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ルアー開発日記⑦

  • ジャンル:仕事
昨晩はハルシオンシステムにて打ち合わせ。
ルアーメーカーで打ち合わせと聞くと、さも濃い~話をしてると思ってしまう人もいるかと思いますが・・・
 
まずはハルジローさんとメール交換(爆)
 
「あんた達、アンだけ一緒に釣りだのイベントだの行っても、いまだに携帯メールアドレス知らなかったの?
と・・・
 
だって、電話すりゃぁ良いじゃんw
 
ちなみに、この携帯メールの登録で30分かかりました(汗)
なにに引っかかったかって?
それは、自分のアドレスが解らないという。。。
 
次に、取材結果の報告や今度どこへ行くかの話し。
コレは結構大事で、どんなルアーで何を釣ったか(釣る予定か)を話しておくと、メーカーサイドも色々と組み立てをすることが出来るようです。
 
ただ、やはり釣り人・・・
この手の話になると、止め処なく脱線していきますw
やりたい遊びが多すぎ。
 
で、たまに正気に戻ってスケジュールの話をしてみたり。
 
お呼びが掛かるイベント(フィッシングショーや販売店のイベント)はなるべく参加したいので、今から秋冬のスケジューリングが始まっています。
 
早春のフィッシングショーまで、メーカーはやることが盛りだくさん。
ソコにアングラーの立場で何を提供できるかは大きな課題で、今後の事業展開予定も耳に入れながら「自分がやるべき事」の範囲をあらかじめ打ち合わせしています。
 
こういうのは、「与えられる事をやっておけば良い」という感覚では絶対に駄目で、自分の立ち位置を明確にしてお互いに作り上げていくものです。
ただ結果も明確に数値として現れにくいものですから、そのプロセスはデータよりも感性を軸にした話し合いになる事が多いです。
 
双方のメリットを生むアイディアは、互いの思いやりの上になりたつんだと思ってます。
まぁB型ばかりなので、マイペース過ぎて深夜になりますがw
 
さて、ココまで話して、やっと今回の打ち合わせの本題に。
 
開発ルアーの今後の予定確認
 
とりあえず、8月末までには次のブランクがサンプルUPされてくるので、引き続き「物を詰めていく」はやっていくのですが、ルアーを新しくリリースする為に他にもやらなくてはいけないことが多々在ります。
 
というか、「あるはずなので確認したかった」のです。
 
いや~、出てくる出てくるwww
 
その中でも私が携わるのは・・・
 
・ブランド名称
・ルアー名称
・色決め
・パッケージデザイン
・販促品の選定
・絵取り
 
等など
 
いや~、ほんとに何でも自分達でやるメーカーなんだなぁ。。。
 
それは、ルアーを作る工程にも同じ事が言えて、テストアングラーは上がってきたサンプルに注文を出すだけではなく、自分でルアーも組み立てて色も塗り、事細かく各部位の寸法からウェイト出しまで、自分でやらせてもらえます。
それをCADに落としてもらいサンプルアップとなるのですが、その途中で何回もの修正を行っていきます。
 
ちなみにCADや金型加工及び成形は、さすがに自分ではやりません。
また、CADとはあくまでも金型設計の為の支援システムであり、いくらモニターで3Dの形を見れるからといっても、それはルアー現物とは決してなりえないのです。
 
ちなみに、バルサ→樹脂への変換でよく「全く違うものになってしまう」と言われますが、それは当たり前のことです。
強度も重量も違いますからね。
 
私も最初のモデリングはバルサで出してますが、ある程度決まった段階で早々に樹脂サンプルへ切り替えています。
バルサでアクション詰めても、樹脂ボディーにしたら全部やり直しになるので、自己満足は出来るけど無駄になると考えました。
 
本業の方もそうなのですが、製品評価は「同じ条件でなければ意味が無い」のです。
いかに量産設備で、良いアクションや狙い値を出せるかが大事なのです。
 
プラスチック製品の試作品は本業でもかなり受注しています。
現在、樹脂切削やレーザーなど様々な方法を用いられていますが、結局量産にした時に性能が大きく異なるという理由から、自動車関連部品含め精密樹脂成形においては、たとえ10個のサンプル試作でも金型を起こすのが主流となっています。
 
量産成形品と試作品との差異を少なくする為には必要なことなのです。
 
ルアーも最終的に評価されるのは量産品ですからね。
試作品がよくても意味は無い。
 
ただ、お金も時間もかかるけどね(笑)
 
このあたりのことは、何気に今月のソルト&ストリームにも掲載しているので、暇があったら読んでみてください。
 
 
 
ベースはハンドメイドルアーと同じ。
それを現在の高度な設計支援システムと専用型を用いて、「同じスペックで量産する」のが樹脂ルアーの最大のメリットと考えています。
 
樹脂成形ルアーで在りながらも、「ハルシオンシステムは独自のルアーっぽさが出ている」と言われるのは、そういうかなり無駄と思えるぐらいの面倒臭い試作工程をたどっているからこそかもしれません。

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