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森山

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敗北の記憶

  • ジャンル:日記/一般
ここのところ堤防沖では毎日鳥山がたち、竿を出せば必ず魚からの反応が得られた。
イソマグロとロウニンアジが飛び魚を追って接岸している。

今にもヒットしそうだがなかなか食わせられないもどかしい日が続いていた。

そして"今日こそは"と毎朝キャストし続けていた。
投げ続ければ必ず報われると思っていた。

しかし現実は厳しかった。



4/21
島の仲間と堤防へ。

最近のヒットパターンは明るくなった直後に魚が出るというものだったが、この日は薄暮時間帯は反応無し。

完全に日が出るといつものように沖で鳥山が出始める。
水面に目を向けるとイソマグロが全身とびだして飛び魚を補食している。

この鳥山が毎日一回はキャスト圏内に入ってくる。
そこが勝負所だ。

使用ルアーは友人作のダイビングペンシル20cm。
当日は追い風なのでとても良く飛んでくれた。

鳥山が離れているので漫然とキャストしているとルアーのフックがリーダーにからんで動きがおかしくなった。
ルアーアクションをつけられないので、竿をたて、ルアーが水面を滑るようにしてラインを回収しているとルアーの後方で水柱が上がった。

ルアーの方をよく見ていなかったので注視するとルアー後方に何かついてきている。
そのままリトリーブしているとまたバイトしてきたが、のらない。

魚はルアーを追って堤防直下まできた。
優に30kgは超えていると思われるイソマグロ。
イソマグロはルアーがこれ以上引くことが出来なくなると、ルアーに興味を失ったのか悠々泳ぎ去っていってしまった。

食わせられなかったのは残念だが、鳥山が遠くても魚がキャスト圏内に来ることはわかった。


そのうちその鳥山も近付いてきた。
魚のボイルも近い。

条件は完璧に揃った。

そしてその時は来た。

ルアーの前方で3~4匹の飛び魚が飛んだ。
同行者に"すぐ近くに魚いますよ"と声をかけるやいなや、派手な水柱を上げて魚がルアーに食いついてきた。

合わせを入れると魚が身じろぎをしているような感覚が伝わる。
乗った!

数秒の後魚は思い出したように走り出す。

かかった場所はかなり沖合い。
走る方向も良い。
ファーストランが終わったのでライン回収にかかる。
重量感はそれほどでもない。20kgクラスといったところだろう。

そのうち魚は首を振るような予備動作の後、再び走りだした。
しかし、その走りはすぐに止まる。
もう魚に体力は残されていなかった。
ここでもう勝負はあったはずだった。

しかし軍配は魚にあがった。

リフト中不意にラインブレイクしたのだ。

何がおきたのか理解できなかった。

魚はほぼ無抵抗で浮上してきているのにラインが切れるなんて理屈に合わない!

引かれる力を失い宙を舞うリーダーを回収すると先端5cmほどがカッターで削られたようにささくれていた。

魚の鋭い歯がブレイクの原因だった。

合わせの入れ方やバイトリーダーなどの道具の工夫次第ではキャッチできたかもしれない魚だった。
"運がわるかった"で自分自身を納得させることができない。

折角のチャンスを、獲れたはずの魚をみすみす逃した自分が腹立たしかったし、情けなかった。


まだ近くに魚がいるかもしれないので強引に気持ちを切り替えキャストしたが、今度はメインラインにエアノットができてしまい、予備スプールを使う事に。
その作業中に鳥山は去ってしまった。



騒乱が去り、海は再び静寂を取り戻した。

チャンスタイムは去ったのでもうかえろう。
そんな話を同行者としていた矢先、22cmの別注ヒラマサに向かって魚が飛び出してきた。
尻尾が見えたが魚種まではわからない。
手元に魚信が伝わらなかったのでそのままアクションをつけ続けていると再び水柱が上がった。
合わせをいれたのかどうかわかならないくらいに食ったと同時に魚は走り出した。

昔釣ったデカイサワラに似た走り。
とにかく速い。

しかし、今使用しているのはpe8号のスプールなので引っ張られて切れることはまずあり得ないし、走った方向も良いので焦りなどは特になかった。

が、今度はファーストランで針が外れてしまった。

ガク、と膝をつく。

こんな敗北感を味わったのは、一昨年の夏二本岩という沖磯で4連続バラシをした時以来だ。

だが、失敗の原因は必ず突き止められる。

大物釣りに100%のキャッチはあり得ないが、その確率は絶対に上げられるはずだ。

今回のバラシは道具と己の技術を見つめ直す良い機会かしれない。

…と、、

そんなことを考えながら

帰り道

テトラ帯を越えていたとき


テトラから滑落した(笑)


幸いにも竿と体は擦過傷程度で済んだが、携帯の画面は割れ、レインコートは全損してしまった。

悪いことは続くものだ。

しかし、気力が萎えなければ、釣り場に通いつめれば必ずまたチャンスがくるはずだ。

私は密かに燃えていた。

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