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fimoベストフィッシュ2022

  • ジャンル:日記/一般
  • (雑記)
私はこれまで、過去の釣果を意図的に振り返らないようにしてきた。

誰もが経験があることかもしれないが、社会人になりたてのころ酒席でたびたび先輩や上司から「俺は昔こんなにすごかったんだぞ!」的な古き良き時代の己語りを延々と聞かされ、その度に心底辟易していた。結果として過去の栄光を振り返るという行為に一種のアレルギー反応がでるようになったのだ。
現在をないがしろにして、輝いていた過去の自分を恍惚とした表情で見つめる。そうした人達にいつも反感を抱いていた。
そんな反抗精神故、私はいつしか過去にとらわれず今を大切にしていきていこうというマインドを確立し、結果として自律的だが比較的リスクに富んだ人生と、後先考えない無謀さを手に入れた。この精神性が良いことなのかは長い時間が経過した後でないとわかりようもないが、今のところ私は自分自身の考え方と生き方に満足している。

話が少しそれたが、上記の経緯があり私は過去の釣果自慢は好まない。過去に囚われることは自身が進歩することに対しての足かせにしかならない。

ただし、今回は特別だ。
「fimoベストフィッシュ2022」の大賞の商品はなんとセルテート、ツインパワーといった高級リールなのだ!
ヒラスズキ釣りと大型トラウト狙いで使用している「アルテグラ4000」に”ベールの戻りが悪い”、”巻きのゴリ感がひどい”といった症状が出始めた私にとっては渡りに船といった感じである。

今年、高知への遠征を共にした友人からは「ライフジャケットがダサい」という指摘を受けているので賞品のひとつであるオリジナルライフジャケットも狙い目だ。
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↑件のライフジャケット

話のついでに書いておくと、この友人からは「黄色のレギンスがキモい」といった指摘もされ、イエロータイツマンなるあだ名も授けられている。ひどい友人である。
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↑紺碧の洋上でもバッチリ映える愛用のイエロータイツ

これについては夏場の釣りで少しでも暑さを和らげようと、熱吸収率の低い黄色を選択したのであるが、まぁ私も普段なら黄色のレギンスを好んで着用する変人とはなるべくお近づきにはなりたくない。

随分と前置きが長くなったが、本題である今年のベストフィッシュである。

15年前のホームポイントである網走川でキャッチした62cmのアメマス。
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この時の釣りは妻が企画した旅行の道中で、私はなかば運転手として同行していたのだが、たまたま昔のホームポイントの近くを通ることになったので、妻に無理を言って一時間だけ川に入る時間を捻出したものだった。

勝手知ったる元ホームだが、まさか一時間という短時間でアメマスのランカーサイズといえる60cmオーバーが釣れるとは思ってもみなかった。

私は遠征先を選定するときになるべく過去に訪れた場所は回避するようにしている。
流石に一度ではその地域の特性の全体像くらいしかわからないが、2~3回目の遠征で魚の付き場がわかればもうそれで十分だ。毎年最盛期に魚のいるポイントで同じように釣りをしていれば数も型も釣れるのかもしれないが、それは過去に囚われていることと同義になるので私はあえて新天地を求める。

なので、たまたまとはいえわざわざ北海道という遠方まできて魚がいることがわかりきっているポイントを訪れた今回の釣りは私にとって自分の禁忌を犯す懐古であった。
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禁断の果実というのは人を魅了する。
往時の生活圏を巡った今回の旅では記憶の奥底にある楽しかった過去が掘り起こされ、柄にもなく「あの頃にもどりたいなぁ」などとおもった。
学生であった当時は将来への不安や人間関係など脳天気な私なりに悩みごとはあったのだが、そういったものを超越した今となっては青くさい青年期の自分さえ愛おしく感じる。

往時を懐かしむとは私も年をとったものだ。
気がつけば昔の職場で新入社員あいてに過去の栄光を語っていた当時の先輩上司と同等か下手をすれば上の世代になっている。

今回は久しぶりに過去を振り返り、大きな魚まで釣れてなんともいえない多幸感に包まれた。
それでもまだ私は幸せな過去に浸って生きるわけにはいかない。

人は一瞬一瞬の今を大事にし、それを積み重ね未来を構築していかねばならない。
その考えはこれからも変わらないだろう。

だが、思い出深き網走川で出会ったこの大アメマスは「意固地になってないでたまには切り捨てた過去を振り返ることも大事だよ」と教えてくれたような気がした。

というわけで、今年を振り返ったのでリールかライフジャケットください笑
 

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