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▼ カヤック沖磯 イシガキダイ
- ジャンル:釣行記
- (石物)
7/2
午後からカヤックを使用して港から500mほど沖の離れ磯へ。狙いはぶっ込み釣りでのイシガキダイ。海上は凪。南から微風。
到着してまずはピトンが差し込めそうな磯の穴や亀裂を探す。
渡船がつけるような磯ならば、確実といっていいほど先人たちがハンマードリルを使用してあけたちょうどいい径の穴があるが、ここで石物釣りをするのは(ルアーもだろう)ほぼ間違いなく私が初なのでなかなか良さげな場所がみつからない。
仕方がないので少し位置が悪いが、大きめの亀裂にピトンの軸を打ち込み、さらにその左右に金属製のハーケンでピトン軸を固定した。
ピトン軸とハーケンは両方とも金属製で硬質のものだとお互いが反発して強固に軸が固定されないので、今後はハーケンからある程度伸縮性のある木製のクサビに替えようと思う。
最近はここのポイント付近では沖から船でルアーをキャストするばかりだったので、磯としての地形はほとんど忘れていたのだが、再度ポイントをチェックして回ると全体的にかなり浅い。
20~30mほど沖に投げれば水深は20m近くあるはずだが、ここに仕掛けを投げ入れたあかつきには海底狙いのぶっ込み釣りでは仕掛けが海中のどこかにある急激なカケアガリに全部食われてしまうだろう。
となると、狙いは磯直近の浅場。
10mほど先にある水深3mほどの海中のスリットに狙いを絞った。
今回は前日の夜に収穫したオオイワガニが餌なので餌代はタダ。経済的である。
撒き餌としてこのオオイワガニを真っ二つにしたものを10匹分ほどポイントに投げ入れた。割ったカニはカニ味噌がコマセとなるようなので集魚効果があるそうだ。
仕掛けを投入していきなり魚がヒット。
この魚には本あたりと同時に根に入られ、根掛かり状態になってしまったので、しばらく様子を窺ってみたところ、魚から針が外れたようで仕掛けのみ無事に回収できた。
そして、2投目には投入してラインを張ったと同時に食い込み。すごく幸先が良いがあがってきたのは外道の地方名カチョウという魚。ちなみにこの魚の正式名称はタキベラといって見た目は赤くてデカいベラなのだが、食べると美味しいらしい。私は見てくれが悪い魚は捌く気がしないのでリリース。
余談だが、私が社会人になり初めて下についた"課長"は気の強い係長からは突き上げを食らい、性格の悪い次長からは毎日のようにどやされ、しまいには朝礼中に泣き出す始末であった。私のいた組織では定年まで勤めあげても課長までいけば出世したほうなのだが、そこまで昇進してもこんな扱いなのかと新人ながらこの世の世知辛さと己の前途に戦慄したものである。新卒で入ったこの組織は規模の大きいところだったので同期が沢山いるのだが、そろそろ部下をいじめたり、逆に文字通り死ぬほどいじめられている人間もでているだろうが皆元気でやっているだろうか?組織統制の関係とその職務内容から仕方ないことなのかもしれないがパワハラ、モラハラの類いが常態化している部署や所属が比較的多いところだったので皆感覚がおかしなことになっているかもしれないが、何はともあれ周囲の人間とはなるべく仲良くやっていってもらいたいものだ。仕事に厳しいことは良いことだが、それを笠に着て自分の傲慢を周囲に撒き散らすのは違うとおもう。ピース。
大きく脱線したので話を本筋に戻す。
"カチョウ"ことタキベラが釣れたあとはエサ取りらしき細かいあたりがでるのみで、海は沈黙。そのうち潮が悪くなるとエサ取りのあたりさえもなくなってしまった。
そして、日が傾いた18:00海が再度動き出す。
エサ取りらしきあたりが出だし仕掛け投入後2~3分で針についている餌がまるっきりなくなるようになった。
しばらく様子をみていると、明らかにエサ取りとは異なる力強いあたりが混じるようになってきた。
こうなるといつ本あたりがきてもおかしくない。竿の横でいつでも合わせを入れられるようにスタンバイする。この前あたりから本あたりまでの手に汗握る緊張感がこの釣りの醍醐味だ。
そして、ついに竿先が海面に突っ込んだ!
