、何気ない一言から生まれるのである。




















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