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▼ ミニバイクレース全国のメカニックやってきた
- ジャンル:日記/一般
前回のカブカップが終わった後、小城さんからミニバイクレース全国大会のメカニックをやれるか?という打診がありました。
参加するのはFP4-50というクラスで、私がレースをやめてから開設されたクラスです。
ひらたく言うと、4スト50㏄のスクーターのちょっと改造できるクラス。
私がまじめにレースしていたころは、2stでした。
これのチャンバー開発がメインのお仕事で、私がプライベートからショップ系のライダーへとステップアップしていくことになる最初のきっかけは、実は小城さんが関西系のチューニングメーカーを紹介してくれたことでした。
レースの世界は系列による敵対構造みたいなのが結構あって、それ自体は競技の世界ですから当たり前でよいのですが、当時小城さんと私はまさにその反対の位置にいました。
しかも全戦全勝するくらいの絶対的な王者の小城さんに比べ、シリーズランキングも6位付近にやっと入ってきたような若手だった私。
誰もが不思議がる組み合わせで、一緒に大阪のショップへ正月にあいさつへ行ったのを覚えています。
その後おそらく50回ぐらい一緒のレースをやってますが、がちで勝負して勝てたのは1回だけ(笑)
小城さんが引退後にも私はレースを続け、30歳で引退をしましたが、本当に20年以上会っていなかったのに今年のカブカップへ誘っていただけました。
で、その小城さんですが、実は数年前にいきなり現役復帰をして、スクーターやグロム(ホンダの12inレース用車両。近年最も人気があるクラス。)やらのシリーズチャンピオンを獲る始末。
で、スクーターも去年秋ヶ瀬のチャンピオン獲った後に後輩へ車両も譲って、あとはレースの終活としてカブカップで楽しめればいいや♪という話でした。
が、なんでか、ポツリと「今から準備して、秋ヶ瀬の全国大会に間合うかなぁ?」みたいなことを言い出しましたw
ちなみにこの秋ヶ瀬の全国大会とは、日本各地で行われているミニバイクレースの、各クラスの日本一を決める大会です。
日本中のミニバイクレーサーの頂点ということで、そりゃぁ全国の猛者どもはこの大会に焦点を当てて、日ごろの選手権から車両と人を作りこんでくるのです。
私のころは、一か月前に会社辞めるやつとか、いっぱいいましたww
ちなみに私の最高戦績は、FNクラスで予選1位・決勝リタイヤです。
その時にバチバチにやりあって優勝を持って行ったのが、関西大西塾の塾長である大西君。
同い年だということもあって、その後も親交があり、今回も久しぶりに会ったけど変わらず良い男でした。
さて、そんな全国大会に、さいきんカブしか乗ってないんだよね~という小城さんが、内緒にしてていきなり出てみんなをビックリさせたいんだけど!と。
ただ、勝負できるタイムが出ればだけどね~。
工藤、何とかできるか?
う~ん、ライダーの腕は問題なし。
むしろ日本一に何回なったか判らないぐらいの人で、私が査定するなんてできませんがなw
問題は、車両。
バイクのレースというと、まるで気合と根性で漫画みたいな、ガードレール蹴っ飛ばしている人が勝つと思われるでしょうが、実はそんな甘いものではないのです。
まずはレースになるようなパワー(エンジン)と、それを速く走らせるための足回りが絶対なのです。
上位に行けば行くほど、もうライダーの差なんてほんの僅かなので、車両が出来上がっていないと勝負なんてできません。
上位にいるライダーは、それをかなり高いレベルで常にバランスさせるから、トップランカーとしていられるのです。
まぁ、F1もモトGPも、その図式は一緒で、モータースポーツという「道具を使う競技」においては、不変の法則でもあったりします。
メカニックやれる?というのは、その車両を仕上げていくことを指しています。
とりあえず走らせるのは通常の整備で問題ないですが、小城さんが出るということは最低でもトップグループを走るための車両を作るということで、そんなの17年も業界から離れていた私ができる訳ありません。
しかも期間は一か月。
みんなが1年でやってくるのを、たった一か月ですからねぇ・・・
と、すこし渋っていると、追い打ちを掛けてきます。
「しかも予算は5万円!」
「今あるのはエンジン2基と、よく解らないマフラーが10本!ちなみに車両の手配はこれから!」
もう意味が解らない。
レース車両もってないのに、なんでエンジン2個持ってるんすか?と聞くと、「1基は嫁の街乗り車両から勝手に借りた!」と。
このブログを、ミニバイクレースまじめに頑張っている人は見ていないと思うから言うけど、こういうライダーにやられるってどう思う?
