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伊豆半島ヒラスズキ 2021

  • ジャンル:釣行記
  • (遠征)
伊豆半島までヒラスズキを狙いにいってきた。

今回は前二回の河津と異なり単独。

当日は朝から数時間のみ東の風がやや強く吹き、それに伴う波浪が少し出るような予報。
波が高いほうが狙いやすい磯ヒラスズキには若干不十分な波高だが朝マズメの高活性の魚ならなんとかなるかもしれない。
午後から東京で用事があるので朝にサクッと釣って華麗に東京に転身、というのが当初の思惑であったが、思ったとおりにいかないところが自然相手の面白いところ。

予想外の苦戦を強いられたおかげで、思いがけず印象深い魚と出会えることとなった。


10/7
5:00ころ南伊豆着。
セブンイレブンのドリップコーヒーを飲んで3時間におよぶドライブの疲れを癒し、空が白み始めたタイミングを見計らって磯へ向かう。

現場に到着し磯の様子を観察する。
予想以上に波がでている。
この海の状況をみてもう私は魚を釣った気になっていた。
なんといってもここ数年ヒラスズキは狙えば100%、必ず釣れている。
少し前の高知では数日で二桁の釣果もあったし、伊豆半島でも近年明らかにヒラスズキの魚影は濃くなってきている。
この釣りを始めたころはそのあまりの釣れなさ、希少性、魚体の凛々しさ等といった要素が相まってヒラスズキは"幻の魚"感のある魚であったが、今となっては季節、波高などの条件さえそろえば最も簡単なルアーフィッシングターゲットとなった。
そして今、目の前に広がっている海の状況はまさにそのヒラスズキが釣れる条件が揃っているのだ。

まず使用するのは12cmのFミノー。
これで磯や離れのシモリに発生しているサラシを打っていく。
…当たりなし。

次は10cmのFミノーにサイズダウンして同じようにサラシを一巡。サラシが薄く魚の活性が低い時はルアーをサイズダウンすると途端に食ってくる場合がある。
しかしこれにも当たりなし。

一時間ほどで最初のポイントに見切りをつけ次へ。このブログでは何回も書いているが、私のヒラスズキ釣りは足を使って高活性の魚を拾っていくスタイル。同じポイントに長居することはまず無い。

2箇所目のポイントにはここのところ行けばヒラスズキが出ているサラシがある。まだ朝マズメといえる時間なので期待度は高い。

しかし、その期待に反してヒラスズキはそれらしき反応すらない。一度青物らしき魚はヒットしたがすぐにばれてしまった。

お、おかしい。こんなはずでは…。

当初の計画ではこのポイントで確実に釣り上げ、時間の余裕を持って東京に踵を返す予定であったのだが予想外に釣果が無いので"泣きのもう1ポイント"に向かうことにした。

しかし、3箇所目も当たり無し。
だが私はここで見つけてしまった。
血溜まりとなったタイドプールと周辺に飛び散った水光りする生々しい鮮血を。
青物かヒラスズキかはわからないが、これは今朝方に良型魚を締めた形跡だ。
魚はいるのだ。

3箇所目から上がって考える。
伊豆に残って釣りをするか東京に退くかを。
即断、居残り。
東京の用事は幸い日程変更が可能だ。
一度日程変更をするとドミノ倒し的に全ての予定がずれていき、後で自分の負担となって帰ってくるが仕方がない。
このまま帰ったら必ず後悔する。
私はどんな小さいことでもなるべく後悔事は残したくない。

干潮近かったので4箇所目は干潮時しか入れないポイントへ。この時点で予報通り風は弱まり波にも力がなくなってきている
とはいえ、こういった時間限定ポイントは魚が残り易いのでかなり期待していたのだが、ここもまたスカ。

深夜2時から活動してきてさすがに体がしんどくなってきたので南伊豆町営温泉"銀の湯"で休憩。普段は1時間30分の滞在時間の制限があるが当日は何故か無制限だったので2時間も仮眠してしまった。


