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関根崇暁

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BlueBlue.jpg 「背中に背負う蒼色は鳥から見た海の色」 「お腹に抱く蒼色は魚から見た空の色」 「BlueBlue 海を愛する人へ―」 「Where's your Blue?」 ima_banner.gif 株式会社アムズデザイン運営のima公式web site。シーバスルアーkomomo,sasuke等の紹介。ルアーテスターの釣行記、コラム等も掲載。

夏、渓深く

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梅雨の豪雨の後、少しだけ晴間が顔を覗かせた。

その時、目的は無く、ただ何処かに帰りたいと思った。

当然、自分が帰る場所など無く。

ただ無性に山に行きたくなる。
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車一台がやっと通り抜ける事が許される林道を走り。
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今にも消えそうな、嘗て山の者が使っていたであろう踏み跡を辿り。
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更に深く、ただ深く森に身を沈めて行く。
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夏の少し手前、梅雨の終わりにニイニイ蝉が鳴く。
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釣り人が踏み入れない、まだ見ぬ、その流れを求めて歩く。
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散々、苦労して釣ったのは小さなヤマメ、此処には釣りに来たのか自分を虐めにきたのかわからなくなる。

そこには人の気配は無く。

人工物は何も無く。

息の上がった僕と、息の途絶えない渓の流れがある。

清流の鱸釣りも、谷山のヤマメ釣りも、里川のハヤ釣りも、小堀のタナゴ釣りもみんな僕の釣りだ。

こんな小さな魚に心奪われる僕はきっと幸せなのだろう。

午後の気温は徐々に上がり始め、容赦無く体力を奪い。

徐々に頭が働かなくなる。

うとうとと夢遊病の様に、重い身体を軋ませながら。

それ以上踏み入れる事を止めて、下界に下りる事にした。

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途中、流れの側の岩に座り込み流れに足を沈めて体温を冷やしつつ遊びでルアーを投げる。

カワムツがあっさりと釣れてくる。

夢中になることだけが全てではなく、時には力を抜く事も大事なのかもしれない。

釣りは色々な事を教えてくれる。

大切なものから離れてみれば、本当に大切なものが何か見えてくる。

もうすぐ大好きな夏の釣りが始まる。

今年も日差しと熱を記憶に焼き付けて行こう。
 

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