エンジン1基組むのに10万だの20万だのが当たり前。
決勝機と練習機で2台体制の、エンジンは整備済みを3基。
タイヤは一日2セット使い、決勝までにかかる費用って、俺の車より高くねぇか?というのが普通の世界なのだ。
「でも、タイム出なかったら、出れないよなぁ・・・」と、ちょっと遠慮がちの雰囲気は出すのですが、私は知っているのです。
この人がこういう言い方をするときは、もう出ることを決めているのだと笑
ならば、勉強させてもらうよい機会だととらえて、一緒に頑張ってみようという気になったのです。
そこからは、本当に胃の痛い毎日(笑)
お互いに仕事も生活も、私は釣りもあるので、最初にレース日までのスケジュールを組みました。
大事なのが、数回の練習での目標タイム。
そのためにはエンジン/マフラーの出力系から始まり、駆動系のセットアップ方向、足回りとタイヤの選択という具合に、一回一回の少ない練習時間を有効に使い、予測するタイムとその結果のすり合わせ、そしてアイディアを絞り出す日々。
これらを1か月で決めていき、エントリー締め切り日の直前で、ベストタイムがレースで勝負できるところまで行けるなら、エントリーしようということで進めました。
そしてそのエントリー最後の日、きっちりとライダーもタイムを出せると判断し、結果もコースレコードと同等まで出たので、全国大会にエントリーとなりました。
そこからのレースウィークの7日間は、本当に久しぶりに痺れる日々を送りました。
レースに内容に関しては、私はメカニックなので多くは話すことはしたくないの、簡単に結果だけ。
予選6位
決勝4位

となりました。
自分の力不足です。
順位は残念ではあるが、少ない時間と予算と体力で挑戦した小城さんの、おそらく最後の本気のレースを一番近くで見させてもらうことができました。
意地でも取りに行く、ファーステストラップ(その日に一番早いタイム。全国なので予選タイムアタック含めてその中の一番)を戴きました♪
本当に、本当にありがとうございました。
レースに「たら・れば」なんてものはありません。
そして、「良いことがあればおかげ様、悪いことがあったら自分の力不足」です。
私は、釣りでも仕事でもそう思っています。
そういう考えができるようになったのは、長く続けたモータースポーツ活動のおかげでした。
本気で生きてきた証が、形ではなく生き方に現れるものだと。
人との接し方、サポートメーカーとの関わり方、日常での発言の質。
そういうところに、その人の考え方は出るものだと思うのです。
そういう基礎を、小僧だった私に教えてくれた一人でした。
まぁ本人は教えているつもりはないだろうがw
レース後に、秋ヶ瀬サーキットのメインストレートで記念写真を撮った♪

長く短い道のり、本当にお疲れさまでした。
でもなぁ・・・
来年も出るって言うような気がw
- 2022年2月8日
- コメント(2)
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こんばんは。
初めまして。
昔 ミニバイクやってました。(激遅)
スクーターって難しそうですね。
モトチャンプ見直します。(もう捨てちゃったかな?)
最近涸沼でシーバス始めたのですが
ツララのロッドで投げたくなりました。
失礼しました。
JZX100
茨城県