素早く合わせをいれると魚の重量感が伝わる。
が、その重みはすぐさま抜けてしまった。すっぽぬけ!!合わせが早かったか。
時間的にラストチャンスだとおもわれたので、ガックリ肩を落としていると、次投の投入直後にすぐさま強いあたり。今度こそ本命のイシガキダイを期待したがあがっててきたのは"カチョウ"。あの時の"課長"の泣き顔を思い出す。
その後あたりが再度途絶えたので、もうチャンスはないと思い、竿に背を向け、片付けをしていると、後方で物音がした。
振り返って見ると、竿受けにセットしている竿が大きく曲がり、竿先から1/3ほどが海中に突っ込んでいる。前回とは比較にならないほど強烈な本あたり!!間違いなく本命からの魚信だ!
合わせを入れると魚はまた突っ込む。イシガキダイは危険を察知すると根に行ってしまう魚なので、この突っ込みを真っ向から受け止め、ねじ伏せることでしかこちら勝機はない。とにかく魚の挙動云々にかかわらず、遮二無二竿をあおり、リールを巻く。
魚が浮くと真っ先に口周りの白色が海中に映えた。本命イシガキダイだ!
波に乗せランディングしたあと、おもわず「よっしゃー!!」と叫び声が出た。
魚は2kgほどのイシガキダイであった。
前回の初イシガキは渡船利用だったし、同行者が石物釣り経験者だったので色々アドバイスをもらいながらの釣りであったが、今回は餌の採集から魚をあげるまで、すべての工程が独力である。それが嬉しかった。
仕事などを含めて何事も人ひとりの力ではたいしたことができないので協調、協力は大切だし、借りることのできる力はどんどん借りるべきだろう。しかし、遊びで結果の良し悪しが自分だけにしかかかわらない釣りという領域ではなるべく独力でできる範囲で終始したい。もし他人の力を借りるとしてもそれは最小限に抑えたい。
社会にでると何をやるにも基本的に他人が関わってくるし、また物事の主は他の人で自身は従となることがほとんどになることから自分というものが曖昧になってくる。
そんななかで私にとって釣りとは、自分を主として己が好きことのためにどれだけ熱意と時間をかけられるか、延いては社会の中でモザイクのかかってしまった自分を自分自身で取り戻すための手段なのだ。
だからこその独力へのこだわり。
だからこそ、この一匹は小さくても会心の魚だった。
その後、予定していた引き上げの時間を少し延ばし刻限ギリギリまで竿を出したが魚信はなかった。
写真
1 イシガキダイ
2 同上
3 ポイント
4 カチョウ
午後からカヤックを使用して港から500mほど沖の離れ磯へ。狙いはぶっ込み釣りでのイシガキダイ。海上は凪。南から微風。
到着してまずはピトンが差し込めそうな磯の穴や亀裂を探す。
渡船がつけるような磯ならば、確実といっていいほど先人たちがハンマードリルを使用してあけたちょうどいい径の穴があるが、ここで石物釣りをするのは(ルアーもだろう)ほぼ間違いなく私が初なのでなかなか良さげな場所がみつからない。
仕方がないので少し位置が悪いが、大きめの亀裂にピトンの軸を打ち込み、さらにその左右に金属製のハーケンでピトン軸を固定した。
ピトン軸とハーケンは両方とも金属製で硬質のものだとお互いが反発して強固に軸が固定されないので、今後はハーケンからある程度伸縮性のある木製のクサビに替えようと思う。
最近はここのポイント付近では沖から船でルアーをキャストするばかりだったので、磯としての地形はほとんど忘れていたのだが、再度ポイントをチェックして回ると全体的にかなり浅い。
20~30mほど沖に投げれば水深は20m近くあるはずだが、ここに仕掛けを投げ入れたあかつきには海底狙いのぶっ込み釣りでは仕掛けが海中のどこかにある急激なカケアガリに全部食われてしまうだろう。
となると、狙いは磯直近の浅場。
10mほど先にある水深3mほどの海中のスリットに狙いを絞った。
今回は前日の夜に収穫したオオイワガニが餌なので餌代はタダ。経済的である。
撒き餌としてこのオオイワガニを真っ二つにしたものを10匹分ほどポイントに投げ入れた。割ったカニはカニ味噌がコマセとなるようなので集魚効果があるそうだ。
仕掛けを投入していきなり魚がヒット。
この魚には本あたりと同時に根に入られ、根掛かり状態になってしまったので、しばらく様子を窺ってみたところ、魚から針が外れたようで仕掛けのみ無事に回収できた。
そして、2投目には投入してラインを張ったと同時に食い込み。すごく幸先が良いがあがってきたのは外道の地方名カチョウという魚。ちなみにこの魚の正式名称はタキベラといって見た目は赤くてデカいベラなのだが、食べると美味しいらしい。私は見てくれが悪い魚は捌く気がしないのでリリース。
