ヒラスズキ用のルアー選び

最近はブログを書く頻度もかなり減った私ですが磯ヒラに興味のある人がたまにタックルやルアーの事について聞いてくれます

認められてる感じがして嬉しい限りです(^^)




自分がガイドする事になるであろう釣り仲間なら行く場所や想定される天候が決まっているので即答でミノーを5種類ぐらい教えて使い分けもアドバイスできます



しかしヒラスズキ用の道具ってルアーを含めたタックルの選定が難しいので急にかかってきた電話や釣具屋でバッタリ会った時に簡単に説明するのは簡単ではないのでここに書いておこうと思います





いつものように読み物として長く書いた方がわかりやすく覚えやすいと思うんですが具体的なシーン別のオススメルアーなんかを書くのはちょっと大変そうなので簡単なまとめな感じにします


手抜き万歳!








まずは僕がやってる大好きな磯ヒラのエクストリームコンディションから




・荒磯×大荒れ
ルアーの選定が難しいです
定番のシーバス用ルアーを使う場合はフックサイズアップしたりする必要があります

また元々のルアースペックも水馴染みと水絡みが良いのに暴れすぎないというバランスの良い物が必要です



簡単に状況を説明すると色んな方向から風が吹きます

荒れてる日なんで風も強い日が多いです


山や岬や磯に風が当たって巻いてます



自分の立ち位置で風が弱くても狙ってるキャストポイントは横風爆風とか定番です

軽いルアーでは話になりません



ルアーが着水してもラインは膨らみまくりです

急いでルアーを馴染ませてラインをなるべく低く張りましょう!



この時に水噛みの悪いルアーだと風が引っ張るラインに連れられて意図しないコースを走りシモリや磯に拉致されて二度と再開できないでしょう(-人-)





敵は風だけではありません

高い波は何段にもなりラインを上下に引っ張ったり緩めたりします

波が2mを超える日だとリップがついてるくせにルアーが水面を割って飛び出す事もあります(×_×)





そこで水噛みばかりを考えてしっかりしたリップのルアーを選ぶと強烈な引き波でルアーが大暴れして魚が寄るとは思えない波動を出します


河川でいうダウンに投げたルアーを早巻きするようなもんです





キャスタビリティーが高くて水は噛むけど抵抗を適度に受け流してロール寄りで暴れすぎないルアー


需要が少ないジャンルなので数は少ないですが探せば見つかります

僕は定番ルアーのシンキングを買ったり有名ルアーのフックを強くして使ってます



一例をあげるとK2S122 #2〜#3やサイレントアサシン129にST-56 #4×3だったり裂波120 STX-45 #4×3

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・次は浜ヒラ

ゴロタ浜や砂利浜で水中はシモリがあったりする場所ですね



正直1番釣りやすくて数も出ると思いますしルアーの選定も簡単です


シーバス用のルアーのほとんどが通用して難易度も低いと思います




デメリットはマルと同じでベイトや時期に依存しやすい




ヒラスズキを食べたい人は手持ちの強めのタックルを持ってちょっとフックを強化したミノー持って浜に行けばいいと思います



強烈な引き波が起きる事もないので運良く離岸流が見つかればちょっと暴れにくいルアーを選ぶ程度で大丈夫です


水噛みに合わせてサイレントアサシン129F→裂波120→R120を使い分ければ釣れる

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・川ヒラ

川が増水した時に河口や河口から少し上がったところの激流で狙うヒラですね



これは狙う場所の水深や出た水の量による流速や通すピンの特徴(ストラクチャーによるヨレや反転流)によってかなり違うと思いますけどとにかく水を流すルアーであるとこは必須だと思います



