プロフィール

APIA

大阪府

プロフィール詳細

カレンダー

<< 2025/7 >>

1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

検索

:

アクセスカウンター

  • 今日のアクセス:672
  • 昨日のアクセス:495
  • 総アクセス数:6680271

APIA Homepage

代替テキストを記述

【GRANDAGE】 Vol.2 by 松本太郎

アピアの松本です。
cig6b9zgke338zktb2vy_480_480-3d85f04f.jpg
さて、今回も新製品ロッド「GRANDAGE」のお話です。

*製品ページも更新しました。
 下記URLよりご高覧くださいませ。
 http://www.apiajapan.com/product/rod/grandage/

 
前回のおさらい
端的に技術面のお話に触れると、ブランクは中弾性相当のナノレジン含有プリプレグを全機種で50%以上採用。また、ラインナップの7割を超える機種で40t.高弾性素材の構成比率を20~30%とし、振り調子でシャープな質感を備えつつ、しなやかな曲がりと芯にコシのある復元力をしっかりと蓄える仕上がりとなっています。
柔らかく、よく曲がるブランクをこしらえることで折れにくさをカタチづくることは容易ですが、いざというときの「止める」「浮かす」、そして何よりターゲットとのやり取りとのダイレクトなやり取りをスポイルしないラインの見極めにはこだわりました。
「投げやすさ」や「使いやすさ」といった部分を構築する感性領域においても、飛距離や強度など数値的な根拠をもってフィールドワークから得られるデータを反芻、開発に臨んだことはいうまでもありません。
とはいえ、この辺りについては実際にお手に取ってみていただかないとホントのところはわかりにくいと思います。


GRANDAGEを構成するのは3つのカテゴリー
LITE/STD./XD

今回は発売を晩春に控えたGRANDAGE  STD.から端的な仕様概要について触れていってみようかと思います。
STD. のラインナップというのは多くの方が連想される通り、シーバスフィッシングを主幹とする弊社のロッドメイキングのStandard(基準)となるもの。
もちろん、シーバスをメインターゲットに据えていますが、ヒラメやコチなどのフラットフィッシュ、ヒラスズキや小・中型の回遊魚などまで視野に捉えた幅広いラインナップとなっています。

(スピニングモデル12機種、ベイトキャスティングモデル5機種)
実は、まだまだビックリするくらいの機種を試用中ですが、まずはモデルスペックからシチュエーションやアプローチをイメージしてもらいやすいモノからラインナップしました。
zgminx2n7t2fjk5fbe5r_480_480-b17bef13.jpg
ガイド
全機種、Fuji/KフレームSUSシリーズのポリッシュカラー・SiC-Sリングガイドを採用しています。

*写真左側。右側は従来のJリングガイド。SiCリングの肉厚がTORZITEリングの用に薄手になっているのがご覧いただけると思います。
zo3xzg7yct8rcgadpfi8_480_480-417de2d5.jpg
スピニングモデルでは、TopガイドよりLGST、KTSG、KLSGという一般的な流れですが、モデルごと使用が想定されるタックルバランスを考慮し、ティップトップ及びチョークガイドセクションそれぞれにおける、これまでのFoojin’シリーズの流れからすると大きな見直しを図りました。
ベイトキャスティングモデルではMNST、KTSG、KWSGとなっていますが(C109HのみTOPガイド以外KWSG)、上記の全景一覧でご覧いただけるように、フルベンドさせた際にブランクにラインが干渉するのを軽減させるために、ガイドを増設させています。

*Foojin’Rとの比較検証動画をご覧いただいた方もいらっしゃると思いますが、ブランク性能を最大限引き出すよう、近似スペックモデルでガイドの設置個数を増やしたり、あえてティップセクションのガイド径を上げたりと、モデルごとのコンセプトに応じた適材適所のガイド選択を行っています。

4228dahe856x3wsgiv5e_480_480-76aa7688.jpg
フェルール(嵌合部(かんごうぶ)、接合部)
嵌合部はフェラライト・フェルール(逆並継)を採用。

 upzpf2re8ckbm3stvjua_480_480-dc4d3db2.jpg
従来の弊社製品と比べ、嵌合部のテーパーもより小さく精緻なものに設定。

手間がかかる上、実釣性能に大きな差異はありませんが、乗用車のドアの開閉音にこだわるのと同様、着脱時の「質感」という領域にも触れました。
snb3w8gnfz7bdx2n6zhm_480_480-476e151a.jpg
リールシートはガイドセッティング同様、使用が想定されるリールのサイズに応じて、スピニングモデルにはVSS16とDPS-18、ベイトキャスティングモデルにはTCS-17/18を採用。

また、Foojin’AD 2017A/W以降の追加機種同様、GRANDAGEシリーズでは(GRANDAGE LITEカテゴリーを除く)富士工業社製シートナットストッパー/BACK STOP™を採用。ナットの締めすぎによるシートナット破損及び、緩みの発生を抑える高い効果を得られます。
*極々、一部の方には小職がTCSを使ったということがどういうことか垣間見えるかもしれません。
jk4n7h7sawj97jnhav3c_480_480-49dcd0ac.jpg

 
また、今回はLやMHといったパワー表記以外にも、シリーズ全体での相対的なロッドパワーを数字表記としています。
あまりコレって決めつけちゃうとみなさんのロッドチョイスが楽しくなくなっちゃうと思いますが、だいたいのターゲットに対するパワーバンドは下記表を御覧くださいませ。

rdvwa75yovsho9d3752y_480_480-d7039568.jpg

いつも言っていることではありますが、今回のお話もあくまでメーカー/セルサイド視点においての話であり、実際に製品を使用するアングラーの皆さんにおいては、「大体の目安」としての指標である以外に大した意味を成さない部分です。
それよりも、そのロッドのブランクがどのような特性を備えたものなのかという部分に触れてみていただき、実際にどのような釣り(ロッド)を志向されるのかということを考慮していただくことの方が、間違いのないロッドチョイスを実現するための重要な要素となります。
GRANDAGEには、Foojin’ADと表記スペックは近似していても、全く異なるテイストを備えたロッドがラインナップされています。
来月からまた、恒例の試投会ツアーが各地で開催されます。
みなさんが訪れるフィールドやアプローチ、スタイルに応じて、"自分に合う"ロッドを是非、探していただきたいと思います。

 

コメントを見る

APIAさんのあわせて読みたい関連釣りログ