余談だが、私が社会人になり初めて下についた"課長"は気の強い係長からは突き上げを食らい、性格の悪い次長からは毎日のようにどやされ、しまいには朝礼中に泣き出す始末であった。私のいた組織では定年まで勤めあげても課長までいけば出世したほうなのだが、そこまで昇進してもこんな扱いなのかと新人ながらこの世の世知辛さと己の前途に戦慄したものである。新卒で入ったこの組織は規模の大きいところだったので同期が沢山いるのだが、そろそろ部下をいじめたり、逆に文字通り死ぬほどいじめられている人間もでているだろうが皆元気でやっているだろうか?組織統制の関係とその職務内容から仕方ないことなのかもしれないがパワハラ、モラハラの類いが常態化している部署や所属が比較的多いところだったので皆感覚がおかしなことになっているかもしれないが、何はともあれ周囲の人間とはなるべく仲良くやっていってもらいたいものだ。仕事に厳しいことは良いことだが、それを笠に着て自分の傲慢を周囲に撒き散らすのは違うとおもう。ピース。
大きく脱線したので話を本筋に戻す。
"カチョウ"ことタキベラが釣れたあとはエサ取りらしき細かいあたりがでるのみで、海は沈黙。そのうち潮が悪くなるとエサ取りのあたりさえもなくなってしまった。
そして、日が傾いた18:00海が再度動き出す。
エサ取りらしきあたりが出だし仕掛け投入後2~3分で針についている餌がまるっきりなくなるようになった。
しばらく様子をみていると、明らかにエサ取りとは異なる力強いあたりが混じるようになってきた。
こうなるといつ本あたりがきてもおかしくない。竿の横でいつでも合わせを入れられるようにスタンバイする。この前あたりから本あたりまでの手に汗握る緊張感がこの釣りの醍醐味だ。
そして、ついに竿先が海面に突っ込んだ!
素早く合わせをいれると魚の重量感が伝わる。
が、その重みはすぐさま抜けてしまった。すっぽぬけ!!合わせが早かったか。
時間的にラストチャンスだとおもわれたので、ガックリ肩を落としていると、次投の投入直後にすぐさま強いあたり。今度こそ本命のイシガキダイを期待したがあがっててきたのは"カチョウ"。あの時の"課長"の泣き顔を思い出す。
その後あたりが再度途絶えたので、もうチャンスはないと思い、竿に背を向け、片付けをしていると、後方で物音がした。
振り返って見ると、竿受けにセットしている竿が大きく曲がり、竿先から1/3ほどが海中に突っ込んでいる。前回とは比較にならないほど強烈な本あたり!!間違いなく本命からの魚信だ!
合わせを入れると魚はまた突っ込む。イシガキダイは危険を察知すると根に行ってしまう魚なので、この突っ込みを真っ向から受け止め、ねじ伏せることでしかこちら勝機はない。とにかく魚の挙動云々にかかわらず、遮二無二竿をあおり、リールを巻く。
魚が浮くと真っ先に口周りの白色が海中に映えた。本命イシガキダイだ!
波に乗せランディングしたあと、おもわず「よっしゃー!!」と叫び声が出た。
魚は2kgほどのイシガキダイであった。
前回の初イシガキは渡船利用だったし、同行者が石物釣り経験者だったので色々アドバイスをもらいながらの釣りであったが、今回は餌の採集から魚をあげるまで、すべての工程が独力である。それが嬉しかった。
仕事などを含めて何事も人ひとりの力ではたいしたことができないので協調、協力は大切だし、借りることのできる力はどんどん借りるべきだろう。しかし、遊びで結果の良し悪しが自分だけにしかかかわらない釣りという領域ではなるべく独力でできる範囲で終始したい。もし他人の力を借りるとしてもそれは最小限に抑えたい。
社会にでると何をやるにも基本的に他人が関わってくるし、また物事の主は他の人で自身は従となることがほとんどになることから自分というものが曖昧になってくる。
そんななかで私にとって釣りとは、自分を主として己が好きことのためにどれだけ熱意と時間をかけられるか、延いては社会の中でモザイクのかかってしまった自分を自分自身で取り戻すための手段なのだ。
だからこその独力へのこだわり。
だからこそ、この一匹は小さくても会心の魚だった。
その後、予定していた引き上げの時間を少し延ばし刻限ギリギリまで竿を出したが魚信はなかった。
写真
1 イシガキダイ
2 同上
3 ポイント
4 カチョウ
- 2022年7月4日
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