最後のポイントは釣場を広く探れるシャローエリア。
既に波、風はかなり収まっていることが予想されたので波の出やすい浅場を選択したのだ。

比較的長距離を歩いてきたが、たどり着いた海の状況を見て愕然とする。想像を超える凪なのだ。

だが、よく観察すると数ヶ所釣りが成立しそうなサラシがある。
付近にここ以上に波がでるポイントがあるとは思えないので、もうこの数ヶ所のサラシに賭けるしかない。

すると釣りを開始してすぐに足下のサラシから魚が飛び出してきた。
出た場所と扁平な魚体からてっきりヒラスズキかと思ったが、魚の正体は30cmほどのカンパチ。嬉しくないわけではないが、欲しいのはヒラスズキなので拍子抜けしてしまった。

次は超シャローのサラシ。
沖まで浅く、波が立ちやすいのかここだけ異様にサラシており、5~60m先まで真っ白だ。
サラシが出ている範囲はボコボコと岩礁が複雑に入り組んで海面に頭を出しているし、全体的に浅すぎてミノーを引くとどこでも根掛かりしそうだ。それにミノーだとブレイクラインまで到達しないので飛距離的にも不満が残る。
ここで今回初めてミノー以外のルアーにチェンジ。トップウォータープラグの"TDソルトペンシル11LD"を糸先に結んだ。このルアーと私の使用している15ftのロングロッドのコンビなら根掛かりどころか海面に頭を出している岩さえ回避出来る。

これで5~60m先のブレイクラインのサラシを攻める。

数投したところで海面上を引いていたルアーが突如飛ばされた。波で飛ばされたにしては不自然だったが、もしかしたら魚の仕業だろうか?

サラシが広がるタイミングを見計らって再度同じコースにルアーを通す。
するとブレイクライン上のやや大きな岩の横をルアーが通過したところで、今度ははっきりヒラスズキと視認できる魚が水面上に飛び出してきた。

い、いる!
しかも良いサイズ!

食ってきたのはかなり遠方だがヒラスズキだと認識できるサイズ感。
ミスバイトだったが当日初のヒラスズキからのコンタクトに緊張感が走る。
頭が熱くなり興奮してくるが、よく考えると魚はもう2度もルアーに反応している。

「さすがに三回目はないだろ」と思いつつ、三度目のキャスト。

同じ場所をルアーが通過したところで同じように魚がでた!
まさか最後のポイントでこんなことが起こるとは!
今回は竿が引き込まれる。
ヒットだ!

魚は波にもみくちゃにされつつもエラ洗いを繰り出し抵抗する。
足場から魚までの直線上にはラインが引っ掛かりそうな岩はないが、左右どちらかに少しでも動かれるとラインは途端に岩に食われてしまう。

ドラグノブを一回転ほど絞り、一気に勝負をかける。フックは3番のトリプルなので強度に若干の不安が残るが根掛かって魚をばらすくらいなら針が伸びたほうがまだましだ。
最初のうちは魚はそこそこ抵抗したがすぐに観念してスルスルとよってきた。
良いサイズ。足下で繰り出すエラ洗いも良型特有の重鈍さで、ジャンプというより頭だけ水面にだしてもがいているような感じだ。

波を利用し磯上へランディング。
思わずガッツポーズがでた!
ヒラスズキ、実測69cm。
背中が張り出し、体高のある魚で、全長のわりには迫力のある魚体であった。
苦戦の末キャッチできた、価値のある一匹だ!

最後のポイント、思い描いたトレースコース、適切なルアーのチョイス。全ての選択が上手い具合にはまった結果の一匹だった。これほど気持ちの良いことはない。
これだから磯のヒラスズキ釣りはやめられない。

今年の遠征先の高知のように良いポイントなら大概魚が出るというような釣りは当然面白いが、今回の伊豆ように良いポイントということに加え、竿抜けの場所であったり、人がやらないような奥地や攻めないようなアプローチ方法でないと魚がこないというのも、これはこれで面白い。今回は稀に見る面白いゲーム展開となった。

伊豆半島はこれまで遠征で訪れたどこよりも圧倒的にヒラスズキの魚影が薄いが、この魚影の薄さは釣人の腕を磨く修行の場としてはうってつけだと思われる。

自慢するわけではないが、伊豆で安定して釣果がだせる人は他の地域でも簡単にヒラスズキが釣れると思うが、九州や四国のアングラーがビジターで一日二日伊豆に来ても高確率でボウズだろう。

その釣れなさが面白い。
不思議な魅力のあるフィールド、それが伊豆半島。
今回の釣りでまた伊豆が少し好きになった。










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