引き抵抗が極小のバイブレーションであったり細くてバランスのいいリップ付きミノーであったりヨレ専用でポッパーであったり





河口の出口で川幅が広がり、川の流れが海に当たって流れが緩んだ外側なら何でもいいんですけど増水パターンの魅力を楽しむなら上の激流シーンだと思います






この釣りで1番大事なのはタイミング

その次が立ち位置

最低限必要なのはドリフト釣法の基礎知識




この釣りの魅力はなんと言っても魚のサイズ

ランカーに会える率はダントツのトップでしょう



ただヒラスズキの特徴と言える釣り方は無いので大きい魚は釣れますけど出会いにくいヒラスズキに会えたという感動は皆無です




磯ヒラが好きな私の仲間内は増水で釣れたヒラは自己記録を更新してもカウントしないというほど別の釣りです




オススメルアーは状況により千差万別なので例は出さないのが正解だと思います



とにかく激流の中を流せて流れから弾き出されずに泳いでくれるルアーをレンジ別に持てばいいかなと思います



個人的にはアメゴ釣りみたいなストラクチャーの裏で喰わせたいのでヘビーシンキング系は無しとしています







大きく分けて3種類のヒラスズキシーンですが、この3種類の中でももちろん細かく枝分かれしていきます



マルの方のシーバスでも河川と磯とサーフと増水と市街地河川では違いますよね?



河川でもシャロー狙いと橋脚名案では釣り方やルアーが変わりますからそれと同じように考えていただければわかりやすいと思います!







あと、荒れた日の磯ヒラ狙いに必要なルアーの条件からは想像もつかないラパラのカウントダウン11で大荒れの日に独り勝ちした事があります

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(画像の真ん中がCD11、上下はサイズ比較用)


強烈な波が作る強烈に湧き上がるサラシの中で普通のルアーはもみくちゃにされて泳ぐ事ができずミスバイトは見えてもフックアップできなかったんです


悩んだあげく深く掘れてるラインにCD11入れて水を噛ませながらジャークしたら狙って釣る事ができました(^^)


ちなみにCD11のスペックは11cm 16gで潜航レンジは2.7〜3.9m 水噛みはウルトラヘビーです(笑)






他にも無風な日の磯裏でTDペンシル持ってた奴だけ連発したりフィードシャローじゃないと釣れない場所があったりスケベ心でジグ持ってたパイセンがヒラ釣るのを指咥えて見たり

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要は適当に有名な定番のヒラルアー持ってまずは通いましょうと

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ハウンド、K2F、サイレントアサシン 



何ヶ所も覚えようとするのはいいけどとりあえずヒラが確実に生息するエリアに通い込んで通したいコースを見つけよう



そこが荒れた日にどんな風に流れてどのぐらい動くルアーが必要なのか考えましょう



それが出来れば今日はあそこに行こう!じゃあルアーはこれとこれが必須で予定より波が大きかった時はコレ投げて、予想より小さかったらこいつらに頑張ってもらおう!って感じになります




更に慣れれば風向きを見て風が真横なら水噛みを重視しないとな!とか、風が向かい風なら水噛み気にせず流せるルアーも入れとこう!って感じに自分のオリジナルなスタメンが出来上がります



つまり行く場所や狙いたいピンポイントの数だけベストなルアーが変わるので人に聞いて出てくるのはド定番ルアーになるんですね





細かい話をすればベイトが小さくて大きいルアーに反応しない日用のルアーだったり、丁寧に流し込む用のルアーだったり、さっきのCD11みたいな特殊条件用のお守りもありますが…僕にオススメを聞いたら怖いぐらい荒れた日にグリグリ巻いてドンてなる気持ちよく釣れる系のルアーしか出ないと思って聞いてください(笑)




とりあえず何個か買いたいって人は教科書通りトゥルーラウンドとフックを強化した裂波持っとけば大丈夫!



変に個性出したりカッコつけるのは力がついてから♪




ちなみに、何個か定番のルアーは出しましたが私が1番信頼しているルアーは出してません

恐らく磯ヒラにおける1つのアンサーだと思いますが悲しい事に廃盤になってしまい数が少なくなっているので…なんのルアーかわかる人もいると思いますが内緒にしてくださいm(_ _)m



ルアーのバランスが非常に要求されるジャンルなので沿岸部や磯でのインプレが少ないルアーを試すのは手間暇かかりますが自分で見つけた使えるルアーっていうのは釣りの楽しさを増してくれます♪








あとシーズン頭とかシーズンオフとか荒れが弱い日に釣り行くのやめました



好きだからこそ狙って釣れる季節とタイミングまで我慢。


マシンガンキャストで見つけるよりセット待ちして狙い澄ましたいんです!






最近マジメないい人キャラだと勘違いされつつあるので最後に毒吐いときますね

磯ヒラっていう言葉にある「磯」とは浜に隣接してる小磯ではないので覚えていただけるとより一層ヒラスズキが楽しくなると思われます。

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